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中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
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E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2011年6月2日
イギリス安全衛生庁(HSE
)は、通常作業においてアスベストを飛散させる可能性のある労働者等に対し実施することが必要な訓練である、意識訓練(Awareness training)、HSEの許可を必要としないアスベスト業務についての訓練、HSEの許可を必要とするアスベスト業務についての訓練について紹介し、再訓練の必要性および事業者としての責任について言及している。
イギリスでは、すべてのアスベスト含有製品の使用が1999年に禁止された。このことは、2000年以前に建設され、または改装されたビルはアスベストを含有している可能性がある。通常作業においてアスベストを飛散させる可能性のある労働者は、訓練を要求され、すべての事業者は、作業中アスベストに曝される可能性のある労働者に対し、適切な情報、指導及び訓練を提供することを保証しなければならない。
通常作業においてアスベストを飛散させる可能性のある労働者は、アスベスト含有製品について認識でき、それに対処できるための訓練を実施されるべきであり、訓練は個々の労働者が請け負う仕事と役割に適切である必要がある。
アスベスト業務についての訓練には下記の3種類がある。
この訓練は、通常作業においてアスベストを飛散させる可能性のある労働者または、その作業内容により影響を与える労働者(一般的な保守管理、電気工、配管工、建具工および解体労働者等)を対象としている。
労働者には、どのようにしてリスクを避け、防護するかについての意識訓練が必要である。アスベストの意識訓練には、次のような項目を含むべきである。
この訓練は、許可を必要としないアスベスト作業の予定があり、製品中に含有する低リスクアスベストを飛散させる可能性のある労働者を対象としている。この訓練は、アスベストの意識訓練に追加して提供され、その業務に適したもの(job specific)となるべきである。通常、アスベストの意識訓練において、この訓練をリストに含めることを必要とする労働者は、以下の業務を行う労働者である。
この種の訓練でカバーすべき項目は:
高リスクアスベスト含有製品に係る多くの作業は、許可された業者によって行われる。適切な呼吸用保護具を使用し、適正な健康診断を受けており、相応の訓練された労働者のみが許可されたアスベスト作業を請け負うことができる。従って、この種の訓練は、許可された業者で勤務する専門の労働者、監督者、管理者に要求される。
再訓練は、初期訓練の繰り返しでなく、少なくとも年1回は行われ、作業に対し適切であるべきである。結果として、それは、労働者の経験、技能、知識、作業の頻度、実績を考慮しつつ、個々の労働者が必要とする訓練にすべきである。再訓練は、仕事における好事例(good practice)に焦点を合わせるべきであり、以下の場合、より頻繁に再訓練の実施が要求される。
事業者として、保証しなければならないことは次のとおりである。
The Control of Asbestos Regulation 2006