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中央労働災害防止協会(中災防)
教育推進部 企画課
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第71回(平成24年度)全国産業安全衛生大会2012 in 富山

安全衛生教育分科会

【会場】ボルファートとやま 多目的ホール 〔富山市奥田新町 8-1〕
【交通】 JR 富山駅北口から徒歩5 分
【安全衛生教育相談コーナー(無料)】
    10月25日午後から26日午前まで、当分科会会場ロビーで行いますのでご利用ください!

10月25日(木)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(1)「他山の石」事故検討用紙を用いた労働災害撲滅
東日本旅客鉄道(株) 新潟支社 新潟電力技術センター 技術専任役 昆 憲夫

電力職場では労働災害が常に付きまとう。他職場の労働災害事故を自職場に置き換えて検討し、事故の芽を先取りすることにより労働災害撲滅を図る。自分たちの仕事に置き換えるのに苦労した。検討用紙を使用してから検討回数が約3倍に増加し、自ら事故検討を行う文化が根付いた。

 9時50分
(2) 技術研修センター設立による安全教育の充実
神鋼物流(株) 鉄鋼事業本部 神戸事業所 総務部 安全衛生室長 天野 孝則

平成23年度、若年者や経年の浅い者が起因となった事故・災害が多発し、これまでの教育指導の仕組みが自己満足であったことを反省し、24年度各職場のベテラン者を招集して技術研修センターを開校。その他にも着衣落水訓練等の体感訓練や動画による日々のKY訓練を導入した。

 10時10分
(3) 作業手順の再確認で事故を防ぐ〜作業ビデオで自分自身の行動を振り返る〜
(株)協和エクシオ 沖縄支店 安全品質管理部 部長 千原 秀信

近年、毎年のように事故が発生しており、その原因は、不安全行動によることが確認されている。自分自身の作業ビデオを作業者自らが確認することで、自分がどのようにして不安全行動を行っていて、正規な作業手順は何かをグループ全員でディスカッションしながら再確認する。

 10時30分〜 10時40分 休憩

 10時40分
(4) 危険体感道場でKY能力を鍛える
旭硝子(株) 高砂工場 設備技術センター 主任 大永 昇

危険体感訓練施設を場内に設置し、教育を開始した。トレーナーとして「ひやっとした・あぶなかった」と感じただけで終わらせない教育を目指し、体感訓練を通じて受講生に自分で考えさせ、危険を危険と判断させる感受性、KY能力を向上させるトレーニング手法を採用し実効をあげた。

 11時00分
(5) 安全に強い職場づくりのための活動の柱となる人材育成の取り組み
JFEスチール(株) 西日本製鉄所(福山地区) 労働人事部 福山安全衛生室 倉岡 健悟

安全に強い職場づくりのため、安全活動の柱となる人材を育成することを目的に安全活動特別機動チーム(作業長・リーダー候補20名で2ケ月活動)を創設して、5S・IE手法教育・安全教育を実施し、実践として作業現場の5S活動の計画策定から実行、維持管理の仕組みづくりに取り組んだ。

 11時20分
(6) 体感訓練を中心とした安全行動の確立と技術継承について
東日本旅客鉄道(株) 千葉支社 錦糸町駅 助役 石井 利憲

若手社員が増え世代交代が進む現在、職場内で危険な作業の技術継承は急務である。そこで、全員にその作業を体験させ、そこに潜む危険を体感させる安全教育を実施したところ、労働災害防止に対する意識が高揚するとともに技術継承にも効果的であることが分かり、現在、継続的に取り組んでいる。

 11時40分〜13時10分 昼休み

 13時10分
(7) リスクアセスメント手法を用いた現地安全研修の取り組みについて
中国電力(株) 流通事業本部(土木品質・安全担当)副長 有富 務

平成10年代中盤、土木建築関係工事において請負災害が漸増傾向にあるとともに、現場における社員の安全も懸念された。社員が自らの安全を守り請負者に適切な安全指導を行えるように、平成17年度から工事現場を教材にリスクアセスメントを主体とした現地安全研修に取り組んでいる。

