お問合せ

中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp

 

お知らせ

国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

Get ADOBE READER
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe® Reader™が必要です。

 

各国情報・国際関係

イギリス安全衛生庁による手腕の振動障害防止における労働者の手引

2011年2月28日

HSE What’s new 2011年1月31日 別ウィンドウが開きます

イギリス安全衛生庁(HSE 別ウィンドウが開きます)が提供している諸般の分野における手引きの一つ、手腕の振動暴露労働者へのアドバイス( PDF Hand-arm Vibration Advice for employees 別ウィンドウが開きます )が新たに公表されたものである。

原資料の題名と所在
PDF Hand-arm Vibration Advice for employees 別ウィンドウが開きます

手腕の振動ばく露−労働者へのアドバイス
PDF Hand-arm Vibration Advice for employees 別ウィンドウが開きます
イギリス安全衛生庁(HSE 別ウィンドウが開きます

1.
手腕の振動ばく露とは?
2.
手腕振動症候群とは?
3.
手根管症候群とは?
4.
気をつけなければならない早期の兆候と症状は?
5.
リスクに曝されるのはどのようなとき?
6.
どのようにしてリスクを削減するか?
7.
手腕振動症候群及び手管根症候群の対策において他に何かできることは?

1.手腕の振動ばく露とは?

手腕の振動ばく露とは、手持ち動力工具を使用したときの振動が手及び腕に伝達されることです。手腕を過剰な振動に曝すことは、手腕振動症候群(HAVS)と手根管症候群を引起すことがあります。

2.手腕振動症候群とは?

  • 手腕振動症候群は、神経、血管、筋及び手、手首及び腕の関節に影響を及ぼします。
  • 軽視すると重大な労働不能をもたらす要因となります。
  • また、指に激しい痛みをもたらす白蝋病も含まれます。

3.手根管症候群とは?

手根管症候群は、手に痛み、うずき、痺れ及び脱力感を含む神経障害で、数ある中でも振動へのばく露によって引起されます。

4.気をつけなければならない早期の兆候と症状は?

  • 指のうずきと痺れ(睡眠障害をもたらすことがある)
  • 指にものを感じることができない
  • 手に力が入らなくなる(重いものを持ち上げ、保持できない)
  • 寒くて湿気の多い場合に、指の先が白くなり、次いで赤くなり、そして回復過程で痛みが起る(白蝋病)

若し、高振動工具を使い続けると、これらの症状は悪化する可能性があります、例えば:

  • 手の痺れが永久的になり、物を全く感じなくなります。
  • ねじや釘などの小さいものでも拾い上げることが出来なくなります。
  • 白蝋現象がより頻繁に起るようになり、多くの指に及ぶようになります。

5.リスクに曝されるのはどのようなとき?

リスクに曝されるのは、次のような手持ち動力機械工具を使用する場合です。

  • コンクリートブレーカー、コンクリートバイブレーター
  • サンダー、グラインダー、ディスクカッター
  • ハンマードリル
  • チッピングハンマー
  • チェーンソー、刈払い機、剪定機械、動力芝刈り機
  • はつり機、ニードル銃

卓上研削盤などの動力工具により加工されている物を保持する場合にも、振動ばく露下にあると考えられます。

6.どのようにしてリスクを削減するか?

手腕振動症候群及び手管根症候群から労働者を保護する責務は、事業者にあります、しかし、あなた自身も振動機械工具を使用しないで作業ができないかどうか事業者と相談すべきです。

このことが出来ないときには:

  • より低振動の工具を使用する;
  • 常にそれぞれの仕事に対して正しい工具(仕事をより早く、手腕の振動ばく露がより少なくなるように)を使用する;
  • 欠陥または磨耗により振動が増大することを避けるために適切に保全され、補修されていることを確実にする;
  • 切断工具の刃は、常に鋭利になっており、より効率的に作業できるようにしておく;
  • 一回当りの作業時間を短縮させるために他の仕事を中にはさむ;
  • あなたの保持能力を超えて工具または工作物を握りまたは保持しないようにする;
  • 工具は、倉庫等に保管し次回の使用時において、冷たいハンドルを持たなくともよいようにする;
  • 以下の通り、血液の循環をよくする;
    −暖かく、湿気のないようにする(必要に応じ、手袋、帽子、レインコートを着用するとともに、懐炉を使用する)
    −喫煙は血流を悪くするので、禁煙または節煙する
    −休憩時間には、指をマッサージし、動かす。

7.手腕振動症候群及び手管根症候群の対策において他に何かできることは?

  • 手腕症候群の早期の兆候と症状を確認できるようにする
  • どんな症状もすみやかに事業者またはあなたの健康状態をチェックする人に報告する
  • 手腕症候群のリスクを削減するために事業者が講じる制御方法を活用する
  • 組合の安全担当者または労働者代表に助言を求める

手腕振動症候群及び手根管症候群をなくすためにあなたの症状が悪くなる前に事業者に支援を求める。

詳細情報を希望する場合は、「www.hse.gov.uk/vibration 別ウィンドウが開きます 」へ

関連情報

JISHA海外トピックス
2009年5月18日
EU OSHAのリスク監視活動報告書(振動障害)

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

  • 厚生労働省
  • 安全衛生マネジメントシステム審査センター
  • 安全衛生情報センター