労働衛生調査分析センター
建材製品中(建材、吹付け材、保温材等)の石綿(アスベスト6種)分析
建築物等の解体等の作業を行うときは、石綿等による労働者の健康障害を防止するため、あらかじめ、石綿等の使用の有無を設計図書等の文書を確認する方法と目視により確認する方法により事前調査を行わなければなりません。(石綿障害予防規則第3条第1項、第2項)
事前調査は、一部例外(石綿則第3条第3項各号の方法による場合)を除き、書面調査及び現地調査を実施し、現地調査で石綿含有が明らかにならなかった場合は当該建材試料を採取し、分析を行います。
石綿の分析方法
位相差・分散顕微鏡法による顕微鏡写真
当センターでは、「石綿則に基づく事前調査のアスベスト分析マニュアル(厚生労働省)」に基づき、一般社団法人日本繊維状物質研究協会が実施する「石綿障害予防規則第3条第6項に基づく分析調査者講習」に合格した職員が分析しております。
解体工事等に先立ち行う労働基準監督署や自治体環境部局への届出手続きの要否については、当協会で判断できかねます。直接関係機関に照会ください。
他、3種類(アンソフィライト、トレモライト、アクチノライト)の分析も行っています。
※(なお、トレモライトとアクチノライトにつきましては併せて1成分としてご報告いたします。)
試料の採取方法
現場から試料を採取する場合は、粉じんの飛散に注意して、鋭利なカッターなどを用いてください。
成形された建材は、100cm2ほどの大きさで切り取りください。(3箇所より)
吹付け材や保温材のような柔らかい材料の場合は、1箇所10cm3程度で3箇所から採取してください。(混ぜないでください。当方で処理して1試料とします。)
1フロアーの施工面積が3,000m2以上の建築物の場合は、600m2ごとに1試料を採取してください。
採取した試料は、飛散しないように密閉できる容器に入れ試料名等の必要事項を記入して、ご依頼ください。
空気中の石綿濃度測定
石綿の種類ごとに分別して測定することができる、JIS 3850-1に準拠した位相差・分散顕微鏡法による空気中の石綿濃度測定を実施いたします。
従来から一般的に行われている位相差顕微鏡法では、石綿とそれ以外の繊維状物質を分別して測定することが困難であり、正確な環境状態を把握することができません。石綿とそれ以外の繊維状物質が同時に存在するような場所での空気中の石綿濃度測定では、位相差・分散顕微鏡法による測定をお勧めいたします。
従来からの位相差顕微鏡法での空気中の石綿濃度測定も実施しています。
お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)労働衛生調査分析センター 化学物質調査分析課
〒108-0014 東京都港区芝 5-35-2 安全衛生総合会館 8F
TEL 03-3452-0420 FAX 03-3452-4807
E-mail:eiseise@jisha.or.jp
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中央労働災害防止協会(中災防)
労働衛生調査分析センター
TEL 03-3452-6377(代)
FAX 03-3452-4807
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