 13時30分
(8) 体感教育による従業員の安全意識の高揚
(株)真岡製作所 工場長付き 佐藤 壽明

危険を身をもって体感することによる教育を始めて「危険とは何か」「機械はこんなに怖いもの」と体感して人の感性に訴えかけることで、危険源に対する見方・考え方を個々に再認識させ、安全意識の高揚と安全の重要性を理解することで、労働災害の少ない作業現場が実現できた。

 13時50分
(9) 新人教育手順書の制定と技能習得から定員化への道
日本通運(株) 倉敷支店 東鉄事業所 安全衛生課 係長 丸山 悦夫

当事業所は、顧客先の要請による業容の拡大を続けており、それに伴う新規雇用者や中途採用者への定員化までの教育・指導のあり方に苦慮していた。そこで、新人教育のための手順書を作成することにより、教育方法を統一し、かつ段階的な見極めを行うことで安全作業の習得に成果をあげている。

 14時10分
(10) 絵解き「よく分かる触防」の作成
東日本旅客鉄道(株) 八王子支社 設備部 企画課 副課長 加藤 武

線路内での業務には様々な労働災害の危険性があり、特に列車と衝突する接車事故という労働災害の撲滅を図るため、定期的に教育を行っている。今までの教育資料は文字中心だったため、条文の解説や注意点をイメージしやすくする漫画を盛り込んだ資料を作成し、理解の深度化を図った。

 14時30分〜 14時40分  休憩

 14時40分
(11) 安全文化涵養活動について
関西電力(株) 神戸電力所 所長室 阪本 政信

ヒューマンエラー事故が頻発し、平成17年より安全文化定着を目的に活動を実施。概要は、アンケートによる安全意識調査とその結果による2つのコミュニケーション(職場単位・電力所長)を年間で2サイクルを行う。管理者と担当者を比較したレーダーチャート等を用いてコミュニケーションを図っている。

 15時00分
(12) 現場現実により近くよりわかりやすい職長教育カリキュラムへ
DOWAエレクトロニクス岡山(株) 環境保安室 浦川 泰則

以前は外部教育機関で職長教育を受講させていたが、カリキュラム内容が全産業を対象にしたものであり、また参加者も業種・年齢等が様々なため、概略のみの解釈となる傾向があった。RSTトレーナーによる教育に変更したことで、業務に即した教育が実施可能となった。

 15時20分
(13) 安全管理と人材育成について
KYODOU (株) リアルセキュリティ 専務取締役 成瀬 裕

安全衛生水準を向上させることが高品質のサービス提供に繋がる。業務量が増え安全衛生管理が「後手に回る」傾向があった。それを防ぐためには「先手、先手で行動する」という意識改革が必要である。そこで研修体系を策定し人材育成に取り組んだ結果、現場における安全教育が充実した。

 15時40分
(14)ビジュアル化による危険予知を取り入れた労働災害防止の取り組み
北海道旅客鉄道(株) 旭川運転所 車両係 戸村 彰宏

労災発生の年齢構成が若年化するなか、新採数名が毎年当運転所に配属されるが、新人教育の中では労災発生概況を説明するのみであった。当所で起きた労災等を写真で再現し注意喚起をしてきたが、もっと効果的な方法として過去事例の写真を見せ、そこに潜む危険を考える手法を取り入れた。

 16時00分〜 16時10分 休憩

 16時10分
(15) 危険な労働災害防止のための安全意識向上に向けた取り組み
九州旅客鉄道(株) 門司車掌区 助役 金氣 綾子

弊社の安全中期計画に基づく労災防止の取り組みとして、鉄道事業で重大災害に繋がりやすい触車・感電・墜落に関する教育用DVDを作成した。作成にあたり、社員の業務内容が異なること(大別すると営業・運輸・施設・電気系統)を考慮し、全社員が必要な知識や守るべきポイントを理解できる内容とした。

