第75回(平成28年度)全国産業安全衛生大会2016 in 仙台

リスクアセスメント/マネジメント分科会

【会場】
仙台国際センター 展示棟 展示室2 〔仙台市青葉区青葉山〕
【交通】
地下鉄東西線「国際センター駅」下車、徒歩1分

 

10月20日(木)プログラム(9時00分開場)

特別報告

9時30分
ISO45001及び JIS作成の最新情報
中央労働災害防止協会
技術支援部 次長 兼 ISO規格推進室長・ISO/PC283日本代表エキスパート
斉藤 信吾
ISO/PC283 (ISO45001制作委員会)メンバーである演者がISO45001及びその審査員の力量に関する規格 ISO17021-10の最新情報を報告する。併せて、中災防が事務局を担当している JIS作成について進捗状況を説明する。

パネルディスカッション

10時00分
ISO45001の発行と事業場の安全衛生水準の向上に向けて〜第三者認証をうまく活用する〜
パネリスト
明治大学 名誉教授・校友会会長 向殿 政男
(株)テクノファ取締役会長 平林 良人
大阪安全衛生教育センター 中災防安全衛生エキスパート 松田 章

助言者
経済産業省 産業技術環境局 基準認証ユニット 国際標準課長 福田 泰和
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 安全課 主任中央産業安全専門官 安達 栄

司会
中央労働災害防止協会 マネジメントシステム審査センター所長 白崎 彰久

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(1)当社の労働安全衛生システムと取り組みについて
(株)橋本店
技術・管理部 品質 安全課長
千葉 正行
東日本大震災以降、建設業界の工事量は膨大となり労働災害の増加が懸念された。当社では以前から続いていた社内のシステムを見直し、国際規格である OHSAS18001の認証・取得を目指した。作業員まで伝わるように KYKと連動性を持たせながら取り組んだ。
13時20分
「ワークショップ」型リスクアセスメントの効果的実践
黒崎播磨(株)備前工場
備前転炉工場 備前生産技術グループ スタッフ
吉田 昌平
約4年前に発生した労働災害を受けたことが本活動のきっかけである。一つの作業に着目し、定点観察と同時にビデオ撮影を行うことで危険源を抽出し、リスクアセスメントにつなげる活動である。動画による客観的な視点から多数の危険源が見つかり、実行可能な対策が決められる利点がある。
13時40分
(3)設備安全対策から作業者の行動に力点をおいたリスクアセスメントへの移行
(株) IHI航空宇宙事業本部相馬事業所 相馬第一工場
製造グループ 職長
大埜 真志
導入前、立上げ、量産、移設、廃却等、設備のライフサイクルに合わせたリスクアセスメントを実施しているが、切創等の災害を根絶できずにいた。これまでの安全管理では補えないリスクを発見・低減するため、量産加工時に動画撮影による「定点観測」を実施し、リスク低減に効果をあげた。
14時00分
(4)高所作業リスク低減活動〈大型ホイールローダフロントフレーム工程転落リスクの改善〉
(株)小松製作所 茨城工場
生産部 組立課 大型組立センタ 班長
坂田 雅臣
自職場は、大型建機の組立を担当していることから高所作業比率が高い。今回ビデオ KYを取入れ、作業を全員で確認した。その結果、今まで認識の無かったリスクに気付いた。本発表では、既存作業を再リスク評価し「三現主義」で取り組み、その高所作業を廃止した事例を紹介する。

14時20分〜14時30分 休憩

事例報告

14時30分
サポート事業の安全診断をきっかけとした安全衛生教育強化、 OSHMS導入と今後の活動について
よつ葉乳業(株) 根釧工場
品質管理課 係長
栗城 均
サポート事業による安全診断で多くの課題が見つかり、改善の必要を実感する。KY、 RA研修等の教育強化を通じ、工場長はじめ従業員全体で安全衛生意識が芽生える。翌年工場長キックオフを皮切りに全従業員一丸で OSHMSシステム運用を開始。現在2年目安全衛生活動に奮闘中。

