第75回(平成28年度)全国産業安全衛生大会2016 in 仙台

安全管理活動分科会(第1会場)

【会場】
仙台国際センター 会議棟 大ホール 〔仙台市青葉区青葉山〕
【交通】
地下鉄東西線「国際センター駅」下車、徒歩1分

 

10月20日(木)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(1)危険疑似体験コンテスト開催への取り組み
デルタ工業(株) 由宇工場
総務部 安全衛生課 課長補佐 由宇担当
浅沼 清
労働災害の危険性を身を持って体験することにより「何が危険なのか?どのようなことが危険なのか?」について適切に対応が出来る能力を身に付け、危険に対する感受性を向上させ、労働災害未然防止を狙いとして実施した「危険疑似体験コンテスト」の取り組みについて紹介する。
9時50分
(2)「工場一丸!5S活動」による安全意識の向上
(株) IHI航空宇宙事業本部相馬事業所 相馬第二工場
組付部品グループ 班長
小野 隼人
工場の基礎体力向上を目指し「工場一丸!5S活動」に全員参画で取り組んでいる。職場毎にリーダーを決め教育を実施、5S計画を立て(P)、活動(D)。工場長・事務局が巡回し(C)、「イチオシ総選挙」で好事例の展開(A)を実施。この PDCAサイクルを3ヶ月で回し常に工場を進化させている。
10時10分
(3)安全継承の徹底〜安全監査
昭和電線ホールディングス(株) 相模原事業所
品質環境管理統括部 安全環境グループ
村松 佳孝
弊社グループの労働災害件数は増減を繰り返す傾向であったが、多い年はある特定の事業所の災害が増えていることが分かり、特に部門長が交代した部門の災害が増えていた。要因として安全継承の問題があがり、安全管理の状況について自己評価させ、さらに安全監査を実施した。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(4)人身事故撲滅に向けて〜作業者を守る仕組みの確立〜
(株) NTT東日本―関信越
設備部 栃木施工管理担当 安全グループ長
廣町 恭一
出前危険体感研修や安パト褒める仕組みを実践し3年間無事故を継続していたが、昨年2件の人身事故が発生した。今後、2度と人身事故を発生させないために取り組んだ「作業者を守る仕組み」を確立させ、またゼロからスタートさせたので、その各種内容と結果について紹介する。
11時00分
(5)300撲滅活動の一考察
(一社)日本自動車工業会
安全衛生部会 Bグループ研究会委員
(UDトラックス(株)安全健康管理担当マネージャー)
上川原 明
ハインリッヒの法則(1つの重大災害の背後には29の軽微な災害があり、その背景には300の異常が存在)に則し、不安全状態と不安全行動を撲滅すべく、災害予防活動を強化する方策について検討。安全運営上の課題調査、キーワード抽出の上、要因を分析し、不安全行動を防止する要点と考察をまとめた。
11時20分
(6)従業員一人ひとりを主役にさせる安全活動=IMMの定着事例紹介(愚直に歩むとは)
ダイキン工業(株) 滋賀製作所
滋賀製造部 製造第二課 職場長
園田 光一
継続を価値につなげる安全活動として管理監督者はもちろん、ベテラン社員から新人派遣作業者に至るまで一人ひとりが役割・やり甲斐を持ち、主役として輝き参画できる< I・MY・ ME・ MIND>展開を企画実践。部門の MSとして愚直に歩み続ける自主安全活動定着ストーリーを報告する。
11時40分
(7)チャレンジしよう「安全衛生優良企業」みんなで示そう「復興の架け橋」
榎本労働安全コンサルタント事務所
代表者
榎本 輝雄
労働安全コンサルタントとして20年以上のキャリアがある。「安特指定事業場」の指導をはじめ製造業、建設業など多くの事業者、安全衛生担当者らと対話をした。現場で働いている人たちの「生の声」を災害防止活動に反映させなければならない。復興への架け橋としたい。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(8)安全中核要員活動におけるガラスによる切創災害低減
由良アイテック(株)
硝子事業部 硝子課 主任
酒匂 博貴
ビジネスパートナーとして、旭硝子(株)殿の安全中核要員活動に参加し、自職場で活動を行った。今まで削減が困難であった切創災害について、検証を重ね、その結果を安全活動に展開した。2015年は災害が多発職場で、ガラスによる切創災害をゼロにすることができた。
13時20分
(9)ヒヤリを基にしたリスク低減活動
(株)UACJ 福井製造所
品質保証部 品質保証課 品質保証職場
山田 広知
我々の職場は、所内で生産する製品の板表面・材料特性が、お客様の要求を満足しているか確認する作業をしている。作業中に経験したヒヤリや想定ヒヤリを基に現地現物の体感教育、未然防止対策を行い危険有害要因のゼロ化に向けた活動を展開し作業効率と安全性を改善した事例を紹介する。
13時40分
(10)フォークリフト事故災害の撲滅を目指す安全施策のグローバル展開活動
旭硝子(株)
総務部 環境安全品質室 主幹
黒田 明寿
弊社グループにおいて、重篤な労働災害につながるリスクが高いと認識されているフォークリフト運転業務。国内のみならず、海外拠点でも労働災害が発生している状況の中、フォークリフト災害撲滅に向けた様々な取り組みをグループ横断的に行ってきたので、その活動内容を紹介する。

