お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2010年3月31日
イギリス安全衛生庁(HSE
)ホームページのリスクマネジメント(
Risk management
)のページには、リスクアセスメント及びリスクマネジメントに関する情報が多数掲載されているが、これに加えて安全衛生マネジメント(
Managing for health and safety
)のページが新設され、従来からHSEが作成してきた安全衛生マネジメントに関する情報及びイギリス労働安全衛生協会(
IOSH
)ホームページに掲載の経営リスクマネジメント(
Business risk management
)に関する資料が掲載されたので、その概要を紹介する。
JISHA海外トピックスにおいて紹介した内容と関連するものについては、当該記事の題名を付記した。
することが必要である。
資料 |
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基本として必要な事項は、以下の各ステップである。
資料 |
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安全衛生の充実のために、経営者のリーダーシップが重要であることが、簡潔に記載されている。
資料 |
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従業員の能力の確保が重要であるため、教育訓練を行う方策及び外部の支援を受ける際の方策が簡潔に記載されている。
資料 |
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労働者の参加が重要であるため、これを確保する方策が簡潔に記載されている。
資料 |
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安全面にとどまらず、健康の面においても適切な配慮が必要である。
資料 |
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個々の企業の有するリスク像は、企業ごとに異なるため、これを的確に把握することが重要である。災害にただちに結びつくリスクの存在することもあるが、健康に関するもののように、長期間経過してから出現するリスクもあるため、それぞれのリスクによって損害を蒙る可能性、損失の大きさ、防止対策の効果とそれに要するコストなどの検討が必要である。
企業経営においては、安全と健康に関するリスク以外にも、客先に提供するサービスの品質と欠陥の発生、環境問題、設備のトラブルなどの広い範囲のリスクが存在する。このため、企業経営における広範なリスクに包括的に対処する「経営リスクマネジメント」(Business risk management)の概念を取り入れることが重要視されるようになってきた。広範囲のリスクに包括的に対処することが、安全と健康に関するリスクへの対策としても有効であることが認識されるようになってきた。
イギリス労働安全衛生協会(IOSH)が同協会のホームページにおいて提供しているこのような取り組みに関する資料の利用をHSEは推奨している。
なお、リスクの把握と優先順位付けを的確に行う、過剰な費用負担は避ける、紙上だけの形式的な処理は避ける、効果の見直し、得られた教訓の活用などが重要だとしている。
資料 |
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経営者層/労働者/安全衛生専門家/設備・サービス提供・契約業者/中小企業事業者/大規模事業者/災害危険業務事業者のそれぞれの責務に関する説明があるが、省略して資料名のみを挙げる。(経営者層/労働者/安全衛生専門家の責務については前出)
設備・サービス提供・契約業者向け資料
中小企業事業者向け資料
大規模事業者向け資料
災害危険業務事業者向け資料
品質、環境、安全衛生などにとどまらず、広い範囲のリスクをマネジメントの対象とする規格として下記が制定されており、日本規格協会(JSA)から邦訳も刊行されている。