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中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別、分野別情報にリンクして取り込んでおります。
中央労働災害防止協会(中災防)は、2017年3月8日(水)、中国(蘇州市)にて日中両国の安全衛生に関する問題について討議するシンポジウムを開催いたしました。
同シンポジウムは、日本国政府(厚生労働省)と中国政府(国家安全生産監督管理総局及び蘇州市)との共催で、在中国日本国大使館のご協力もいただき、中災防が開催運営を受託して実施いたしました。その概要については以下のとおりです。
日中間で共通する安全衛生上の課題をテーマとして、両国からの専門家の出席を得て討議を行い、参加者間で、より専門的、具体的な情報・ノウハウの共有を行うもの。
3月8日(水)9時00分〜16時30分
Lake Side Hotel(在水一方大酒店)
所在地 中国蘇州市 215131相城区陽澄湖東路
安監総局国際司・張天虎処長から開会挨拶、厚労省・奥村課長から日本側代表挨拶、蘇州市安監局・王竟副局長から中国側代表挨拶を行った。奥村課長からは、制度面において違いはあるものの安全衛生は重要なテーマであり、JICAの技術協力、中災防の大連におけるゼロ災運動交流会、本シンポジウムなどを通じ日中の交流が進むことを期待したい旨発言された。蘇州市安監局の王竟副局長からは、安全衛生が経済社会の発展に係る優先課題であり、また新たな産業の出現により職業病の問題が日増しに増える中、日中が協力して課題に取り組んでいきたい旨発言された。
以下日本側、中国側双方から講師を立てて説明を行った。
質疑応答では、日中双方について活発なやりとりを行った。主なやり取りは、以下のとおりである。
日本の行政における労働安全衛生政策、労働災害に関する専門部署はどこか、どのような目標が掲げられているのか、死亡災害がどの程度発生しているか、衛生管理者制度とはどのようなものか、中小企業に対する補助などはあるか、中国ではじん肺は職業病のかなりの割合を占めるが日本ではどうか、腰痛の補償をどのようにしているか、中国ではメンタルヘルス対策が進んでいないが日本はどうか、等
また中国政府側からは、中国では職業衛生管理体制がまだ十分ではないので、職業衛生管理向けの研修を充実させるなどして職業衛生管理体制を確立していきたい、等のコメントがあった。
最後に受託者の中災防から関係者へ御礼を申し上げて閉会の辞とした。
(参考:開催案内)
中央労働災害防止協会(中災防)技術支援部 国際課
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