2008年から2009年まで、2年間にまたがる欧州連合（EU）のリスクアセスメントキャンペーンの1年目の終わりに際して、 下記の会合が開催され、中間状況の報告が行われたので、その概況を紹介する。

• 2009年3月18日： 協賛者団体への感謝状贈呈式 （ベルギー／ブラッセル）
• 2009年4月27日： 世界労働安全衛生の日記念式典における入賞公募優良事例の表彰 （チェコ／プラハ）

目次

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協賛者団体の認定と活動

リスクアセスメントキャンペーンに賛同し、この普及に協力する団体を募集し、 所定の条件を満たした団体について認定を行って感謝状を贈呈した。

認定された33の団体は、事業者および労働組合の団体が主体であり、 会員に対する普及啓発活動をそれぞれに行った。団体名および活動の内容は、EU OSHAの Official partners of the European campaign on Risk Assessment のページに掲載されている。

また、贈呈式における活動状況の報告内容なども EU-Partnership meeting/Presentations from the meeting のページに掲載されている。

1. Introduction, BLO and RA campaign（3.6MB）
2. HWC-Results and outlook（3.9MB）
3. Safe Maintenance preview（722.5KB）
4. Official campaign partners（9.4MB）

なお、協賛者団体の認定は、2009年6月に6件、8月に4件が追加され、合計43となった。
（11.09.2009：European risk assessment campaign engages 6 new partners）
（26.08.2009：Last wave of partners for the European risk assessment campaign）

各種資料の刊行

下記の資料を刊行し、印刷物およびウェブサイト上からの提供をしている。
（概要および一部の訳については、 JISHA海外トピックス2009年5月26日 ：リスクアセスメント及びOSHMSに関する最近の海外動向−中災防調査研究報告書よりのイ ：欧州連合（EU OSHA他）に掲載している。）

Magazine 11（EU各国からの15件の論文集）／ Fact sheet 2件（JISHA海外トピックに訳）／ E-Fact（EU OSHAの電子fileのみの刊行物）／ パワーポイント資料（6件）／ 安全衛生クイズ／各種の画像・ビデオ（Napo他）／ 職種別リスクアセスメント用チェックリストなど

各種会合他の開催状況

下記の活動が行われた。
19のEU加盟国におけるキャンペーン開始に際しての会合／ 48回の関係者会合他のキャンペーン活動に6,905名が参加／ EU OSHAにおける3 回の記者発表／6回のラジオ放送／ 8回の記者と専門家の懇談会／ 16回の各国国内における記者発表／ 11件の専門家向け論文の公表（Magazine 11）

印刷物の配布状況

EU加盟27ヶ国他に対し、下記の計2百万部を超える印刷物を配布した。
ファクトシート(80, 81)　974,500／ 雑誌（Magazine 11）　20,000／ キャンペーンリーフレット310,825／ ちらし　125,295／ 紙ばさみ　111,000／ しおり　104,080／ NAPO DVDデスク　98,210／ ノートブック　60,100／ A3ポスター　74,230／ A1ポスター400

ウェブサイトにおけるアクセス状況

• EU OSHAウェブサイト（22カ国語）
  アクセス数 4,349,286／閲覧ページ数 24,007,539
• 加盟各国フォーカルポイントのウェブサイト合計
  アクセス数 2,358,297／閲覧ページ数 9,733,465
• EU OSHAのリスクアセスメントキャンペーンウェブサイト（22カ国語）
  アクセス数 2,160,806／閲覧ページ数 11,057,443
• ダウンロード件数の多かった刊行物二件
  

  Factsheet80：リスクアセスメントにおける役割と責任	116,292件
  （英文  ）   （日本語訳）
  Factsheet81：リスクアセスメント−安全で健康な職場への「鍵」	125,078件
  （英文  ）   （日本語訳）

公募優良事例の表彰

例年の安全衛生キャンペーンと同様に優良事例の公募と表彰が行われた。 加盟各国内における応募の中からEU OSHAに47件が提出され、入賞8件、準入賞9件が選定されて、 2009年4月27日に表彰式が行われた。また、その概要を掲載した小冊子（ booklet  ）が発行された。

件名、国名、概要を以下の表に示す。

欧州リスクアセスメントキャンペーンにおいて表彰対象となった優良事例（BookletのOverview of examplesより）

件名、国名、概要を以下の表に示す。
「欧州リスクアセスメントキャンペーンにおいて表彰対象となった優良事例」（PDF形式 14KB）

リスクアセスメントツールキットの提供

Risk assessment tools

リスクアセスメントの実施において、特に中小企業を支援するため、 パソコンにダウンロードして使用できる対話型のソフトウエアなどのデータベースを作成し、 無償で提供するものである。

この内容には、リスクアセスメント実施方法の解説、項目別解説付きのチェックリスト、 対策の実施計画と実施事項（危険有害要因、対策、優先順位、対象作業者、実施期限他）などが含まれている。

テキスト検索および国別、言語別、分野別（危険有害物質、障害者、教育、 将来におけるリスク、ストレス、筋骨格系障害、産業別などの分野）のプルダウンメニューから、 必要なソフトウエアを検索することができる。 2009年8月末において、262件が掲載され、言語別では、スペイン語97、ドイツ語63、 フランス語41、英語28などが中心となっている。 英語の28件について概要を以下の表に示す。

「EU OSHA リスクアセスメントツールキット掲載の英語ツール 28件」（PDF形式 17KB）

関連情報

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主要機関のサイト

• 欧州安全衛生機構（EU OSHA）： A European campaign onRisk Assessment
• 欧州安全衛生専門家団体ネットワーク（ ENSHPO −European Network of Safety and Health Professional Organisations)：Risk Assessment Campaign
• イギリス　安全衛生庁(HSE)： Risk management
• イギリス労働安全衛生協会(IOSH)： Risk Assessment Routefinder
• ドイツ連邦安全衛生研究所（BAuA）： Datenbank mit Handlungshilfen zur Gefahrdungsbeurteilung (Database with support for action on risk assessment)