10月21日(金)プログラム(9時00分開場)
- 9時30分
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(1)JFEスチール(株)西日本製鉄所福山地区における『手指災害撲滅』への取り組み
JFEスチール(株)西日本製鉄所 (福山地区) 安全衛生室 主任部員 |
楠 和英 |
JFE西日本製鉄所福山地区では手指の災害が増加し、その対策として若手を中心とした道工具の教育・訓練や手のケガ撲滅キャンペーン等の各種の安全活動を推進してきた。その中で手指の災害防止プロジェクトを立ち上げ、保護手袋の見直しや改善等についても取り組んだ。
- 9時50分
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(2)架線測定器の改良による架線測定作業時の傷害事故防止
東日本電気エンジニアリング(株) 千葉支社 成田サービスセンター 主任 |
三浦 和成 |
鉄道用車両に電力を供給する架線の検査に使う架線測定器は重くデータが読み取りにくいので、作業中に転倒等の傷害事故が発生する恐れがあった。そこで、架線測定器の改良に取り組み、工夫を重ねた結果、改良に成功し、架線測定作業における傷害事故を防ぐことに成功した。
- 10時10分
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(3)終わりなきリスクアセスメントによる安全な職場づくり
川崎重工業(株)西神工場 ガスタービンビジネスセンター生産総括部 西神製造部 西神第二工作課 班長 |
足立 知幸 |
班長任用時の安全衛生活動で、職場で管理されていた残存リスクと、新たに抽出した危険有害要因をリスクアセスメントの手法で対策を実施した。対策後も繰り返しリスクアセスメント(終わりなきリスクアセスメント)を行い、リスクを低減することで安全な職場づくりが実現できた。
10時30分〜10時40分 休憩
- 10時40分
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(4)安全意識の向上に向けた取り組み 〜リスクアセスメントのレベルアップを目指して〜
(株)ジェイアール西日本テクノス 下関設備センター 工事係 |
中村 雄大 |
当社の労働災害の傾向として、経験の浅い社員に多く発生しており、災害防止のために KYTと併せて作業内容や職場環境におけるリスク改善を実施している。しかし、経験不足の社員は危険に対する感度・安全意識が低く、リスク抽出が難しいことから安全意識の向上に取り組んだ。
- 11時00分
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(5)リスクを減らせ!ヒヤリハット活動の推進
大和工業(株) 室蘭事業所 製鋼第1Gr 転炉附帯 工長 |
捧 晃 |
弊社はヒヤリハット活動の活性化を推進しており、現場実務者・管理者・安全部門が連携しやすい仕組みを構築した。摘出したリスクに対しては現場が自主的な改善に意欲的である。活動の概要と危険な作業のリスク排除と設備改善につなげることが出来た事例を紹介する。
- 11時20分
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(6)油圧ショベル整備における高所作業時の転落防止
コマツ建機販売(株) 近畿カンパニー 和歌山支店 サービス課 フロント |
岡本 崇 |
2m以上の高所作業時は安全帯の装着が義務付けられているものの、フックをどこにどのように掛けるかが明確でなく、油圧ショベル上部において強度と作業性の確保が最大の課題となっていたが他機種にも使用可能な効果の大きい改善となり、キット化し水平展開される事となった。
- 11時40分
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(7)見よ、これぞ我らの現場力!「もう、動いている設備には入らない」
私たちの職場では、動いている設備に入り人の手で行わなければならない危険な作業が多数あった。そこで、5年前よりこれらの削減活動に取り組んだ。当初は人の手の動きに代わる自動化を実現することは困難と思われたが、現場をよく観察することにより問題を解決し、自動化に成功した。
12時00分〜13時00分 昼休み
講演
- 13時00分
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岐路にきた日本の安全管理〜現場力の低下にどう対応するか〜
東京工業大学 イノベーションマネジメント研究科 特任教授 |
中村 昌允 |
技術進歩や設備の自動化によりトラブルを経験する機会が減少し、日本の強みとされた現場力に陰りが生じている。また、設備の老朽化が進み、管理職の業務負担が過重になっている。従来からの人に頼る安全管理には限界があり、トップ主導の「リスクベースの安全管理」への移行が求められる。重大事故防止に重点を置き、技術力で基本的な対策を進める必要があるが、最後は「人間」となる。本講演では日本学術会議が検討している「工学システムにおける安全目標」も紹介する。
- 14時00分
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(8)可動部接近作業による巻き込まれ防止対策
DOWAメタル(株) 製造部 切断入庫課 職長 |
鈴木 康弘 |
可動部接近作業によって生じるリスクの低減を目的とした活動を行った。稼働中の立ち入り禁止エリアを区画表示してあるが、生産過程で稼働中でも設備に接近してしまうことがある。そこで、作業中のリスクを作業者に理解させることと作業者自ら知恵を出すことで対策案を検討し対策に取り組んだ。
- 14時20分
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(9)亜鉛合金鋳造工程での品種切替時の問題点改善
秋田ジンクソリューションズ(株) 調合合金グループ |
畠山 大樹 |
亜鉛合金品種切替時、積重機の設定変更を行う。タイミングを誤ると設備トラブルが発生する。働く皆に意見を聞いたところ、大多数の人がトラブルの経験や不安を感じていた。トラブルによるリスクを無くしたい。不安な気持ちで作業をしたくない。そんな思いを解消させるべく改善を進めた。
14時40分〜14時50分 休憩
- 14時50分
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(10)やってみよう、やり切ろうを合言葉に進めたサンプル採取作業の安全化
愛知製鋼(株) 知多工場 第3圧延課 圧延精整係 |
山ア 銀次郎 |
弊社では熱間圧延ラインで丸鋼を製造している。圧延された材料の一部は品質管理を目的にサンプリングされ、形状等の確認が行われているが、このサンプル採取を行う作業場は過去に多くのヒヤリ報告があった場であることから、作業場のリスク低減活動を通じ、職場の安全化を図った。
- 15時10分
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(11)非常灯機能確認器具の開発による傷害事故防止
東日本電気エンジニアリング(株) 盛岡支社 盛岡電力サービスセンター 主任 |
主濱 貴裕 |
非常灯の機能確認作業にあたっては、脚立に昇って非常灯本体についているプルスイッチを30分間引き続けなければならないが、脚立から墜落するおそれがあった。そこで、発表者らは操作棒とリール付錘からなる非常灯機能確認器具を開発し、墜落による傷害事故を防ぐことに成功した。
- 15時30分
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(12)高所作業車用補助ロープ取付確認装置の開発
補助ロープ取付確認装置は、高所作業車のバケット側での安全帯補助ロープ取付状況を地上側装置にランプ表示するもので、高所作業車からの墜落事故防止を目的に開発したものである。車両の改造などが不要で付け外しが容易であること、無保守で使用できるなどの特徴を持っている。
- 15時50分
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(13)「ロボットスーツ HAL®作業支援用(腰タイプ)」による作業負荷の軽減
大和ハウス工業(株) 本社営業本部ヒューマン・ケア事業推進部ロボット事業推進室 作業支援機器企画グループ主任 |
小林 恵 |
現在、職方の不足・高齢化が社会問題化しており、重作業において、腰部にかかる負荷を軽減でき、腰痛などの身体に係るリスクも軽減できる「ロボットスーツ HAL®作業支援用(腰タイプ)」を建設現場や工場等に導入し、労働環境の改善と職方不足の解消に向けた取り組みを行った。
16時10分