お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
教育推進部 企画課
TEL 03-3452-6402
FAX 03-5443-1019
E-Mail taikai@jisha.or.jp
【会場】富山県民会館 ホール 〔富山市新総曲輪 4-18〕 【交通】JR 富山駅南口から徒歩10分
OSHMS 相談コーナー(無料)10月25日〜26日の2日間、当分科会会場ロビーで行いますのでご利用ください!
2003年に黒部事業所のファスニング事業部門が最初の認定を取得して以来、現在は国内15事業場、海外5工場で認定を取得している。それぞれが、初回または2回目の更新審査を迎え、OSHMS 教育や推進リーダーの養成等、グループ内の支援体制強化を進めている。
毎年、数件労災が発生・急増したためOSHMSを展開したが、独自に展開したので効果が薄かった。トップの強い意志・専門家・現場を巻き込んで忠実にOSHMSを再展開したことによりJISHA方式適格認定を取得し、無災害も継続している。さらに、現場に根ざした活動が品質・生産性向上に繋がり業績にも反映した。
過去に発生した同種の労働災害を再発させないために、災害発生の都度対策を立案し改善を図ってきた。しかし、同様の労働災害が繰り返されている。そこで対策後のライン及び横展開でハード・ソフト対策の落ちがないかを確認するため労災安全宣言を実施し、労働災害再発防止に繋げている。
10時30分〜10時40分 休憩
リスクアセスメントの導入初期はリスクの大きさを金額に換算する等の工夫をして定着を図った。現在では定常作業に加えて、設備の点検等、頻度の少ない作業(稀定常作業)も評価対象にして推進し、リスクアセスメント導入以降は休業災害ゼロを継続している。
設備更新にあたり、上司方針として新設備の安全確保が挙げられた。現設備の残留リスクに対する改善を新設備に織り込み、安全な設備をつくるチャンスと捉えて仕様段階から参画し、現場の要望を織り込み、新設備におけるリスクレベル低減に成功。導入後もさらなる改善に取り組んでいる。
「リスクアセスメントとは何か?」から始まり、教育を行い、全員参加型の職場内リスクレベルの低減に取り組んだ活動を紹介する。リスクアセスメント手法の座学教育後の、班員の意識の変化、実践形式で全員が安全衛生小集団活動と向き合えるようになった取り組みについて発表する。
危険予知活動、危険体感教育等の従来型安全活動は重要であるが、重大なリスクをすべて回避することはできない。工場内すべての作業のリスクについて、作業手順書をベースにリスクアセスメントを3年間で完了した。工場一丸となり、残留リスクの徹底的な管理まで推進した内容について紹介する。
12時00分〜13時00分 昼休み
労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)は企業における最もベースとなる仕組みであるが、海外ではOSHMSを自社のニーズにあわせて高度化するために、レーティング(格付け)を活用する考え方が広まっている。その概要と海外や日本における事例を紹介する。
安全衛生に関わる具体的な取り組みとして、安全総点検、安全衛生委員会、CS会議、安全衛生推進会議と毎月4つの定例会議を開催するほか、これまで行っていたリスクアセスメントの手法を発展させ、「安全台帳」を整備し、安全衛生活動計画の中心に据えて安全風土の定着を図った。
主活動であるタンク上部への昇降時の転落は、リスクレベル4であった。対策立案は、消防法や工事規模等の兼ね合いがあり難航したが、対策を工夫し、危険源自体をなくすことでレベル1に低減することに成功した。さらに、他2項目のRA活動を総合的に行い、リスク低減に努めた。
リスクアセスメントにより優先して対処すべきリスクを抽出、許容されるリスクを残留リスクとして一覧表とマップで管理している。また、異常時対応訓練や経験したことのない異常時に対する「未知異常時トレーニング」を実施し、事業所のリスク管理および危機管理能力の向上に努めている。
14時20分〜14時30分 休憩
2008年にJISHA方式適格OSHMS認定を取得したが、取得後、安全衛生活動が停滞し災害も横ばい状況のため、2011年の更新を目指し全社一丸となる管理体制の整備や労働者の感性向
