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中央労働災害防止協会(中災防)
教育推進部 企画課
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第71回(平成24年度)全国産業安全衛生大会2012 in 富山

安全管理活動分科会(第1会場)

【会場】富山国際会議場メインホール〔富山市大手町1-2〕
【交通】JR富山駅南口から徒歩15分/市内電車(セントラム)「富山駅前」から乗車約7分、「国際会議場前」下車

10月25日(木)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(1) 世界最大級タイヤ試験機(OTR試験機)の組立作業に関する安全確保
(株)神戸製鋼所高砂製作所 産業機械工場製造室・班長 橋本 努

我々の職場はOTR試験機の三号機を組み立てることになったが、1982年の初号機から約30年間で世代交代が進み、また、仕様の大幅な変更もあり、本組み立て作業の安全確保は困難と思われた。したがって、組み立てとリスクアセスメントを並行で行うことで無事に組み立て作業を完了させた。

 9時50分
(2) PDCAサイクルと基準・手法の統一化による運転士の指導体制の再構築
日本貨物鉄道(株) 東海支社 稲沢機関区 指導担当 下小家 正士

運転士に対する定例訓練を、年初計画の踏襲型ではなく、PDCAサイクルによる継続的改善ができるようにした。また、添乗基準の明文化により、指導側のバラツキの解消・統一化などを図った。改善を指導員自らが実施することで、事故を減らそうとする意識も高まりを見せた。

 10時10分
(3) 労働災害ゼロ・出火事故ゼロを目指した危険感受性向上活動の推進
日産自動車(株) テクニカルセンター 車両技術開発試作部 企画・統括グループ係長 清水 正

労働災害・出火事故連続発生の振り返りから、管理監督者の危険要因検出能力向上を図るために、他社もベンチマークし訓練道場を開設。職場から不安全状態・不安全行為を排除し、労働災害・出火事故ゼロを達成。さらに訓練道場の活用を全社・協力会社まで波及させた取り組みを紹介する。

 10時30分〜10時40分 休憩

 10時40分
(4) 大震災からの復旧と自立型風土の構築
関東自動車工業(株) 岩手工場塗装成形部 第1塗装課安全推進委員 田中 世司

自立型安全風土を構築していく取り組みとして5S活動を推進した。その活動を通じて継続することの難しさや職場全員で取り組むことの必要性を実感しながら進めた活動である。また、東日本大震災からの復旧・復興に向けた取り組みについても報告する。

 11時00分
(5) 教育訓練と直轄工事による安全作業の習得と技術力の向上
北海道旅客鉄道(株) 札幌電力所 電気技術主任 加藤 貴之

当社の急激な世代交代に対応するために、技術力向上と安全に対する感受性を高めることを目的とした実践的な訓練を実施してきた。今回、当社プロジェクトである電車線設備の新設工事を直轄社員を中心に施工した際の、技術力向上および安全に対する取り組みについて紹介する。

 11時40分
(6) コーポレートスタッフとしての海外工場への安全衛生活動支援について
ヤマハ(株) 人事部 健康安全推進室 安全推進担当課長 則竹 孝彦

コーポレートスタッフとして災害が多発する弊社インドネシア工場に対して、現地と連携をとりながら徹底した原因分析・調査と有効な施策の推進を通じて、災害の減少と海外生産拠点のモデル工場を目指すべく、今回その経緯と今後の方向性・あるべき姿について紹介する。

 11時40分
(7) 本質安全化を基本とした新たな取り組み〜安全活動のレベルUPで災害ゼロを目指す〜
(株)不二越 安全環境室 室長 高柳 一仁

危険に対する意識付け、安全活動の定着化を行ってきたが、マンネリによる活動の形骸化が懸念される。そこで、新たにリスクアセスメントを導入し、本質安全化を基本とした、リスクの低減対策の定着化を図り、安全活動のレベルの向上に取り組んでいる。

 12時00分〜13時00分 昼休み

 13時00分
(8) 配合槽下落炭「ゼロ」への挑戦!!
新日本製鐵(株) 名古屋製鐵所 製銑部 コークス工場 大平 光男

ベルトコンベアから落下した石炭の除去は、作業ロスとなるだけでなく危険を伴うものであり、若手とベテランが一体となり落炭防止に取り組んだ。特に石炭切出し機の改良については、何度も失敗を繰り返しながらやり遂げ、職場の6Sに大きく貢献した。

