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中央労働災害防止協会(中災防)
教育推進部 企画課
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第71回(平成24年度)全国産業安全衛生大会2012 in 富山

労働衛生管理活動分科会

【会場】タワー 111 スカイホール 〔富山市牛島新町5-5〕
【交通】JR 富山駅北口から徒歩4 分

10分月25日(木)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(1) 騒音下コミュニケーションのための防雑音ヘッドセットの導入
新日本製鐵(株) 設備・保全技術センター システム制御技術部 システム制御開発グループ マネジャー 原田 稔

現場でのコミュニケーションに対して、騒音による定期連絡や作業指示の不徹底のリスクや、連携作業時の意思疎通違いのリスクがある。このようなリスク改善を図るために、当社では防雑音ヘッドセットを開発・導入し、騒音職場での通話などに応用し、確実なコミュニケーションを実現すべく適用拡大を図っている。

 9時50分
(2) 定期健診所見の変化からみた小規模事業場男性労働者の健康実態
(公財)友愛健康医学センター 健診課 増田 法子

小規模事業場労働者の健康管理が重要な課題である。小規模事業場は労働基準監督署への定期健診結果の報告義務もなく、労働者の健康状態の詳細が把握できていないのが現状である。そこで、小規模事業場労働者を5年間追跡し、定期健診所見の変化から健康実態を評価した。

 10時10分
(3) 安全衛生委員会の効果的な進め方ポイント集(Q&A)の作成
神奈川労働衛生研究会 執行部 石川 末起子

安全衛生委員会は、労働安全衛生法により開催が義務付けられているが、担当者の交代等によりノウハウの蓄積が乏しく、効率的な運営ができていない事業場がある。そこで、事務局(担当者)の参考となるように安全衛生委員会の運営を工夫した事例をQ&A形式にまとめたので報告する。

 10時30分
(4) 未経験者の疾病防止に向けた効果的な教育・訓練方法の構築
トヨタ自動車(株) 安全健康推進部 本間 幸貴

当社では筋骨格系疾病防止に向け様々な取り組みを行っている。筋骨格系疾病が多い組み立て作業では、締付工具であるインパクトレンチの操作が原因で指を痛めることが多い。作業に不慣れな人は力を入れる傾向があるため、力を見えるようにした訓練機を開発し、配属前の教育に活用したので、内容を報告する。

 10時50分〜11時00分 休憩

 11時00分
【講演】東日本大震災に伴う原発事故による放射性物質の汚染への対応
       〜放射線の基礎知識と労働者の放射線被ばく管理について〜
中央労働災害防止協会 労働衛生調査分析センター 副所長 山田 憲一

放射性物質により汚染された廃棄物の処理や土壌の除染が始まっているが、これらの作業に従事する労働者の放射線被ばく管理が求められる。講演は、1月に施行された除染電離則の内容のほか、放射線の基礎知識についても行う。

 12時00分〜13時10分 昼休み

 13時10分
(5) 作業環境と作業強度の分析に基づく熱中症予防策の研究
東海旅客鉄道(株) 大垣信号通信区 電気係 村瀬 亮司

平成22年度、当区では熱中症を2件発生させた。労働内容により熱中症にかかる可能性が変化すると考え、暑さ指数(WBGT)と労働の強度(RMR)に相関関係がないのか研究した。研究結果として、WBGTの高い日は、軽作業が適切であるとの概念を数値化することができた。

 13時30分
(6) 「暑さ指数の測定と熱中症予防対策」富山産業保健推進センター指導の下に
石動技術士・労働安全コンサルタント事務所 所長 石動 貞明

富山産業保健推進センター指導の下にモデル事業場を設定して、熱中症をターゲットに次の企画を実現した。①具体的な暑さ指数を把握する。②予防策、発症時の対応を知り、実践で役立たせる。③作業環境測定法の手順を遵守する。その結果、数値で熱中症を管理できることを発見した。

 13時50分
(7) 八幡製鐵所製鋼工場タンディッシュ整備場の熱気環境改善
新日本製鐵(株) 八幡製鐵所 製鋼部 製鋼工場 連鋳課長 岩崎 潤哉

タンディッシュ整備場は、連続鋳造後の鋳片からの熱及びタンディッシュ内残溶鋼、耐火物からの熱により、夏季は40℃を超える熱気環境を余儀なくされていた。気流解析を用いて温度低減対策を検討し、大型軸流ファンによる外気取込み等の設備対策により3〜9℃の温度低減を達成した。

 14時10分
(8) 夏季対策カレンダーを活用した熱中症対策
日産自動車(株) 追浜工場 総務部 人事課 村守 実

2010分 年度の猛暑により例年より多く発生した熱中症を振り返り、今後の気温上昇を想定した対策により職場からの熱中症発生「0」を目指し、2011年度夏に挑んだその取り組みと成果を紹介するものである。

 14時30分〜14時40分 休憩

 14時40分
(9) ろ過式呼吸用保護具の密着性の重要性について
興研(株) 営業本部 安全衛生ディビジョン 技術開発セクション・リーダー 大山 欣伸

ろ過式呼吸用保護具は、装着すればそれで本来の性能が得られるわけではない。当社が実施している「マスクフィッティング測定サービス」より得られた数多くのデータを集計した結果を踏まえ、有害物質のばく露から作業者の健康障害を防止するための正しい装着について紹介する。

 15時00分
【特別報告】酸欠危険場所での酸素濃度リアルタイム監視の有効性
産業用ガス検知警報器工業会 技術委員会 委員長 小山 純二

作業場所での酸欠事故は減少傾向にあるが、死亡災害に至る確率が高い状態は続いている。作業前測定の制度はその段階で酸欠状態にあれば効果はあるが、作業中に酸欠空気が侵入または発生するような場合にはリアルタイムで酸素濃度を監視できる装着形酸素計を使用するのがより効果がある。

 15時30分〜15時40分 休憩

 15時40分
【講演】海外勤務者の健康管理〜感染症対策を中心に〜
東京医科大学病院 渡航者医療センター 教授・医師 濱田 篤郎

海外勤務者の動向として、近年は中国やインドなど発展途上国に滞在する者が増加傾向にある。こうした国々では感染症が大きな健康問題になっており、そこに滞在する者にとって感染症対策が欠かせないものとなっている。海外勤務者の健康管理について感染症対策を中心に報告する。

 16時40分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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