お問合せ

中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp

 

お知らせ

国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

Get ADOBE READER
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe® Reader™が必要です。

 

各国情報・国際関係

米国−OSHAのナノ材料での安全作業に係るファクトシートの公開

2013年3月29日

US-OSHA News 2013年2月21日公表 別ウィンドウが開きます

米国労働安全衛生局(OSHA 別ウィンドウが開きます )は、事業主が物質にばく露の可能性のある労働者に提供しなければならないナノ材料の潜在的な危険、それらのばく露経路、情報の種類及び訓練を記載した ナノ材料ファクトシートを公開した。また、OSHAは、吸入性カーボンナノチューブとカーボンナノファイバーへの労働者ばく露が8時間加重平均として7.0㎍/㎥を超えないことを勧告、二酸化チタンのナノ粒子への労働者ばく露は、NIOSHの0.3㎎/㎥ RELを超えないこととしている。

ニュースの概要

米国労働安全衛生局(The US Occupational Safety and Health Administration (OSHA))は、事業主が物質にばく露の可能性のある労働者に提供しなければならないナノ材料の潜在的な危険、それらのばく露経路、情報の種類及び訓練を記載したナノ材料ファクトシートを公開した。

わずかな職業ばく露限界がナノ材料のために現存し、ファクトシートによれば、特定のナノ粒子は、同一物質のより大きな粒子より、更に危険の可能性がある。したがって、物質のための既存の職業ばく露限界値は、その物質のナノ粒子での適切な防護を提供しない可能性がある。

OSHAは、国立労働安全衛生研究所(the National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH))の勧告ばく露限界(recommended exposure limit (REL))の提案に基づき、吸入性カーボンナノチューブとカーボンナノファイバーへの労働者ばく露が8時間加重平均として7.0㎍/㎥を超えないことを勧告する。また、OSHAは、二酸化チタンのナノ粒子への労働者ばく露がNIOSHの0.3㎎/㎥ RELを超えないことを提唱した。

OSHAは、労働者に対して提供される情報と訓練が彼らの使用するナノ材料とプロセスの識別(identification)、工学技術及び運営管理コントロール(administrative control)並びに個人用保護具(PPE)の識別、PPEの使用と限界、またナノ粒子の流出またはリリース事故での取るべき応急対策を含めるべきであることを勧告する。

EU-OSHAの文献は、ナノ材料に対する作業場所のばく露、作業場所でのナノ材料に関連するリスク認識とリスクコミュニケーションについてレビューしている。

<参考資料>

ナノ材料のファクトシートの目次

  • ナノテクノロジーとナノ材料とは何か?
  • 作業場所のナノ材料
  • 我々がナノ材料へのばく露について知っていること
  • ナノ材料のための現在の職業ばく露限界
  • ナノ材料への労働者ばく露の評価
  • 事業主がナノ材料への労働者ばく露を削減するために使用できる方法
    • 工学技術管理
    • 運営管理コントロール
    • 個人用保護具(PPE)
    • 医学的スクリーニングとサーベランス
  • OSHAはどのように事業主と労働者を支援できるか
  • 追加のナノテクノロジー情報のためのリソース
  • 労働者はどのような権利をもっているか?

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

  • 厚生労働省
  • 安全衛生マネジメントシステム審査センター
  • 安全衛生情報センター