 13時20分
(9) ビードワイヤー保管の改善について
日通郡山運輸(株) 白河営業所 佐伯 貴信

私たちの事業所では、住友ゴムのタイヤ製品の原材料である“ビードワイヤー”の入出倉庫作業がある。円形で転がりやすく、隣と接触して凹みができる恐れがあるため、厚さ5mmの鉄板を鉄道レールのように2本設置し、その間にビードワイヤーを保管して転がり防止策をとり、作業等も安心してできるようになった。

 13時40分
(10) 変電所地下室等入孔用安全ポールの開発について
関西電力(株) 大阪南電力所 地中送電課 中村 祐

変電所地下室等深い所へ出入りする際、安全ブロックと呼ばれる墜落防止器具を梯子の手すりやステップに取り付け、安全帯に装着し梯子を昇降する場合があるが、様々な問題点から墜落災害が発生するリスクは解消されていない。そこで安全ポールの開発を行い、安全に出入りできるようにした。

 14時00分
(11) 感電事故撲滅に向けた取り組み
西日本旅客鉄道(株) 福知山支社 電気課 上田 潤

平成22年に電気課、電気区の合同リスク検討会にて柱上作業の際感電のリスクがある設備との意見があった。リスクアセスメントを実施し「停電作業が基本」の観点から、停電作業で行えるよう電気課、電気区、協力会社一体となって感電事故防止策に取り組んだ。

 14時20分〜14時30分 休憩

 14時30分
(12) 発煙硫酸出荷作業における公害・災害リスク対策
DOWAエレクトロニクス岡山(株) 製造部 製造第1課 三宅 孝一

発煙硫酸の出荷配管には途中から別タンクへ送液できるバルブがある。そのバルブを閉め忘れたまま送液すると、別タンクから漏洩し、公害・災害となる危険性があった。改善案として自動弁に代える案も挙がったが、既存設備を大きく変更せず、安価に改善できる設備を考案し導入した。

 14時50分
(13) ISOタンクコンテナ整備作業の改善〜高所におけるアタッチメント器具の活用〜
日本通運(株) 周南支店日本ポリウレタン事業所 工務課 西田 隆幸

ISOタンクコンテナ整備は、高所作業がメインであり、本作業の前に安全帯を付けられるようにするための作業がある。その作業では、ハシゴを使用する足元が不安定で、雨の日に滑ったといったヒヤリも発生したため、作業方法の改善として高所アタッチメントを製作し運用することとした。

 15時10分
(14) 危機管理の定着と安全作業について
東日本旅客鉄道(株) 大宮保線技術センター 企画・安全科 施設技術主任 橋本 剛

労働災害防止のため、日々の業務に潜む危険を全社員で洗い出し、常に最悪のシナリオを念頭に置きながら打ち合わせを実施するとともに、作業場の不安とされる気づきを活用し、それらの情報を共有化することで労働災害防止に取り組んでいる。これらの取り組みについて発表する。

 15時30分
(15) 2連鋳スラブマーキング台車走行位置検出器保全作業の安全化
JFEスチール(株) 西日本製鉄所(倉敷地区) 制御部 銑鋼制御室 山下 真司

スラブマーキング台車位置検出器の点検および調整は、設備可動範囲内の開口部近傍での繰り返し作業となるため、条件設定の不備による挟圧および安全帯着用不備による転落の危険性があった。そこで、設備可動範囲外から安全かつ、容易に保全作業を実施できるようにしたので、報告する。

 15時50分〜16時00分 休憩

 16時00分
【講演】安全に王道なし〜地道な不断の5S活動の重要性〜
きむら5S実践舎 代表 木村 温彦

5Sと安全は密接な関係がある。なぜ、5Sが安全に大きく寄与するのか、なぜ、簡単と思われる5Sや安全が難しいのか...。その因果関係を、現場に即した見方で分析してみたい。

 17時00分

 

10月26日(金)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(16) 利用者や社員の声を活かした工事中の安全確保
日本貨物鉄道(株) 関西支社 百済駅 工事助役 須田 康之

当駅では改良工事の進捗により、配線や設備、通路が頻繁に変更されている。工事に伴う事故や労働災害を防ぐため、ヒヤリハットや利用者の意見をもとにした不安全箇所の改善、小集団活動による安全確保の支援を行っている。これにより駅関係者の事故や労働災害のゼロを継続している。

 9時50分
(17) 現場の危険リスク抽出活動の強化〜真のパトロールはこれだ!〜
月星海運(株) 労務人事部安全衛生チーム チームリーダー 吉岡 茂

各事業所ごとに現場安全パトロールを行っているが、マンネリ気味で指摘件数も少なくなってきた。このような状況が続くと重要な危険要因を見逃してしまい、災害が発生するおそれがある。そこで、新たに安全配慮義務の観点に立ち、事業所間安全交流パトロールを実施した内容を紹介する。

