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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別、分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2008年5月13日
BE – RATOG and RATOG–KMO: Two risk assessment tools for the prevention of negative acts at work
ベルギーの政府機関Belgian Federal Public Serviceは、 職場におけるストレスの原因となる言動を評価し、防止するためのツール2件を提供した。 RATOGは、6分野のリスク要因に関する23項目の質問、RATOG–KMOは、5のリスク要因に関する18項目の質問から成る。 これらの質問に対するグループまたは個人からの回答をウエブ上のシステムに入力すると評価の結果が表示され、 o対策を講ずるための情報を入手することができる。原資料はベルギー語だがEU OSHAが掲載している英文の概要を紹介する。
職場におけるストレスの原因となる言動によるリスクを評価するツールRATOG (TheRisk Assessment Tool for Negative Acts at Work) とその中小規模企業組織対象版であるRATOG–KMO (Risk Assessment Tool for Negative Acts at Work within Small– and Medium–sized Organizations)は、 企業における組織的に最重要なストレスのリスク要因を明らかにし、社会心理保健担当者やその政策責任者に対し、 実務手段としてのツールを提供するものである。
RATOGおよびRATOG–KMOは共に職場におけるストレスの原因となる言動による企業組織的に最重要なストレスのリスク要因を評価する。 RATOGは従業員数100人以上の、RATOG–KMOは100人未満の企業組織において適用される。
質問項目に対する記入には2種類の方法がある。
このツールは印刷した質問項目に対して、対象になる従業員のグループ、または個人により記入がされ、 その後社会心理保健担当者により、その サイト に入力された調査結果が、画面 に表示され、 自動的にチャート式で自己診断結果と、審査員による診断結果(緑、オレンジ、赤の色分け)を比較、確認することができる。 また、結果によっては、更なる考察が必要となる。
ベルギーの企業組織は社会心理保健政策の推進を図らなくてはならない。 本政策の中心に位置するのは内外部の、ストレスの原因となる行動を予防する事業団体の一員であり、 尚この事業における「社会心理保健ユニット」の責任者である社会心理保健担当者である。 担当者は信頼のおける2人以上の補佐と共に協力し、ストレスの原因となる言動の予防対策にあたる。 社会心理保健担当者は定期的にストレスの原因となる言動におけるリスク要因を公表し、 RATOGやRATOG–KMOはこのツールとして展開された。
ベルギーの労働者におけるストレスの原因となる言動のリスク要因に関して、Mobbing2は以下に示すように、 徹底的な研究を行ってきた。 これはベルギーの労働人口におけるストレスの原因となる言動の存在の程度を調査したMobbing 1 (2001−2002)を継承したものである。
職場におけるストレスの原因を把握して、根源から取り除こうとする試みは、 イギリスHESも取り組んでいるところで、JICOCHのhpの下記において紹介しているところである。
資料
イギリスHSEの職業ストレスマネジメント基準関連資料
のページに掲載の下記資料には、35項目の質問表などが含まれており、回答結果を解析するためのソフトも入手できる。
HSE以外のストレスとその対策に関するサイトの例