講演

14時00分
産業安全の現状と課題 ─第12次労働災害防止計画の取り組み等について─
厚生労働省 労働基準局
安全衛生部 安全課長
野澤 英児
労働災害発生動向を俯瞰するとともに、4年目を迎えた第12次労働災害防止計画の行政の取り組み状況等について紹介する。

14時40分〜14時50分 休憩

14時50分
(11)一人ひとりの安全意識の向上に向けた安全活動の取り組み
キリンビール(株) 取手工場
エンジニアリング 環境安全担当
小磯 ゆかり
本質安全を進める一方、一人ひとりの安全意識の向上や安全文化の継承が課題となっている。安全について楽しく考え話し合える場としての「安全カルタ作り」、全従業員を対象にした「安全体感研修」、さらに「安全活動状況のポイント化」により、活発な安全活動につながった。
15時10分
(12)JFEスチール西日本製鉄所倉敷地区における安全活動報告
JFEスチール(株) 西日本製鉄所 (倉敷地区)
安全衛生室
河本 泰典
JFEスチール西日本製鉄所倉敷地区では、安全活動として自主自立をスローガンに、実態に即した活動の実践や基本行動の徹底を展開すると共に、安全活動支援を目的に安全マイスター制度を導入している。本報告ではこれまでの活動事例を中心に、活動成果を紹介する。

講演

15時30分
見たくないものも目をそらすことなく地震時の事業継続を図る
名古屋大学
減災連携研究センター長 教授
福和 伸夫
災害を未然に防ぐため、過去の地震災害に学び、現代社会を点検する。過去の災害と歴史の転換との関係、現代社会の災害脆弱性とボトルネックを明らかにし、被害像と対策の方向性を共有する。
16時30分
(13)タッチレス・クレーンレス・プロレス 私たちにも出来るんです。
JFEスチール(株) 知多製造所
製造部 溶接管工場
牛島 悠依
私たちの工場に、初の現業系女性社員が配属された。職場で議論し、女性社員の視点で作業のリスクを再評価したところ、リスクの高い作業もあり、不安全な環境であることを再認識。体格差や性別を問わず、誰でも安全で簡単にできるよう作業を改善してリスク低減を図った。
16時50分
(14)災害廃棄物処理業務(石巻ブロック)における安全対策と新規入職者への対応について
鹿島建設(株) 東北支店
管理部 現業グループ(石巻・女川地区) 次長
木村 剛
東日本大震災にて発生した災害廃棄物の処理業務において課題に挙げられた、アスベスト、有機ガス、悪臭、粉じん等、健康被害の原因となる有害物から作業員を守るための安全対策及び作業員不足解消のため新規に雇用した建設業未経験者への対応について、様々な取り組み事例を紹介する。

17時10分

10月21日(金)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(15)『とことんリスク抽出活動』の展開 ─作業リスクの低減と KY力の向上─
新日鐵住金(株) 鋼管事業部 尼崎製造所
製造部 熱間製管工場 熱押課
中山 貴博
作業者の安全感度低下や設備の不具合に起因する職場のリスクを低減するため、毎日の終礼を活用して全員参加で問題点を抽出し、改善につなげる『とことんリスク抽出活動』を展開した。新たなリスクの発見や改善の提案が生まれ、最適な改善プランを計画、実行、評価する仕組みを確立した。
9時50分
(16)東日本大震災後のサービス活動と安全活動について
コマツ建機販売(株) 東北カンパニー
サービス部 部長
広川 富士一
東日本大震災発生直後より、被災した制限のある環境、時間との戦いの中での作業、復旧のため稼働する建設機械急増による繁忙化等、混乱する環境下において、震災対応窓口の設置や全国からの応援者派遣等、グループが総力を上げて安全な職場環境づくりに対応してきた活動を紹介する。
10時10分
(17)安全意識・行動の定着を目指した協力工事会社作業班への終日同行による「ほめ活」
中国電力(株) お客さまサービス本部
配電工法・安全グループ 副長
椎木 崇智
協力工事会社の人身災害やヒューマンエラーによる無用な停電を防止するための安全管理において、協力工事会社作業班への終日同行・積極的対話により「基本(ルール、安全行動)の徹底」につなげるヒューマンファクターに着目した新たな取り組みを試行している。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(18)外国人技能実習生の労働にともなう安全監理
協同組合ネクストステージ東北
代表理事
生木 大祐
東北の復興の主役である建設業、三陸の水産加工の現場で労働しながら日本の産業技術を学ぶ外国人技能実習生の監理団体である私達の適正安全な取り組み。言葉や風習、働き方など様々な問題を対処し、国連防災会議で紹介させて頂く機会を得、これから新たな法改正に向けての取り組みである。

講演

11時00分
安全を創る「リスクのコミュニケーション」
(一社)品質と安全文化フォーラム
代表理事
中嶋 洋介
リスクを伝えるコミュニケーションを切り口に、オープンな風土をもつ組織づくり、事故報告書の書き方、安全に無関心なトップをやる気にさせる安全に役立つ説得のコミュニケーション術などについて講演する。