 16時30分
(16) JFE西日本製鉄所福山製銑部における人材育成活動と活動事例
JFEスチール(株) 西日本製鉄所(福山地区) 製銑部 製銑工場 安全スタッフ 高浦 卓臣

JFE西日本福山製銑工場では、在籍の約半数が 50歳台という年齢構成になっており人材育成が課題である。これに対し、教育システム、トラブル評価システム、動態評価システムを運用し、「状況把握→要因分析→対策立案→効果フォロー」のサイクルでレベルアップが見られている。

 16時50分
(17) 安全衛生委員会メンバーの能力向上教育
(一社)日本自動車工業会 安全衛生部会Bグループ研究会委員 (本田技研工業(株)人事部安全衛生管理センター所長) 水田 裕史

安全衛生委員会の実効性向上において、構成員の能力担保に各社特性があり、教育体系が異なっている現状がある。安全衛生委員会構成員の「教育」を委員会が効果的に機能するための重要要素と捉え、現況確認と考察を行い、「教育内容」「教育テキスト」等の教育体系について提案する。

 17時10分

 

10月26日(金)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(18) 若年者の職業能力付与のために必要な安全衛生職業訓練の取り組み
中国職業能力開発大学校 生産機械システム技術科 教授 亀山 寛司

職業能力開発大学校では、「ものづくりをおこなう現場のための人材養成」をおこない、着実にものづくり現場へ人材を送り出している。仕事の視点から必要な安全性・モラルのスキルアップに有用な5S活動、KYT基礎4ラウンド法、指導技法などに工夫を凝らし取り組んでいる。

 9時50分
(19) 労働災害防止教育の充実に関する研究〜擬似体験を活用したSafetySchool〜
東海旅客鉄道(株) 名古屋工場 車両技術係 鈴木 孝昌

過去の労働災害はルールの逸脱が主な原因で、このルールの重要性を深く認識させることが必要である。その基となる危険感受性の向上のため、擬似体験により直感的に「危険を感じる」装置を用いた労働災害防止教育を確立した。また、擬似体験に対してリスクアセスメント評価を実施した。

 10時10分
(20) 規律ある職場風土の構築「指導できる監督者の育成―班長安全衛生教育3箇年の歩み」
(株)神戸製鋼所 真岡製造所 安全衛生室 指導員 渡辺 敬一

事業所内での完全無災害を目標に安全活動を続けてきたが、ちょっとした不注意、コミュニケーション不足からくる災害がなくならず、さらに、監督経験の浅い者やその者の部下の災害が増えてきた。監督者が自信ある指導等ができる教育の必要性から、若くしてリーダーとなる者に対する3箇年の安全教育をとりまとめた。

 10時30分〜 10時40分 休憩

 10時40分
(21) 安全パトロールモデル設備を使った安全実践研修への取り組み
AGC旭硝子(株) CSR室 環境安全品質統括グループ 主幹 黒田 明寿

現場の管理職を対象とした実践型研修として、予め100箇所以上の指摘すべき不具合を仕込んだ「安全パトロールモデル設備」を構築した。チームを組んで、実際にその設備を巡視しながら不具合点を抽出することを体験し、さまざまな気づきを与える研修プログラムについて紹介する。

 11時00分
【特別報告(震災関連)】日産自動車いわき工場における震災復旧の取り組みについて
日産自動車(株)いわき工場 管理課 次長 江口 薫

2011年3月11日の東日本大震災により、大きな被害を受けたが、多くの支援により早期の復旧を遂げることができた。関連会社を含めて取り組んだ復旧について紹介する。

 11時40分〜 13時00分 昼休み

 13時00分
【講演】部下との対話〜成長を実感するコーチング〜
人材開発コンサルタント 泣純Cズコミュニケーション 代表取締役 菅原 裕子

部下の能力とやる気は同時に開発される。部下の能力を引き出すとき、やる気もともに引き出される。シンプルで多様なコミュニケーションに応用可能な対話法を紹介する。

 14時30分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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