お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2012年7月23日
アメリカ労働安全衛生局(US-OSHA
)は、高温下の屋外での労働に関する危険性について、労働者と事業者を教育するための全国キャンペーンを開始した。このキャンペーンは、昨夏、大きな成果をあげた強い日差しと猛暑の危険性に対する意識向上キャンペーンを基にしている。
アメリカ労働長官ヒルダ.L..ソリス氏は、「屋外労働者にとって、『水分、休憩、日陰』が生死を分けるキーワードである。事業者が十分注意を払い、労働者に配慮すれば、猛暑に打ち勝てる」と述べている。
毎年、アメリカ全体で何千人もの労働者が重症の熱中症(heat-related illness)にり患している。早期に対処しなければ、熱性疲労(heat exhaustion)から熱射病(heat stroke)になり、2003年以降平均で毎年30人以上が死亡している。屋外で労働集約的な作業を行うと、通常発汗で調節できる限度を超えて体温が上昇する。熱中症は、最初は発疹(heat rash)や熱けいれん(heat cramps)が現れるが、簡単な予防措置がとられなければ、すぐに熱性疲労や熱射病になる。
「労働者と事業者が高温下で安全に過ごせるような予防的な措置をとり、悪化する前に熱性疲労の症状に気づくことが必要である。農業労働者、建造物、道路等の建設労働者、作業員、荷物運搬人、屋根職人、庭師などといった屋外労働者はすべて危険性がある。十分な水分を補給し、日陰の涼しいところで頻繁に休憩をとることが、この季節には特に重要である。」と安全衛生担当次官補David Michaels氏は述べている。
来るべき猛暑に備え、OSHAは、熱中症に関する事業場での研修用の英語とスペイン語の教育資料やカリキュラムを開発した。さらに、労働者と事業者のための予防法や緊急時の対策などといった知識や情報が得られる
詳細なウェブサイト
(英語・スペイン語)を開設した。
OSHAはまた、労働者と監督者が現場で見られるような、英語・スペイン語の「暑さ指数(heat index)」を無料で携帯機器に配信する。携帯機器では、暑さ指数に基づくリスクレベルととるべき保護対策のお知らせを表示する。
サイト
からスマートフォンにダウンロードできる。
昨年初めて全国キャンペーンを開始するに当たり、連邦OSHAはカリフォルニア州OSHAと密接に連携し、同州が成功を収めたキャンペーンでの材料を翻案した。さらに2年目の今年、OSHAは米国海洋大気庁(NOAA)とも連携し、全国的に高温注意報(heat alert)が発せられたら、労働者への安全注意もその中に組み込まれるようにしている。NOAAの高温注意ホームページ
には、労働者安全情報も掲載されている。