12時00分〜13時00分 昼休み

特別講演

13時00分
脚立作業中の転落災害防止対策
(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所
リスク管理研究センター 研究員
菅間 敦
安全な脚立作業の確立に向けて、脚立使用中の労働災害に関する統計分析により脚立起因災害の実態を明らかにするとともに、脚立起因災害の発生防止に向けた取り組みについての提言を行う。特に、脚立上で作業者がバランスを崩して転落するケースが多いことから、姿勢の不安定性評価に基づいた適切な脚立使用方法について述べる。
13時30分
(19)事故・災害の未然防止に向けたヒューマンエラー防止対策レビューの取り組みについて
中国電力(株)益田電力所
浜田電力センター 送電課 主任
野尻 功一
ヒューマンエラーによる事故・災害を未然に防止するため、作業計画時および作業終了後、関係者が互いの経験や知恵を持ち寄り、作業を構成するヒト・モノ(資材・機器・帳票・手順)を対象とした工夫・改善活動を3年間にわたり継続したことで、 PDCAサイクルを確立したので紹介する。
13時50分
(20)火災事故再発防止策の取り組みについて
首都高速道路(株)
技術部 工事安全推進課 課長代理
石黒 義晃
首都高速道路では平成26年3月に3号渋谷線、平成27年2月に7号小松川線と鋼橋塗装塗替え工事の現場において、2年連続して火災事故が発生した。元請業者のみならず、全ての現場作業員を対象とした教育の実施など、火災事故再発防止に対する新たな取り組みについて紹介する。
14時10分
(21)TBM-KY-R手帳の活用と歴史について
(株)ユアテック
電気設備部 課長
鈴木 和彦
作業に当たっては、管理監督者がリーダーとなり「TBM」と「KY-R」を実施する。リーダー主導のもと対話を行い、正しい結論に誘導し、全員が納得したかを確かめ、それを全員に守らせることが重要となる。手帳を使用し、より作業の安全を確保するための取り組みを紹介する。

14時30分

安全管理活動分科会(第2会場)

【会場】
仙台国際センター 会議棟 レセプションホール 桜 〔仙台市青葉区青葉山〕
【交通】
地下鉄東西線「国際センター駅」下車、徒歩1分

 

10月20日(木)プログラム(9時00分開場)

特別報告

9時30分
「Safe Work Tokyo」のこれまでの進捗と4th stage の取り組み
厚生労働省 東京労働局
労働基準部 安全課長
岩澤 俊輔
「安全・安心な首都東京の実現」に向け、 "Safe Work Tokyo"をキャッチフレーズとして平成25年より開始した、労働安全衛生活動に関する官民一体となった取り組みを紹介する。
10時00分
(1)繰り返し作業における災害防止
(一社)日本自動車工業会
安全衛生部会 Aグループ研究会委員
(川崎重工業(株)明石工場事務所勤労部安全保健課 課長)
山田 崇司
自動車メーカーの災害件数は減少傾向だが、内訳は繰り返し作業での不休災害が多数を占める。更なる災害件数の削減には、不休災害への対策も重要と考え、日々の手順が同じ作業での災害を減らすべく、人・物・管理の各要因別の災害分析と事例研究を行い、繰り返し作業における災害防止の要点をまとめた。
10時20分
(2)酸素工場 点検作業の安全化
JFEスチール(株) 西日本製鉄所 (倉敷地区)
エネルギー部 エネルギー室
石井 克憲
酸素工場では製鉄所で使用する酸素・窒素ガスを製造、供給している。高さ50mある装置を階段で昇降する点検や、東京ドーム240個分の広さの所内全域を1人で点検する危険な作業を行っている。サーモグラフィ点検による階段昇降ゼロ、連絡手段の改善により点検作業の安全化を図った。

10時40分〜10時50分 休憩

10時50分
(3)全員参加による安全活動の取り組み
日軽新潟(株)
安全 チームリーダー
小池 正人
当社はアルミニウムの素材製造から部品加工まで様々な製造設備を有し、危険のリスクも多岐にわたっている。日本軽金属グループの一員として取り組んでいる安全活動に加え、当社が独自に行っている安全活動もある。その中で、全体的な安全活動および階層別の安全活動について紹介する。
11時10分
(4)玉掛作業のリスク低減への挑戦
神鋼物流(株) 鋼材製品本部
製品出荷部 出荷室
高橋 良裕
岸壁での玉掛作業は、製品の積込み作業以外にも吊具の脱着やゲートの開閉等多岐にわたった作業であるため、数多くのリスクが潜んでいる。玉掛作業のリスクを低減するための作業方法の見直しやオリジナル治具製作によるリスク低減活動への取り組み事例を報告する。

