APOSHOでの活動報告
第30回アジア太平洋労働安全衛生機構(APOSHO)年次会議への当協会職員の参加
中災防は、従来より、アジア太平洋地域の労働災害防止関係団体の国際組織であるAPOSHO活動に参画しており、この度開催された年次会議に、関澤理事長、大阪安全衛生教育センター所長、本部技術支援部次長と国際センター所長が出席した。
会議の概要
- 開催期間:平成27年5月31日から6月4日まで
- 開催場所:韓国・ソウル市
- 開催形式:APOSHO年次会議と第31回国際労働衛生会議(ICOH)の同時開催
- 主催者側:議長、韓国産業安全保健公団(KOSHA)・事務局長(香港HKOSHA名誉会長)
- (参考)
- 第31回国際労働衛生会議(ICOH)オフィシャルサイト
会議の次第
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- 初日の5月31日に、年次会議総会の議論を整理するための専門委員会が開催された。専門委員会は、①管理運営委員会、②会員委員会、③OSHMS委員会、④技術委員会と⑤教育研修委員会からなり、中災防は③にメンバーとして参加し、他はオブザーバーとして参加した。③では、現在進行中のISO45001の策定作業の説明があり、今後の域内での普及等に向けて議論がなされた。
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- 6月1日・2日は、日本の全国産業安全衛生大会のように、来賓挨拶、基調講演、分科会での発表、器具・設備展示会などが実施されたが、今回30周年を迎えることから、APOSHOとして初めての試みとして、ILOアジア太平洋総局シニアスペシャリストの司会の下、現事務局長も参加し、主催地韓国のほか、ASEAN-OSHNET(注)加盟のシンガポール、フィリピン、カンボジア、タイの行政関係者から事例報告等を行うパネルディスカッションが開催された。
中災防からは、エルゴノミクス分科会で、大阪安全衛生教育センター所長が議長を務めるとともに、中小企業対策分科会で、国際センター所長から平成25年度に開始した「中小規模事業場安全衛生サポート事業」の概要と取組み事例(日立建機(株)土浦工場協力会社グループのときわ会様や宇都宮食料品製造業災害防止協議会様)を紹介した。また、年次会議期間中に開催されたポスターセッションで、技術支援部次長から「中災防の社会福祉施設への支援策」を発表した。
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- このほか、日中の会議のみならず各メンバーとの懇親会で、積極的に交流を行った。
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- 6月4日、総会が開催され、年次会議が締めくくられるとともに、次回31回の年次会議について、平成28年4月4日から7日まで、インド・ニューデリーで開催されることが決定された。(主催者サイト:http://aposho-31.org/)
【総会模様】
【APOSHO開会式ワンシーン】
【各メンバーとの懇親会模様】
各種資料
- (注)
- ASEAN各国の労働安全衛生行政機関のネットワーク、日本からは厚生労働省がオブザーバー参加。
お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防) 技術支援部 国際課
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2
TEL 03-3452-6297 FAX 03-5445-1774