第75回(平成28年度)全国産業安全衛生大会2016 in 仙台

中小事業場分科会

【会場】
仙台国際センター 会議棟 大会議室 萩 〔仙台市青葉区青葉山〕
【交通】
地下鉄東西線「国際センター駅」下車、徒歩1分

 

10月20日(木)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(1)OHSASを認証取得し、その活動成果が認められて全国6番の安全衛生優良企業に認定
加賀発条(株)
専務取締役
吉田 瑛亮
20人の企業で品質・環境・安全の統合認証を取得し、安全・健康・精神へのリスク低減として時間外労働を廃止した。その結果、時間を惜しむ物づくりの社風ができ、安全・品質・環境他に効果発揮。また、終業後の時間が従業員のスキルアップや子育て(少子化対策にも有効)に活用されている。
9時50分
(2)3.11東日本大震災で学んだこと
林精器製造(株)
代表取締役社長
林 明博
東日本大震災では震度6強の地震で本社事業所は倒壊し、使用不能に陥った。直ちに「復興プロジェクト」を立ちあげ、事業再開を3ヵ月後とし、多くの支援に支えられ予定通り生産再開を果たした。復旧復興に必要な三要素は一に人(思い)二にお客様(仕事)三に資金である。
10時10分
(3)机上演習による防災教育を推進する〜豪雪地帯の小規模事業所という条件
有楽製菓(株) 札幌工場
総務課
芳田 莉美
机上演習による防災教育の教育効果を上げるために、過去2年間にわたりテーマ設定や演習方法などについて試行錯誤を続けてきた。さらに豪雪地帯であること、小規模事業所であることなどの条件をケースに取り入れ、より実践的な活動に改善した事例として報告する。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(4)「愛情と信頼」に根ざした安全衛生活動による労働災害予防
宮崎工業(株)
管理部 業務課 主任
畠山 剛士
弊社の安全衛生活動の目的は社員の幸福を増進することである。そのために私たちは安全を何よりも優先する。「思い合い互いに安全作業実践」を会社方針に、多角度から労働災害予防に取り組んでいる。常に問題を探し改善を行う姿勢が安全衛生優良企業認定へとつながった。

事例報告

11時00分
当社の労働安全衛生活動の取り組み
(株)山岸製作所
代表取締役社長
山岸 章
山岸製作所の労働安全衛生活動として①リスクマネジメント②安全衛生委員会による工場パトロール③安全衛生標語の募集④安全衛生・私の取り組みに取り組んでおり、当社の活動事例を発表する。
11時30分
(5)労働災害からの再出発グッド・セフティー・カンパニー(GSC)への取り組み
萩浦工業(株) 本社工場
安全管理室 室長
石村 憲之
平成24年度に発生した労働災害により、会社全体の安全管理体制の不備が発覚した。管理体制を再構築すべく外部の安全有識者の意見を取り入れ、2年の歳月をかけて安全の基盤を整え、 GSCを受審し認定工場となった。労働災害から現在に至るまでの取り組みについて報告する。
11時50分
(6)中小企業における、安全衛生法改正等への社内及び関係先への周知徹底について
遠藤興業(株)
取締役副社長
遠藤 治興
不定期に改正される各種関係法令等を社内関係者に周知の徹底を図るのは困難である。労働関係法令の周知活動として社内報セイフティーニュースを隔月で発刊。作業工程に応じた情報を掲載し、現場 KYK等に活用。全作業従事者に理解させることにより災害を未然に防ぐことが重要である。