特別報告

11時30分
東日本大震災(津波)の災害事例から学ぶ
厚生労働省 宮城労働局
労働基準部 健康安全課 主任地方産業安全専門官
高橋 俊幸
東日本大震災の津波により発生した労働災害の特徴や宮城労働局としての取組について、災害事例を交え説明する。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(5)先取りヒヤリハットの取り組みにあたって
(株)クリタス 雲仙事業所 田浦 弘隆
活動に至ったきっかけは、事故の発生件数が絶えないからである。工夫した点は、人災面、品質面、衛生面に視野を広げて取り組んでいる。苦労した点は、 KY活動と混同しやすかったことである。成果は、先取りヒヤリハット集を作成し、安全意識の強化が図れ、労災事故を0件にできたことである。
13時20分
(6)安全マインド改革を目指して
カルソニックカンセイ(株) 群馬工場
総務チーム 安全担当
早川 順
過去に発生した災害や他社災害事例を教訓に、安全意識改革を図るべく、現場のリーダーをキーマンとした実践型の安全意識向上教育への取り組みと、その意識の変化によって得られた成果の過程を紹介する。
13時40分
(7)放射線管理下での配電線工事の現状について
(株)ユアテック 相双営業所
配電課 計画係長
山田 貴之
東日本大震災直後に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故関連対応では、これまで経験したことの無い放射線管理下で今なお指定区域(帰還困難・居住制限・避難指示解除準備)の配電線改修工事や復興関連の配電線建設工事を東北電力指導の下で取り組んでいる。その現状を紹介する。
14時00分
(8)ガス浸炭運搬台車のストッパー改善
(株)セム
生産管理課
北川 雄基
当社では設備の老朽化や耐震性の問題があり大きなリニューアルを行った。その中の1つとして今回のリスク改善活動を実施。毎年あった製品落下が2014年以降ゼロ。リスクレベルもAからDに改善出来た。安全性と機能性向上を目的とした搬台車のストッパー改善を進めた。
14時20分
(9)作業車両上における安全対策について
(株)ドコモCS関西
ネットワーク建設事業部ネットワーク技術部安全品質管理担当
奥川 聡
災害時など、臨時に通信サービスを提供する移動基地局車。車両上でアンテナを設営する作業者の転落時の安全対策について、ハーネス型安全帯への見直し、落下実験や作業検証等を行い、安全性・装着性・作業性の観点から作業者が納得して使用してもらうための活動事例を報告する。

14時40分〜14時50分 休憩

14時50分
(10)日々の安全衛生活動の実践について
(株)橋本店
土木部 課長
尾本 央
現場では労働安全衛生マネジメントシステムに基づき、リスクアセスメントを取り入れ、作業手順書や KYを行っている。KYは職長のみが発言しがちであり、各作業員にも発言してもらう工夫をしている。コミュニケーションを取ることが災害防止の一歩と考える。
15時10分
(11)危険感受性向上による『ゼロ災害3000日』を目指して
日産自動車(株) 追浜工場
製造部 塗装課
宮野 亮太
安全活動がマンネリ化していく中、ゼロ災害3000日を目指し、安全推進員が中心となってマンネリ化脱却を目指した奮闘記である。新しい安全活動の立ち上げとレベルの高い5S活動を取り入れて、塗装課メンバーの更なる危険感受性向上を目指した取り組みを紹介する。
15時30分
(12)安全衛生活動【10年以上労災ゼロ継続中】
サンデン・オートモーティブコンポーネント(株)
事業工場 製造部 部品製造1課2係 係長
尾内 克彦
私の職場では10年以上前に大きな労災が発生した。このことをきっかけとして今までの安全衛生活動と過去の労災発生状況より、活動内容を見直し管理者寄りの活動から現場に近い活動とし、現場作業者の安全意識の向上を図った活動事例であり、10年を超え現在も無災害職場を継続中である。
15時50分
(13)当社のゼロ災害への取り組み
(株)小野良組
安全衛生部 主事
阿部 裕樹
復旧工事が増加すると共に労働災害も増加傾向にある。当社の目標である労働災害ゼロを達成するためにも KY活動・安全パトロールの実施・ヒヤリハットの水平展開を特に力を入れている。その成果もあり、確実に現場で働く人たちの安全に対する意識向上が見て取れるようになった。

講演

16時10分
入門 機械安全─これから取り組む担当者に─
元 明治大学 理工学部 教授 杉本 旭
機械安全はメーカーだけの問題ではなく、機械のユーザーにとって「リスクを事業場に持ち込ませない防波堤」となる重要な取り組みであり、取り組みを促進し効果を上げるためには、担当者だけでなく、安全衛生管理・活動のキーマンとなる安全スタッフやラインの管理監督者が、基本を押さえておくことが大切である。日常で使用する製品のリスクやこれまで起こった事故・災害を交え、機械安全の重要性や対策の考え方をわかりやすく解説する。

17時10分

10月21日(金)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(14)教育を中心とした安全管理体制の改善取り組み
トーカロ(株) 東京工場
製造部 溶射1課 課長
前田 澄賢
当社は表面改質の総合メーカーである。国内7拠点あり当工場は過去、労災件数がワースト1であった。改善として教育を励行し、246名の労働者中延べ995名の有資格者が在籍。教育の充実と様々な安全衛生活動を展開し、近年は労災も減り無災害を274日継続中の模範工場となった。
9時50分
(15)JFEスチール西日本製鉄所福山地区における安全活動の活性化へ向けた取り組み
JFEスチール(株) 西日本製鉄所(福山地区)
安全衛生室 主任部員
石割 正敏
福山地区では、直・協を融合した体制で、①エリア統括制度による自立した安全活動、②各種専門委員会による地区内の横断的な安全活動を柱として、後戻りしない安全を目指し、活動を推進してきた。加えて、表彰制度を拡充し、活動のさらなる活性化を進めた。
10時10分
(16)浸透させよう『止める・呼ぶ・待つ』〜築こうゼロ災文化〜
トヨタ自動車東日本(株) 岩手工場
車体部 第1ボデー課 チーフエキスパート
飛田 博幸
2014年に災害が発生、原因は異常の放置であった。改めて「止める・呼ぶ・待つ」の基本に立ち返り「呼ぶことで問題点が解決」「呼ぶことは良いこと」を課全体へ浸透させる活動を推進し、職制が工程員と話し合う時間の確保など難しさはあったが活動を通じて信頼関係が深まり意識改革につながった。