 10時10分
(18) 製鋼工場の安全管理活動について
JFE条鋼(株) 仙台製造所 製鋼部・製鋼工場長 兼平 修司

「安全は全てに優先する」を実践するため、①指差し呼称の推進、②クレ玉5ケ条の徹底、③条件設定活動の推進を強化。自立的な安全管理活動化を目指し、作業行動改善に定量評価を導入。ヒヤリハットの活用の他、忠告カード、作業のビデオ撮影によるチェックなど独自の活動を展開した。

 10時30分〜10時40分 休憩

 10時40分
(19) つる草除去作業における墜落・傷害事故防止
東日本旅客鉄道(株) 横浜支社 横浜電力技術センター 電路設計2科 電気技術主任 岩ア 圭

つる草の成長はとても早く、場所によっては、1シーズンに数回除去しなければならず、つる草除去に多くの時間と労力がかかっている。そこで、つる草による地絡事故の防止とともに作業時における高所からの墜落と、鎌等による労働災害防止のために研究を実施し、つる草防止具を開発した。

 11時00分
(20) 「アッと!オッと!」報告を通じた設備改善と一人ひとりの安全意識向上
(株)神鋼環境ソリューション播磨製作所 プロセス機器事業部生産部 製造室班長 仲村 智博

ヒヤリハット報告が実際に発生したものが中心となり、また、件数も低調であった。活性化させるために全所員対象にグループディスカッションを行い、低調な原因を掘り下げた。活性化させるためにスタートさせた想定ヒヤリにターゲットを絞った「アッと!オッと!」報告制度を紹介する。

 11時20分
(21) サービス部門における安全道場の実施と高所作業における無胴綱状態の根絶に向けて
パナソニックテクニカルサービス(株) 首都圏社 安全管理担当 主事 松本 謙太郎

転落・墜落の恐れのある出張修理業務に関して、サービスマンの安全装備の使用方法などにバラツキがあった。そこで安全道場を実施し、安全帯の使用方法や親綱の張り方等を教育訓練するとともに、高所作業となる出張修理における無胴綱状態の根絶を目指した取り組みを図る。

 11時40分
(22) 網干総合車両所リスクアセスメントの取り組み
西日本旅客鉄道(株) 近畿統括本部 網干総合車両所 寺澤 広城

平成16年からHAT活動を中心にハード、ソフト両面からリスク低減に取り組んできた。また、平成23年から車両版リスクアセスメントを導入し、職場のあらゆるリスクを洗い出し、対策に取り組むことで重大事故防止に取り組んでいる。

 12時00分〜13時00分 昼休み

 13時00分
(23) 安全意識向上に繋がる安全活動の取り組み
JFEスチール(株) 西日本製鉄所(福山地区) 労働人事部 福山安全衛生室 主任部員 磯部 善充

福山地区の災害において不安全行動による災害の頻度が高くなっていることから、安全意識向上に繋がる活動として、咄嗟の行動を抑制するための「行動前のひと呼吸活動」、若手を中心とした教育訓練キャンペーン、所内2地区での5S相互比較による5S活動活性化に取り組んだ。

 13時20分
(24) 水平部のあるエスカレータの安全対策
西日本旅客鉄道(株) 大阪機械区 施設管理係 岡本 昌治

当社管内で初めて設置した水平部のあるエスカレータの転倒防止対策について、リスクアセスメント手法を活用して想定される危険要因に対し、各種対策を実施した。取り組みの中で、転倒に至る要因を細かく分析し、従来の単純な注意喚起ではなく、いかに効果的に行えるかを利用者の目線で検討した。

 13時40分
「風通しの良い職場確立」をスローガンとした職場環境作り・安全に強い人づくり
新日本製鐵(株) 東京製造所 係長(安全) 川井 康二

直協間、現場−スタッフ間、世代間、職場間の壁が存在、これが標準・禁制事項の不遵守・不徹底や危険予知不足の温床であると自覚し、本活動を開始。「知っている人拡大運動」としてヘルメットへの名前表示、更衣室内顔写真掲示、直協相互の職場パトロールや工場長対話などの活動を展開。

 14時00分〜14時10分 休憩

 14時10分
【講演】日本の“ものづくり”の原点と安全
(株)熊谷組 取締役社長 大田 弘

黒部ダム建設の成否を握る資材運搬ルート「大町トンネル」。発注者と施工者が一体となって、不屈の精神でトンネル貫通に挑んだ先人達の偉業を通じて、日本のものづくりの原点と安全施工について語る。

 15時10分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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