12時10分〜13時10分 昼休み

特別報告

13時10分
東日本大震災の復旧・復興に係る支援の活動状況及び関連事業の実施状況について
元 中央労働災害防止協会
東北安全衛生サービスセンター 安全管理士
木村 三男
中災防では、東日本大震災の復旧・復興の支援として、除染等業務特別教育や除染等業務作業指揮者教育を始め、事故由来廃棄物等処分業務特別教育、潜水作業における安全対策等に関する研修会を実施している。また、中小規模事業場安全衛生サポート事業を活用した集団教育や個別事業場への安全衛生アドバイスを無償で実施しており、今回その概要を報告する。
13時40分
(7)東日本大震災を受けての事業継続の実例と今後の災害への備えについて
東北ドック鉄工(株)
総務部 総務室
吉田 大亮
東日本大震災を受けた後、どのようにして工場を復旧させ事業を継続していったかの実例と、今後の災害への対応について発表する。工場の再開のため、インフラの早期復旧と従業員による作業力の確保に努め、約1ヶ月で再開することができた。
14時00分
(8)リスクアセスメントについて
(株)橋本店
建築部 係長
坂内 誠
リスクアセスメント自体の言葉は知っているが、その目的や効果を理解できていない現状がある。リスクアセスメント活動を行う者に活動の目的と効果を良く理解させ、日常に潜むリスクを把握させる活動についての各取り組みの事例である。
14時20分
(9)未曾有の大震災から5年防災に対する準備と心構え
水野水産(株)
代表取締役社長
水野 暢大
高さ4mの大津波が本社等を直撃し、多数の機械が浸水、被害の甚大さに呆然自失となった。しかし、過去の津波の経験から機械の自動停止装置の設置、定期的な避難訓練の実施、非常時の指示系統の明確化等日頃の防災対策の取り組みが効を奏し、1ヶ月半で事業を再開した。

14時40分〜14時50分 休憩

14時50分
(10)アンカー止めしていたプレス機が動いた。防災に絶対大丈夫はない
梶原電気(株)
専務取締役
梶原 功一郎
東日本大震災では、大丈夫と思っていたことが根底から覆された。この経験から、「まさか」は過信であり、「大丈夫」はない、ということを痛感した。防災対策にこれでよい、はなく、防災に対する意識を高く持ち、日頃より継続的な取り組みを実施する必要性を再認識した。
15時10分
(11)ヒヤリ・ハット活動を通じた安全意識の向上
(株)小野良組
安全衛生部
本多 松一
形骸化しているヒヤリ・ハット制度を活性化させ、事故防止のみならず、作業員個々の安全に対する感受性を高め、安全意識の向上を図ることを目的として活動を開始した。具体的な活動としては、毎月の集計と分析、分析結果のフィードバック、見える化等がある。
15時30分
(12)中小企業の『ゼロから始まった安全衛生管理活動への取り組み』の紹介
(株)メイジ 宮城工場
専務取締役
青沼 美鶴
中小企業であろうと安全衛生活動についての取り組みは必要不可欠である。当社は平成10年に安全衛生体制の不備から行政指導を受け、それを機会に安全衛生管理活動を構築し現在に至っている。平成26年度には厚生労働大臣「奨励賞」を受賞した。中小企業の安全管理活動事例を紹介する。
15時50分
(13)東日本大震災の災害事例(津波被害)からみる今後の防災対策
(株)ヤマニシ
代表取締役 社長
長倉 清明
当社を含む中小規模の事業場では、防災対策に掛けられる費用には限界があり、十分な避難設備等があるわけではない。そんな中、当社は東日本大震災の大津波が直撃し全壊したが、構内にいた従業員は全員助かった。今後の防災対策に取り組まれる方々の一助となるよう当時の状況を紹介する。

事例報告

16時10分
安全確保と快適な職場環境を構築 中小企業無災害記録証授与制度の金賞を目指して
東北大江工業(株)
製造部次長
遠藤 功
当社は主にステンレス鋼に曲げ加工などを施し、大型容器や各種タンク類を溶接して製造、販売する会社である。常に災害と背中合わせの作業の中で73名の小さな会社であるが、従業員一丸となって安全衛生に取り組む姿勢など現在に至るまでの活動について報告する。

事例報告

16時40分
コマツみどり会における「中小企業安全衛生評価事業」を活用した安全衛生の強化について
(株)明石合銅 代表取締役 社長 明石 康宏
自社における安全活動改善事例を報告する。また、小松製作所(株)による安全衛生支援の一部として受審した、中災防の「中小企業安全衛生評価事業」を活用した安全衛生強化の取り組みについて紹介する。

17時10分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

  • 厚生労働省
  • 安全衛生マネジメントシステム審査センター
  • 安全衛生情報センター