10時30分〜10時40分 休憩

事例報告

10時40分
安全・安心・安定を目指すクラレ鹿島事業所
(株)クラレ 鹿島事業所
事業所長
有元 秀樹
当事業所は、「安全・安心・安定で、チャレンジ精神に溢れた一体感のある事業所」を目指し、コミュニケーションをベースに、自らの弱みを認識し、改善への想いを発信し続けながら安全文化の醸成に取り組んでいる。

講演

11時10分
ヒューマンエラーの本質と対策─産業心理学の立場からの提言
宮城学院女子大学
学芸学部 教授/学長戦略室 室長
大橋 智樹
ヒューマンエラーはなぜ起こるのか。その本質に心理学の立場から迫り、対策のヒントとなる人間の特性を紹介する。参加者自身が実際にエラーを体験することで、楽しみながら学ぶ。

12時10分〜13時10分 昼休み

13時10分
(17)地域やお客様に感動を!クボタ阪神工場で進める5Sを基軸とした安全活動
(株)クボタ 阪神工場
勤労課
岡本 三香
「地域やお客様に感動を与える工場になろう」というスローガンの下、全員参加での取り組みを開始した「5S活動」。鋳物工場であっても「やればできる」の精神で、モデル職場を構築し、地域の子供たちや家族を受入れ、相互啓発をしながら取り組んだ活動と成果の実例を紹介する。
13時30分
(18)丙種接地用アース金具の改良
(株)ユアテック
送電部 課長
阿部 洋悦
電線張替工事中に、接地金具が外れ作業員が感電した。接地金具の不都合と、工具や身体の一部の接触によるものと推定され、確実な締付と緩まない機能の金具を開発すべく取り組んだ。冬季使用時に金具が凍り機能低下等の問題が生じ、試行錯誤しながら改良したものが現在の金具である。
13時50分
(19)トヨタグループを挙げての重大災害撲滅への取り組みとトヨタ自動車東日本(株)の安全活動
トヨタ自動車東日本(株) 本社・宮城大衡工場
安全・環境室安全G チーフエキスパート
岩崎 鉄郎
トヨタグループ17社で構成している全豊田安全衛生研究会では、グループの横連携と結束力を活かし、重大災害撲滅をはじめとする諸活動に取り組んでいる。今回は、実行部隊である安全衛生部会の取り組みと会員会社である当社における安全活動の展開事例を紹介する。

14時10分〜14時20分 休憩

14時20分
(20)マンホール内作業における安全性と快適な作業環境の確保
(株)九電工 沖縄支店
電気技術部 副長
山口 正吾
沖縄本島は亜熱帯地域で真冬の平均気温は16℃。4月〜10月の日中は Tシャツが基本という環境下において、マンホール内での高圧ケーブルの入線作業を行う際に酸素欠乏や熱中症から作業者を守るため、冷風の送風やハーネス型安全帯を着用した作業モデルを実施した結果を発表する。
14時40分
(21)「安全づくりコミュニケーション運動」の実施について
東北電力(株)
考査室(保安考査)統括考査役
笛吹 興二
工事関係者全員の安全意識向上と課題認識共有のため「安全づくりコミュニケーション運動」[協力会社経営層との安全対話(930社)、安全アンケート実施(約1万1千通)とアクションプラン策定・実施、フォローアンケート実施(約7千通)と結果を踏まえた対応]を実施した。

15時00分

安全管理活動分科会(第3会場)

【会場】
仙台市戦災復興記念館 記念ホール 〔仙台市青葉区大町2-12-1〕
【交通】
地下鉄東西線「大町西公園駅」下車、東1番出口から徒歩6分

 

