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労働衛生調査分析センター

作業環境測定機関や事業場の作業環境測定士のみなさまへ

1 厚生労働省におけるMOCAの作業環境測定の方法の改正の趣旨

  • 今回のMOCAの測定方法の改正は、米国労働安全衛生庁(OSHA)が示した方法(No.71)及び当協会の大阪総合労働衛生センターが開発した方法(以下「JISHA法」という。)を踏まえて行われたものです。
  • 今回規定された「固体捕集方法」では、粒子状のMOCAだけでなくガス状のMOCAも捕集できます。

2 当協会が開発したMOCAの測定分析方法(JISHA法)の概要

  • JISHA法は、OSHA法No.71を改良したものです。
  • 試料採取方法は、OSHA法No.71と同様、硫酸含浸フィルターを使用する固体捕集方法です。
  • 分析方法は、OSHA法No.71と同様、ガスクロマトグラフ分析方法です。
    OSHA法No.71と同様、前処理として誘導体化を行いますが、JISHA法では誘導体化試薬を変更することにより工程数を削減しています。
    また、OSHA法No.71では検出器としてECD(電子捕獲検出器)を用いますが、JISHA法ではMS(質量分析器)を用いて、より高感度化を図っています。
  • JISHA法の詳細は、公益社団法人日本作業環境測定協会発行「作業環境」(2019年5月、第40巻第3号)に掲載されております。