上のための安全体感道場を新設、現地現物での職場改善を進めた結果、安全衛生水準が向上し、更新を受けることができた。
当社は軸受鍛造から旋削を一貫加工で行っている製造メーカーである。熱間鍛造機などの危険源の多い中での作業のため、小さな人的ミスが重大災害に繋がる可能性がある。
このことからヒューマンエラー防止対策を中心に組織体制の整備、機械設備の安全化などの取り組みを紹介する。
15時40分〜15時50分 休憩
✽シンポジスト✽ | 富山県労働基準協会顧問(元 YKK (株)黒部事業所上席常務黒部事業所長) | 松田 章 |
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横浜ゴム(株)理事 MB(マルチプルビジネス)管掌補佐 | 渡辺 和夫 | |
キヤノン(株)安全衛生部長 | 荒木 操 | |
✽コーディネーター✽ | 中央労働災害防止協会常務理事 | 野口 直人 |
✽司会✽ | 中央労働災害防止協会マネジメントシステム審査センター所長 | 白崎 彰久 |
17時20分
リスクアセスメントの活用が上手く進まない理由として、① 新たな工数増、②やらされ感、③評価自体が目的、④職場の活動に活かせない等の認識がある。自動車メーカーにおけるリスクアセスメント活用事例を基に嬉しさや、やりがいを得られるためのリスクアセスメント活用方法について提言する。
『災害ゼロ』を目指すべく、リスクアセスメント物的対策率100%の活動の目標達成に向け、課員一丸となって向上心を燃やし活動を進めた結果、目標を達成しさらに継続している活動の取り組みを紹介するものである。
当社は漏れ防止のため各種ツールを活用し、具体的な切り口を与え、職場の全作業・設備のリスク評価と低減措置を行っている。リスクアセスメントは「危険に気づく」をベースに職場間やグループ会社間の安全点検や内製の安全教材を用いた危険体感教育も取り入れ危険感度を磨きつつリスク撲滅を図っている。
10時30分〜10時40分 休憩
作業のリスクを洗い出すためには、一人ひとりの危険感受性を向上させ、リスクを発見する能力、それを適切に表現する能力を高めていく必要がある。射水工場のリスクアセスメント活動の導入にあたっての経過と現況、定着に向けた推進活動について紹介する。
全係員を対象にリスクアンケートを実施したところ、3つのテーマに対する改善が必要であるとの結果が出た。①平成23年5月16日に他部署より移管された職場の安全対策、②お客様に対する安全対策、③事務室内の安全対策。これら①〜③についてそれぞれ改善を行った。
当機械保線区は、大型保線重機械による保守作業を専属に行っていることから、慣れにより安全に対する意識がマンネリ化傾向に陥りやすい。そこで、リスクアセスメントを実践し、評価反省を繰り返し、より確実性のある対策を講じることで、リスクの低減を図り所属員の危機管理意識を向上させた。
車両検修職場では重大労災につながる様々な危険が潜在している。リスクアセスメントをさらに充実・活性化させるための取り組みと事例、その成果について紹介する。取り組みの中で、社員間の認識の個人差、リスクレベルの不一致等の問題点に苦慮したが、成果も確認することができた。
12時00分〜13時00分 昼休み
各製造プロセスにおいて、問題を抱えている箇所のリスクレベルを比較評価した。このレベル評価と並行して生産性改善について同時に取り組む計画とした。その結果レベル評価が13点から1点へ大幅に減少するとともに生産性も43%改善し、職場環境改善と生産性向上が両立した。
堺事業所で多発している労災対策として、もっと網羅性の高いリスクアセスメント活動を2008年から行った。各部署の全設備ごとに全作業を洗い出し、優先順位を決めて作業の1手順ごとに具体的リスクの抽出改善活動を行い、2010年、11年と初めて休業・不休災害ゼロを達成した。
リスクが小さいとして見落としがちな間接部門(職能部門)の総務・経理等でもきちんとリスクアセスメントを実施し、全社のマネジメントシステムを活用していくことを目指し、すべてに活動を進めた。一例として、今回は社内食堂を取り上げ、そのリスクアセスメント活動状況を紹介する。
14時00分〜14時10分 休憩
3.11以降、多くの企業が事業継続計画(BCP)を見直しあるいは新規作成しているが、防災計画の手厚い見直しに過ぎないケースが大半である。企業にとってのBCPの本質を示す。
15時10分