10月20日(木)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(1)三大労災防止対策についての取り組み
東日本旅客鉄道(株) 新潟支社 新潟機械技術センター
品質技術科 施設係
神保 久紀
当職場では触車・墜落・感電に関する事故を三大労災と位置づけ、従来から事故防止対策を実施してきた。ルールなどのソフト面のほかにハード面での対策として、三大労災の危険性が高い設備について調査を行い、撤去や改善・改良を進め、再発防止の取り組みを進めている。
9時50分
(2)南海トラフ巨大地震を想定した現場対応力の強化〜社員とその家族の安否確認を迅速に行うために〜
日本貨物鉄道(株) 東海支社
静岡総合鉄道部 助役
高田 信
南海トラフ巨大地震を想定した訓練は、地域社会をはじめ企業でも広く実施されているところであるが、実災害においては人命最優先の位置付けからも安否確認が急務な課題となる。そこで社員とその家族の安否確認が迅速且つ正確にできる態勢の構築と現場対応力の強化を図ることにした。
10時10分
(3)分岐器部分交換作業における安全の取り組み
九鉄工業(株) 佐世保支店
軌道課(早岐保線所)
川口 正明
分岐器交換は、線路閉鎖工事で行われ、施工時間の制約と共に狭い範囲で作業が輻輳し大変危険の伴う作業である。今回新たにトングレールキャッチを考案、従来の弱点の解消を図り、手を挟む等の労災の予防を図ることができた。今後も効率良く安全な作業の実現に向け取り組んでいきたい。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(4)建築限界の見える化器具による効果的な活用事例
九州旅客鉄道(株) 中津工務センター
運輸指導係
角田 武士
建築限界とは列車が安全に走行するための空間である。本研究は、新入社員が列車待避の際に不安と感じたことをきっかけに建築限界を可視化する器具を作製し、待避訓練や限界確認等に活用できるようにした。その結果、把握にばらつきのあった建築限界の管理を確実に行えるようになった。
11時00分
(5)危険源から仲間を守れ!重大労災ゼロへ向けた取り組み
西日本旅客鉄道(株) 近畿統括本部 吹田総合車両所 日根野支所 車両管理係 水野 盛悟
本発表では近年弊社で散発している墜落事象にスポットを当てている。その中で、墜落リスクに対するいずれの取り組みも作業者としっかり対話し、それに基づき、作業効率、安全性を考え、最適な設備の整備を行っている。成果として、そのいずれに関してもリスク評価を約10点低減できた。
11時20分
(6)保守用車推進運転時における運転者の視認性向上について
大鉄工業(株) 米子支店
米子出張所
栗林 広
保守用車を推進運転で使用した場合、保守用車の進行方向前方の進路の確認が困難であることから、過去からも脱輪や分岐器割出しといった重大事故を発生させている。今回、保守用車運転者の視認性向上を図るため、推進運転時モニターシステムを開発したので紹介する。
11時40分
(7)検電接地作業による電撃受傷という重大な事象を風化させないために
東日本旅客鉄道(株) 千葉支社
千葉電力技術センター 助役
糟谷 浩夫
千葉電力技術センターは安全安定輸送を確保するために安全を優先する職場風土創りを推進してきたが、高圧配電線路の「検電接地作業」で請負会社作業員が電撃受傷した。事象を受け止め、再発防止と安全文化を根付かせる取り組み及び次世代に語り伝える風化防止対策を実施した。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(8)車両移動禁止合図(赤旗)取り扱い方法の改善による安全性向上について
北海道旅客鉄道(株) 苗穂工場
品質管理科 車両技術係
波平 一
車両整備時に車両移動や機器操作が行われた場合、触車や巻込まれ等の労災に直結するため、移動禁止合図の赤旗を掲出し、移動や機器操作を禁止している。しかしながら、最近、移動禁止合図の形骸化が懸念される状況であったので、ルールや管理方法を再構築した内容について紹介する。
13時20分
(9)「安全職場」樹立への取り組み
九鉄工業(株) 福岡支店
軌道課(佐賀保線所) 係長
新森 寛司
社員の意識改革として4項目、協力会社の意識改革として5項目を掲げ、実践することにより、社員・協力会社の一定の安全意識改革及び技術レベルアップを図ることができた。各取り組み項目、実際に取り組むにあたっての苦労ならびにこれまでの取り組みの進捗度合等について紹介する。
13時40分
(10)人命救助時における鉄道事業者と消防署の連携向上について
九州旅客鉄道(株) 南福岡車両区
車両技術係
田村 謙次
今年度、男性が列車と衝突した際、救助に車体上げが必要となったが、消防署は列車知識がなく、また人命救助は一刻を争う事態であった。今後、同事象が発生した際の人命救助及び列車の脱線・破損防止のため、当区では、消防署と合同で車体上げ訓練及び列車等の鉄道設備の教育を行った。
14時00分
(11)斜面上の重大労災0に向けたリスクアセスメントと対策実施について
西日本旅客鉄道(株) 米子支社 米子土木技術センター
施設管理係
長澤 征耶
墜落・転落・転倒のリスクが高く、ルールが明確になっていなかった斜面調査業務に着目して、本研究を行うこととした。事故防止検討会の中で、リスクアセスメントを実施し、問題点を明確にすることで、リスクに対する具体的なハード・ソフト対策を講じることが出来た。