事例報告

15時00分
鋳造工場におけるOSHMS導入の経緯と活動成果
(株)木村鋳造所
品質管理室 係長
青島 正明
鋳造工場においては、ひとたび災害が発生すれば命に関わる危険性がある。OSHMSを導入した経緯(作業者の安全を担保することが目的)と、その後の活動内容および成果について報告する。
15時30分
(5)危険作業の排除〜我が身の安全そして協の安全〜
日鉄住金テックスエンジ(株)
生産事業部 大分生産部 厚板精整課 塗装職場
首藤 謙介
自職場に潜んだ危険リスクの減少をテーマにした「廃グリス回収作業のリスクをいかに減少させるか?」を職場全員で創意工夫・悪戦苦闘しながら、改善活動への熱い思いで成果をこつこつと積み上げ、協力会社とタッグを組み目標達成に至った、泥臭く臨場感あふれる活動報告である。
15時50分
(6)危険箇所の見える化や安全道場を活用した「凡事徹底」活動の推進
パナソニック(株)オートモーティブ &インダストリアルシステムズ社事業基盤強化センター総務・施設部 防火・安全衛生課 浅井 典昭
約940名が在籍するスタッフ部門中心の事業場において、従来は啓発中心に安全活動を推進するも、個人任せとなっており、転倒災害が絶えない状態だった。そこで、危険箇所の見える化や安全道場を活用した「凡事徹底」活動により従業員全体の意識レベルの高位平準化を図る取り組みを行った事例について紹介する。
16時10分
(7)効果的な安全施策による労働災害の削減
富士フイルム(株) 神奈川工場 足柄サイト
事務部 環境安全グループ
今村 基代視
3千数百名の神奈川事業場では平成23年当時毎年10件近い労災が発生していた。それを撲滅させるべく活動を推進した結果、重大災害の発生なく平成26年には2件に削減。その要因としてはリスクアセスメント定着化や対象者別の安全教育とそのフォローなどで達成できたと考えている。
16時30分
(8)防げない災害はない!手元挟まれ撲滅活動
(株)小松製作所 金沢工場
生産第一部 組立FE課 組立センタ
山口 龍之介
プレス機の組立における手元挟まれリスクの撲滅に取り組んだ。社内の治具改善に留まらず、前工程の部品納入メーカーと連携し部品納入荷姿の改善を実施した。その際、実際にメーカーを訪問し、現場現物を確認しながら、共同で意見を出し合いリスク評価をし、部門間を超えた改善を実施できた。
16時50分
(9)リスクアセスメントによる構内危険箇所の改善
東京急行電鉄(株) 運転車両部 長津田検車区
主任
漆原 徳志
「構内危険箇所の改善」を目標としてリスクアセスメントを行った。リスクレベルが高い「旧転削盤撤去後の開口部」と「修理場有線式1tクレーン」について、リスク低減対策を実施した。開口部については転落防止対策を、クレーンについては操作器無線化を実施した。

17時10分

10月21日(金)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(10)加修作業安全向上大作戦【ヘッド加修作業の勘コツの排除!】
(株)小松製作所 小山工場
エンジン製造部 組立課 リマンセンタ
木村 一幸
建設機械に搭載されるエンジンを再生し、お客様に提供する事業を行っているが、作業工程の中にある加修(加工・修正)作業は、勘・コツが必要な作業であり災害リスクが高いことから、誰でも安全に作業ができる様に改善活動を展開し、リスク低減を図った改善の事例である。
9時50分
(11)長尺ドリフトゲージ準備作業の完全タッチレス化による挟まれ災害撲滅
大阪富士工業(株) 知多支店
生産工程部 中シ精整課 リーダー
岡田 洋久
当社知多支店では、鋼管の検査作業を実施している。近年の品質要求の高まりにより、内径を保証する長尺ドリフトゲージの採用が決定した。重くて長く、扱いが困難なドリフトゲージの準備作業安全化のため、自社で設備を考案、施工し、保管から挿入までの完全タッチレス化に成功した。
10時10分
(12)マンネリ化からの脱却!本音会合による KY安全先取活動
日産自動車九州(株)
製造部 車体課 工長(監督者)
住吉貴宏
明るく健康で快適な職場の構築を目指し、積極的に活動を推進していたが、安全診断にてマンネリ化の兆候を指摘され危機感を感じたリーダーは、リスク低減活動における本音会合を推進し、大きな成果に結び付けた。現在は、保護具不要の快適職場を目指し、安全先取活動を推進している。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(13)中国拠点事業所のリスクアセスメント手法統一によるリスク抽出精度の向上
ソニーコーポレートサービス(株)
総務センターファシリティマネジメント &セーフティ部 安全防災課
佐藤 仁
15年度ソニーグループ目標「リスク再評価」を掲げ、国内外のリスク抽出漏れ有無を確認してきた。しかし中国拠点でアセスメントが不十分な作業により設備に挟まれる災害が発生した。これを受け、中国拠点のアセスメント手法を見直しリスクを正しく漏れなく評価する仕組みを展開した。

事例報告

11時00分
当社におけるリスクアセスメントの考え方と活動事例の紹介
福島キヤノン(株)
人事施設部 総務課 課長代理
佐野 有嗣
2003年に労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、労働災害を未然防止する手段としてリスクアセスメントを推進してきた。変化点におけるリスクや日常的なリスクなど、生産活動に伴い発生する様々なリスクに対して当社が実施してきた、リスクアセスメントの考え方と活動事例を紹介する。

