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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

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各国情報・国際関係

アメリカ労働安全衛生局、安全衛生規則違反に対し、110万ドルを超える罰金を提示

2009年9月29日

OSHA News Release 2009年6月22日 別ウィンドウが開きます

 

アメリカ労働安全衛生局(OSHA)の規制に関する活動においては、毎年約9万件の監督が計画されており、 2008会計年度においては、89,000件の規則違反通知を行った。この80%が故意、重大または繰り返しの違反であった。 10万ドル以上の罰金が課せられた件数は、120を超えた。

アメリカ議会下院労働者保護小委員会におけるOSHAによる証言April 30, 2009 別ウィンドウが開きますより)

 

2009年の5月から7月までの3ヶ月間においても、 OSHAのWhat’s Newに掲載された罰金に関する情報の数は、20件近くに達しているので、 これらの中からウィスコンシン州のミルク製品会社に関する件を紹介する。

 

OSHA News Release 2009年6月22日 別ウィンドウが開きますより

 

アメリカ労働安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration;OSHA)は、 ウィスコンシン州のミルク製品会社に対して連邦労働安全衛生規則違反通知を発し、1,145,200ドルの罰金を提示した。

OSHAは、同社の乳漿加工工程の様々な危険源に関する労働者からの申告に対応して、2008年12月に監督を開始した。 その結果、OSHAの密閉空間への立ち入り及び危険エネルギーの制御に関する規定に違反するとして、同社に違反通知を発した。

違反事項は、教育を受けていない労働者を密閉空間に立ち入らせたこと、多様な危険からの防護なしに、 労働者に動力機器の保守・修理を行わせたことなどである。17件の故意違反に対する罰金は、1,071,000ドルに上る。 OSHAは、労働者の安全衛生に対しての明白な無関心または意図的な無視による違反を故意違反(willful violation)と定義している。

重大違反の通知(17件、罰金52,400ドル)は、燃焼性粉じんの危険、電気危険、出口の照明及び表示の欠如、 密閉空間の安全評価の欠如、消火設備の未点検、未教育及び無資格の産業車両の運転者、その他である。 重大違反通知は、事業者が認識していた、または認識しているべきであった危険により、 死亡又は重大な身体負傷を伴う労働災害が発生するおそれがある場合に発せられる。

繰り返し違反(4件、罰金21,400ドル)は、床面の防護、壁の開口部の防護、 梯子、呼吸用防護具、その他、過去の監督で指摘された違反事項である。 繰り返し違反通知は、 事業者の違反が労働安全衛生評価委員会の最終的命令を通じて違反と確認された以前に通知された条件と同等であると判断されたときに発せられる。

 

関連情報

  • 海外トピックス2008年09月01日
    精糖工場の爆発事故に関しアメリカ労働安全衛生局が史上3番目の罰金を通知
  • 海外トピックス2009年02月27日
    イギリスにおける安全衛生法違反者に対する処罰の強化
  • アメリカ労働安全衛生法における処罰に関する規定
    アメリカ労働省(DOL 別ウィンドウが開きます)のサイト: Employment Law Guide, Chapter: Occupational Safety and Health Penalties/Sanctions の項に記載がある。 また、(旧JICOSH記事 「All About OSHA 別ウィンドウが開きます」(OSHAのすべて)の訳にも罰則に関する記載がある。)
    OSHAの創立以来の、監督の実施状況、違反通知の件数と内訳、高額罰金のベストテンなどが、 「アメリカ労働安全衛生局創立以来の活動成果報告書」PDF OSHA FACT BOOK (December 2008 OSHA 3340)に掲載されている。

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