14時20分〜14時30分 休憩

14時30分
(12)模擬事故復旧訓練を通じての労働災害防止
東日本旅客鉄道(株) 新潟支社 新潟電力技術センター
電気技術係
斎藤 辰祐
電力職場は三大労災をはじめ色々な災害が待ち構えている。事故発生の際には慌てて思わぬ傷害事故も発生してしまう。模擬事故復旧訓練を実施することで予期せぬ災害に対応できる感性を磨く。事故の芽を事前に摘む訓練により、安全意識を高めお互い危険要素を注意し合う風土ができた。
14時50分
(13)岡山耐震作業所における重大災害再発防止の取り組み
大鉄工業(株) 四国支店
土木課
出野 幸一
平成24年10月に当作業所において墜落災害を発生させた。この墜落災害を含む重大災害の再発防止に向け、リスクアセスメント活動をはじめ、各種の取り組みを地道に継続させてきた。今回これらの取り組み結果等について紹介する。
15時10分
(14)限られたヤードの中で行う掘削作業の事故防止
九鉄工業(株) 北九州支店
土木課 課長代理
松永 哲也
現場の特性(限られたヤードの中で行う深い掘削作業)から危険要因を洗い出し、問題点を整理後に事故防止の検討を行い、効果的な事故防止対策について積極的に取り組んでいる。当現場における主な取り組み7項目およびその成果について紹介する。
15時30分
(15)高所作業における昇降時の危険再認識について
西武鉄道(株) 電気部 所沢電気所
副所長
本橋 隆行
労働災害発生件数の多い墜落について、映像を交えた教育資料を作成した。安全器具の正しい取り扱い方、墜落時の衝撃の大きさを教育することにより、自らの行動を見直すことが出来た。安全に対しての本質を理解することで、安全意識を向上させた事例を紹介する。

15時50分〜16時00分 休憩

16時00分
(16)信濃川発電所における異常時対応力向上の取り組み
東日本旅客鉄道(株) 信濃川発電所
品質管理G 施設技術係
青木 崇
異常時の迅速な対応力の強化を目指し、ロールプレイング訓練と中越地震経験者による振り返り教育を実施している。ロールプレイング訓練では、部外連絡、資材調達、現場との連絡を実践的に確認し、振り返り教育では当時の対応を若手社員に伝えることで組織対応力の向上に取り組んでいる。
16時20分
(17)技術力を眠らせるな〜グループ会社一体で安全を創る戦い〜
九州旅客鉄道(株) 大分鉄道事業部
大分車両センター センター長
田 和重
我々は鉄道車両の保守整備を担当しているが、業務の多くをグループ会社に委託しているため、現場での作業に従事しておらず、社員の技術力の低下が喫緊の課題である。そこで溶接等の基礎技術力向上を目的としてグループ会社と協同した訓練会を実施し、安全を創る取り組みを行っている。
16時40分
(18)ポイント清掃のリスクをゼロに近づける
西日本旅客鉄道(株) 近畿統括本部 京都支社 彦根駅
運輸管理係
的場 友香
重大労災に最もつながりやすい線内作業について拘ることにした。重大労災の防止に焦点をあてた取り組みが中心であるが、作業者の体調管理も視野に入れた取り組みを検討した。安全確保のために特に重要な事項に対して迷いが出ないような仕組みを構築出来た。
17時00分
(19)訓練中もゼロ災で行こうヨシ!安全対策の改善で災害防止の徹底
東京急行電鉄(株)
鉄道事業本部 運輸営業部 五反田駅 駅務係
四宮 怜
東急五反田駅では、異常時に備えた訓練を年2回行っている。電車での事故発生を想定し、迅速で正確な対応が出来ることを目的とした訓練であるが、実施回数が少ない分訓練中に気付かぬリスクが潜んでいると考え、作業の洗い出しを行い、安全対策を確立させ、リスクの低減を図った。