事例報告

11時30分
OSHMS活動による安全衛生水準のスパイラルアップを目指して
ジャパンマリンユナイテッド(株) 津事業所
安全衛生グループ長
北川 恵一
安全衛生活動のマンネリ化を防止するために、毎年安全衛生管理方針に沿った新たな活動を取り入れ、常に刺激を与え続けることで、安全衛生管理水準のスパイラルアップを図っている活動状況を紹介する。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(14)リスクアセスメントのレベルアップに向けた取り組み
西日本旅客鉄道(株) 新幹線管理本部 三原新幹線保線区
企画 施設管理係
末本 盛大
リスクアセスメントは安全確保のための重要な取り組みであり、レベルアップが必要不可欠であると考えている。現場作業において本当に危険である隠れたリスクの洗い出し方法の確立や、これだけは絶対守るルールの制定等、協力会社も含め職場全員で取り組んだ内容を報告する。
13時20分
(15)世界に通じる安全管理を目指して
国際石油開発帝石(株)
HSEユニット
布施 潔
石油・天然ガス開発業界で世界に通用する安全管理システムを構築し、当社独自の安全衛生文化の醸成を目指すべく、 HSE(Health, Safety and Environment)計画書の作成と運用、自主規準を定めた取り組み、および運用上の課題について紹介する。
13時40分
(16)安全衛生活動をレベルアップさせるリスクアセスと5S活動の取り組み
TOTOファインセラミックス(株) 中津工場
中津セラミック製造部 部長
張間 由昭
安全衛生活動はPDCAサイクルを回しレベルアップしていく必要があり、弊社ではリスクアセス活動を通じ当該活動の仕組みを変えた。仕組みだけでなく定着させるには5S活動が不可欠であり、コミュニケーションツールとして位置付け取り組んできた。結果、安全安心な職場にできたので報告する。

事例報告

14時00分
構内全協力会社一体となった安全衛生管理活動
大和ハウス工業(株) 栃木二宮工場
執行役員 工場長
田中 彰二
災害発生後の是正活動が中心であった安全衛生活動を、災害発生予防の活動に切り替えたいという思いで、マネジメントシステムを導入した。当初はこれまでにない管理ツールに戸惑い、苦労したが、現在は当社社員・全協力会社従業員の創意工夫で安全衛生管理活動に取り組める組織となった。

14時30分〜14時40分 休憩

14時40分
(17)還元炉付帯設備休転作業における転落危険箇所の対策
DOWAエレクトロニクス岡山(株)
製造部 製造第2課
喜田 幸博
当社では設備の更新等行った場合、新たにリスクが発生する可能性があるため、リスクアセスメントを適宜行い、対策を取っている。本報告では、リスク内容が設備保守時の転落と汎用性がある事例で、安全面の対策と併せて作業面の効率化も同時に行えたため、その改善内容について紹介する。
15時00分
(18)我が身を守れ!(5100形アンチローリング装置検修作業における安全の確立)
四国旅客鉄道(株) 多度津工場
車両科 車両係
岡本 蘭生
電車の台車部品であるアンチローリング装置は、定期修繕での解体、検査、修繕作業に危険が伴い、ついに軽傷害が発生した。重大事故にもつながりかねない作業と判断し、リスクアセスメントで高レベルのリスクに対して、試行錯誤し対策を講じた結果、リスクレベルⅠにした活動である。
15時20分
(19)リスクアセスメントでのハイリスク作業の特別管理運用プロセス構築
サンデン・ビジネスエキスパート(株)
総務人事部 事業所総務グループ
橋本 正広
フォークリフト作業などハイリスク作業は、発生の可能性は低減出来てもケガの重篤度は低減が難しく、ハイリスク状態のままになり、定常化し危険の感度が鈍ってしまう。このようなハイリスクを特別管理として、個別に管理し、労災を発生させない未然防止のプロセスを構築した。
15時40分
(20)JR・G社が一体となった新触防(在来線)のリスク低減への取り組み
西日本旅客鉄道(株)広島支社 下関地域鉄道部
下関施設管理センター 管理係
藤原 弘
準則制定に伴い保安体制が時間待避線区から現物待避線区へと激変する中において、従事員から多くのリスクが挙がった。リスク低減を図るためにJRとG社が連携し一体となって取り組みを実施した。対策として実車訓練を行いリスク評価・施策を講じ従事員の安全を確保することが出来た。

16時00分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

  • 厚生労働省
  • 安全衛生マネジメントシステム審査センター
  • 安全衛生情報センター