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中央労働災害防止協会(中災防)
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国際課
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E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2012年2月29日
ILO News
2011年11月17日
国際労働機関
ILO
は、2011年11月に2000年版じん肺X線写真の国際分類の利用のためのガイドラインを改訂した。改訂は新たに第6章に標準X線写真から派生するILO標準デジタル画像(ILO2011-D)を追加したことである。第1章から第5章は従来のままである。改訂の概要を以下に紹介する。
原資料の所在
ILOじん肺X線写真の国際分類の利用のためのガイドライン(2011年改訂版):
Guidelines for the use of the ILO International Classification of Radiographs of Pneumoconioses, revised edition 2011
ILOのじん肺のX線写真の国際分類の利用のためのガイドライン2011年改訂版は、新しい第6章で胸部のデジタルX線画像への分類の適用を拡大する。第1章から第5章は、以前のガイドライン(2000年版)に記載されたものと同じである。また、従来のフィルムスクリーンX線写真の分類のためにつくられたものとして、これまでと同様に適用される。そして、ILO標準X線写真の一連のセットは、ILOから利用可能である。
分類は、粉じんの吸入による胸部に誘発された放射線学的異常を体系的に説明し、記録するための手段を提供する。それは、あらゆるタイプのじん肺症で起こる放射線学的異常を説明するために利用され、そして、背腹の胸部X線写真に見られる状況のみを分類するように策定されている。その他の映像に関する技術は、個人の臨床評価に必要であるかもしれないが、ILOの国際分類は、このような調査結果をコード化するように策定されていない。
分類の目的は、簡単で、再現可能な方法でじん肺症の異常を分類することである。分類は、病理学的実体(pathological entities)を定義せず、また労働能力を考慮しているわけではない。それは、補償目的のためのじん肺症の法律上の定義を意味するものでなく、または、補償が支払われるレベルを設定するか、意味するものではない。
分類は、疫学的調査研究、粉じんの多い職業でのそれらのふるいわけ(スクーリニング)とサーベランス、臨床目的のために国際的に利用されている。分類表(scheme)の利用は、じん肺症に関連したデータの優れた国際比較につながる可能性がある。
ILOは、職業的に大気粉じんにばく露されている労働者の健康を予防するための継続的努力を行い、長年にわたり、じん肺症問題の理解を向上させるために努めてきた。ILOのじん肺症のX線写真の国際分類の利用のガイドラインは、分類法を標準化し、じん肺症統計と調査研究報告の国際比較を容易にするために策定された定評のある出版物の最新版である。ガイドラインの改訂版は、2000年版に全く新しい第6章を補足している。
この章は、胸部のデジタルX線写真像の結果の分類に、ILO分類表の適用性を広げた。ILO(2000)標準X線写真から派生するILO標準デジタル画像(ILO2011-D)は、この目的のために策定された。第6章の新しいテキストは、胸部のデジタル画像を表示するための基本原則を確認し、デジタル画像の効果的な収集、表示、保管に適用される。
この改訂版への序文では、胸部画像の異なるタイプを区分するために使用される用語を定義している。
更なる情報は、下記のホームページを見ること。
ガイドラインの目次の概要(2011年改訂版)
<参考資料>
ILO:
Guidelines for the ILO International Classification of Radiographs of Pneumoconioses,Revised edition 2011