17時20分

10月21日(金)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(20)全作業従事者の危険に対する意識向上の取り組み
東海旅客鉄道(株)新幹線鉄道事業本部 関西支社 鳥飼保線所 施設係 飯田 俊貴
当社の新幹線鉄道事業において、平成26年度に労災が多発した。これを踏まえ、事故防止の方針を「伝える」から「伝わる」へ転換し、 JR・元請け・作業員が目線を合わせ現場の危険を是正する体制を構築。体感訓練を導入し、現場の危険な状態を再現することで感度向上を図っている。
9時50分
(21)事故防止のためのケース・スタディ
九鉄工業(株) 大分支店
建築課 係長
丸山 治
過去事故・災害から学習し、また、経験として周知し更なる安全への取り組みとするための手段として「3段階理由追求型ケース・スタディ」を提唱。原因を十分理解したうえで今後の対策を決める。実際に「事故事象ケース・スタディ」シートを作成し現場で活用した結果について紹介する。
10時10分
(22)駅社員による「10年後の○○駅社員に伝える危険マップ」の作成
東日本旅客鉄道(株) 横浜支社
営業部 業務課 主席
小池 寛子
駅を最も熟知しているのは駅で働く現場第一線の社員である。その駅社員が自分達が働く駅のホーム上、コンコースなどをくまなく調査し、潜む危険を抽出して「10年後の○○駅社員に伝える危険マップ」を作成し、リニューアルして次代を担う社員に継承し、安全レベルの底上げを図った。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(23)触車事故ゼロを継続するための取り組み
西日本旅客鉄道(株) 近畿統括本部 吹田総合車両所
品質管理センター 車両管理係
佐々木 奨太
本研究は、車両入換業務で触車事故ゼロ継続を図る取り組みである。リスクの想定される箇所を指定し運転席および歩行者の視点に立った動画を編集し職場安全教育に活用した。流転防止に向けゴム板付手歯止めを整備した。本取り組みにより、職場全体の触車事故防止への意識高揚を図った。
11時00分
(24)電鉄用電力設備の事故防止に向けた学習システムの構築
九州旅客鉄道(株) 博多電力区
電気係
本山 輝明
過去の事故事例や設備不良品について学ぶことは、同種の事故を防ぐために有効である。しかし、社員が自発的に学習できる仕組みが無かった。そこで、事故や設備不良品のデータベースを基にして自発的に学習を行うことができる「匠の知恵袋」という社内用閲覧サイトを作成した。
11時20分
(25)工事計画精度向上の取り組み
大鉄工業(株) 大阪支店
線路部
藤田 征也
工事の安全確保には、工事計画の精度向上が必要不可欠である。現場の環境や条件に合致した工事計画を立て、計画段階で可能な限りリスクを排除することが事故防止につながる。今回、このような観点から、大阪支店で実施した計画策定の流れ、取り組み及び課題等について述べる。
11時40分
(26)PDCAサイクルを活用した安全の取り組みについて
東日本旅客鉄道(株) 八王子支社 八王子保線技術センター
企画安全科 施設技術主務
原田 泰彦
踏切異常時対応には、日頃からの教育、訓練が必要である。他職場で発生した事象を他山の石とし、繰り返しの社員教育、訓練を実施してきた。結果、制止を振り払い横断した第三者の人命保護、列車抑止手配が実施できた。PDCAを活用し安全に対する決断力のある社員育成の成果を報告する。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分
(27)カッターナイフによる切創災害の根絶に向けた取り組み
東海旅客鉄道(株) 新幹線鉄道事業本部 浜松工場
車体センター 車両係
和田 拓馬
カッターナイフによる切創労災の根絶を目指し、既存機械の活用や新規治具の製作を行った。特に治具の製作では実験を繰り返し行い、課題であった曲面部でも使用できる形状とした。対策により、職場のヒヤリハットをなくしたほか、作業時間の短縮およびコスト低減にもつながった。
13時20分
(28)建築工事における安全対策及び取り組み
九鉄工業(株) 福岡支店
建築課 課員
山口 隼人
マンション新築現場において台風シーズンを迎え、また、他現場における突発的な強風による足場倒壊も発生していることから、躯体高層部施工において外部足場に躯体との壁つなぎを「各階1スパン」取付を計画し、実施工するに当たり風荷重検討を実施したので、その検証結果について報告する。
13時40分
(29)隠れているヒヤリハットを掘り起した労働災害防止活動
京王電鉄(株) 桜上水乗務区
運転士
宮武 晋平
KYT・リスクアセスメント・ヒヤリハットによる労働災害防止活動を実施しているが、ヒヤリハットの件数は少ない。しかし、気付かれていない危険がないのか調査したところ、多くの該当する事例があり、改めて職場で周知をすることで労働災害防止に対する意識向上を図った。
14時00分
(30)東日本大震災の教訓を生かした北千住駅における防火・防災の取り組み
東日本旅客鉄道(株) 東京支社 北千住駅
営業主任
日栄 哲郎
東日本大震災以降、北千住駅に乗り入れる鉄道4社と駅ビル「ルミネ」、足立区、警察、消防と合同で実践的な防災訓練を行っている。この訓練により発災時の初動対応を確認し、繰り返し行うことで防災意識の向上を図っている。また駅内で防災委員を決め、安全点検を定例化している。

14時20分〜14時30分 休憩

14時30分
(31)大震災発生時における対応マニュアルの見直しについて〜東日本大震災から学んだこと〜
仙建工業(株)
本社 安全推進部 副課長
吉田 美樹
平成22年に震度6以上の大震災を想定した「大震災発生時の対応マニュアル」を作成、これに沿った安否確認訓練も行ってきたが、東日本大震災時は十分機能しなかった。震災を教訓に衛星電話を配備し、沿岸に近い現場のハザードマップ作成やマニュアルの見直しに取り組んだ事例を紹介する。
14時50分
(32)危険な芽を抽出し、全員参加による安全職場の確立
東京急行電鉄(株)
鉄道事業本部 運輸営業部 目黒駅 駅務係
塚部 康弘
目黒駅は「仲間を怪我させない、危険な目に遭わせない」をスローガンとし職場内の危険な芽を共有。定期的に「お掃除大会」を実施する等、誰もが参加出来ることを継続的に実施。結果として徐々に参加者が増え、職場が一体となって安全快適な職場環境に取り組むことに成功し、現在も継続中。
15時10分
(33)「他山の石」カレンダーを活用した安全に対する取り組みについて
東日本旅客鉄道(株) 大宮支社
総務部 安全企画室 主席
吉田 進一
当社では過去の事故から教訓を学び取る「他山の石」を推進している。そこで、安全企画室では重大な事故やルールを制定するきっかけとなった事故を取りまとめた「他山の石」カレンダーを作成した。今回は、安全企画室の「他山の石」カレンダーを活用した取り組みについて報告する。
15時30分
(34)触車災害防止に向けて(列車見張り員の手旗入れ改良)
相模鉄道(株)
施設部 上星川通信区 電気保安副班長
柳沼 雅範
触車災害防止のため、列車防護訓練を行った結果、いくつかの問題点が見つかった。その中で、手旗を出すのに「手間取る」「落とす」「拡がらない」という点に着目した。列車防護をスムーズに行うことができるように手旗入れの改良および収納方法を工夫し、列車見張員の負担を軽減した。

15時50分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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