お問合せ

中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp

 

お知らせ

国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

Get ADOBE READER
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe® Reader™が必要です。

 

各国情報・国際関係

化学物質/REACH:EUで段階的に廃止6種の危険有害化学物質

2011年6月29日

EU News 2011年2月17日

REACH規則( PDF Registration, Evaluation Authorisation and Restriction of Chemicals:Regulation (EC) No 1907/2006 別ウィンドウが開きます )は、化学物質の登録、評価、承認及び制限についての規則で、2007年6月1日に発効した。この法律は、EUの化学物質に関する従来の法的枠組みを合理化した。REACH規則の主な目的は、化学物質によるリスクから、人体の健康及び環境を高い水準で保護し、代替試験法の促進、域内市場での物質の自由な流通、競争と革新の向上を確保することである。REACH規則は、化学物質によるリスクを評価・管理し、使用者に適切な安全情報の提供をすることを業界の責務(industry responsible)とした。同時に、EUレベルで補足的活動が必要な場合、高危険有害化学物質に関し追加対策を講じることができる。
今回、企業特に中小企業向けに欧州委員会(European Commission 別ウィンドウが開きます )から段階的に廃止される危険有害化学物質に該当する6物質について以下の通り発表があった。

本文の概要

段階に廃止される危険有害化学物質、6物質についての詳細情報(More Information on the six substances to be phased out (applications and uses of the substances) 別ウィンドウが開きます

非常に高く懸念される6種の物質に関し、これらの物質の使用に係る承認が与えられた個別の企業以外については、3〜5年以内に使用を禁止する予定である。この6物質には、発がん性、生殖毒性があり、また、環境負荷及び生体蓄積性がある。

これらの物質を販売または使用することを希望する使用者は、リスクを適切に管理するための方策または、経済及び社会にとっての便益がリスクを上回ることを明確に示す必要がある。また、実現可能な代替物質または技術が存在する場合は、代替物への変更スケジュールも併せて提出しなければならない。

この委員会決定は、化学物質の登録及び通知の第1フェーズの成功を受けており、欧州が化学物質のより安全な使用のイニシアチブ、即ちREACH規則の一部となる。

  • Musk xylene(5-tert-Butyl-2,4,6-trinitron-m-xylene:ムスクキシレン)
    硬水軟化剤、織物柔軟仕上げ剤、洗浄剤、空気清涼剤及び他の家庭用品の芳香混合物のための構成成分として使用される。
  • MDA(4,4’-Diaminodiphenylmethane:4,4’-メチレンジアニリン)
    被覆加工のためのエポキシ樹脂及び特定種類のパイプ製造のための硬化剤として使用される。また、接着剤の硬化剤として使用される。
  • HBCDD(Hexabromocyclodecane:ヘキサブロモシクロデカン)
    布張りの家具、室内及び自動車用繊維製品の難燃基準が適用される繊維と同様に、建設及び自動車産業の分野における断熱パネルの難燃剤として使用される。
  • DEHP(Di(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)
    フローリング、屋根ふき、ワイヤー、被覆電線、ホース、彫像の輪郭(profiles)、被覆繊維(即ち、バック、書籍カバー用合成皮革)のような多くの屋内、外で使用される材料の可塑剤(材料の伸縮性と作業効率を改良させるもの)として使用される。また、接着剤、シーラント、ゴム、塗料、印刷用インクのような混合物の中に使用される。
  • BBD(Benzyl butyl phthalate:フタル酸ブチルベンジル)
    接着剤、シーラント、塗料、印刷用インクのような混合物だけでなく、フローリング、なめし革及び繊維の被覆剤として主に使用される。
  • DBP(Dibuthyl phthalate:フタル酸ジ-n-ブチル)
    可塑剤の専門家は、室内、外のポリマー塗布(フローリングのような)及び高級な繊維製品(advanced textile products)に使用する。

関連資料

REACH Annex ⅩⅣの勧告物質( First Annex ⅩⅣ Recommendation-Substance-Specific documents 別ウィンドウが開きます

PDF REACH Regulation (EC) No1907/2006 別ウィンドウが開きます の仮訳(環境省)

JISHA海外トピックス
2011年2月28日 ドイツで危険有害物質規則2010施行

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

  • 厚生労働省
  • 安全衛生マネジメントシステム審査センター
  • 安全衛生情報センター