お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2010年9月30日
アメリカ労働安全衛生局(OSHA)は、労働者の安全衛生を確保するための計画を事業主が策定、実施、評価、改善することを求める規則の制定に着手し、本年7-8月に関係者の意見を求める会合を各地において、5回にわたり開催した。
2010年5月4日の連邦官報(Federal Register
)に掲載された本規則の制定に関連する背景及び関係者会合における検討内容の概要を紹介する。
過去30年間において、傷害及び疾病防止のためのシステム的取り組みについては、下記のようにさまざまな名称が用いられてきた。
OSHAの自主的保護プログラム(Voluntary Protection Programs -VPP):自主的安全衛生マネジメントプログラムガイドライン(Voluntary Safety and Health Management Program guidelines)
合意(民間)規格及び国際規格:安全衛生マネジメントシステム(Safety and Health Management Systems)
各州の計画:傷害及び疾病防止計画(Injury and Illness Prevention Programs)及び傷害防止計画(Accident Prevention Programs)が用いられている。今回OSHAが用いるのは、傷害及び疾病防止計画(Injury and Illness Prevention Programs)である。
このような取り組みに共通する目的は、名称とは関わりなく、事業者が傷害及び疾病防止のために、システム的手順により安全と健康に対する危険有害要因を先取り的に取り組む支援をすることにある。
OSHAは、事業者が安全衛生計画を策定することを推進する活動を以前から進めており、その例として、安全衛生達成認証プログラム(Safety and Health Achievement Recognition Program-SHARP)及び自主的保護プログラム(Voluntary Protection Program-VPP)が挙げられる。1989年にOSHAは、経営層の公約と従業員参加、作業場所調査、危険有害要因の防止と抑制及び安全衛生教育訓練の4つの要素を柱とした安全衛生マネジメントプログラムガイドライン(Voluntary Safety and Health Management Program guidelines)を発布した。
安全衛生プログラムを規則とすることについての関係者会合が、1995年にはじめて開催され、多数の諸関係者との間で協議が行われ、規則案が作成された。経営層のリーダーシップと従業員参加、危険有害要因の特定と評価、情報提供と教育訓練及びプログラム効果の評価を柱とし、プログラムの諸関係者である労働者、産業界、安全衛生団体、州政府、組合、保険会社及び小企業との間で検討が行われた。この規則案は公表されるには到らなかったが、このようなプログラムが有効であると考えるのは、OSHAだけではないことが明らかとされた。
自主的安全衛生マネジメントシステムを対象とした合意(民間)規格が近年発展し、アメリカ産業衛生協会(American Industrial Hygiene Association)は、2005年にANSI/AIHA Z10--2005 労働安全衛生マネジメントシステム(Occupational Safety and Health Management Systems)を公表した。これは、PDCAサイクルにより、危険有害要因を継続的に、根本から体系的に取り除こうとするものである。一方、国際的な政府機関、産業、コンサルタント団体などから成るOHSASのプロジェクトグループが、認証を必要とする事業者のための労働安全衛生マネジメントシステム規格(OHSAS 18001-2007 Occupational Health and Safety Management Systems)を作成し、イギリス規格協会(British Standards Institute)が、発行した。
関係者会合における議論は、下記を中心として行うことを予定している
なお、OSHAは、以下の質問に対する答えも求めている。
JISHA海外トピックス
海外政府機関等の安全衛生マネジメントシステムに関する主なサイト