10月20日(木)プログラム(9時00分開場)
- 9時30分
- (1)階層別教育と全員参加型の安全衛生活動への取り組み
三菱重工業(株)民間機事業部大江西工作部 工務課 安全衛生チーム 主席チーム統括 | 内田 豊一 |
階層別教育として災害要因分析を踏まえた安全衛生教育と各種教育を実施。また毎年 KY活動コンテストを通して全作業員に作業上の危険と注意点の教育を実施。全員参加型の安全衛生の取り組みとして、半年毎に作業ポジション単位で全作業者参加の意見交換会による問題点抽出と対策を実施している。
- 9時50分
- (2)"心・技・態 " 交通安全の取り組み
(株)本田技術研究所 二輪 R&Dセンター 安全衛生・CGブロック チーフ | 吉川 達也 |
モビリティーをお客様に提供する会社として、従業員の交通事故を撲滅すべく安全運転講習に取り組んでいる。通勤者の意識を改革するために『技量』主体の講習から、作業安全で実績を上げている危険体感教育を参考としホンダの交通安全基本理念"心・技・態 "を体験させる安全教育を紹介する。
- 10時10分
- (3)人材育成と事故防止について
大鉄工業(株) 京都支店 京都出張所 所長 | 木川 浩介 |
当社では社員の高齢化が進む中、若手社員の育成が急務となっている。また、現場経験の少ない若手社員に対する「知識の向上」と事故防止のための「意識の醸成」の取り組みを展開する必要がある。本稿では、人材育成と事故防止に向け、いくつかの教材を作成し、取り組んできたことを紹介する。
10時30分〜10時40分 休憩
- 10時40分
- (4)「もしも」のための安全教育〈助かる命を助けるために今しておくべきこと〉
NTTビジネスソリューションズ(株) 中国支店 広島第一ビジネス営業部 EG担当 主査 | 平木 実 |
大震災で津波発生時に助かった事例として、日常の避難訓練や教育が役立った事例が多く報告された。衝撃的な災害の中でも日頃の研修が必要と再認識させられ安全研修を行う上でも災害発生時に「助かる命を助けることができる」能力を身に付けられる安全教育を目指し研究した。
- 11時00分
- (5)『見える安全品質コーナー』の開設による労働災害風化防止
(株)阪急阪神電気システム 安全品質管理部 課長補佐 | 坂元 隆広 |
過去の業務上の災害を風化させることなく、今後の労働災害発生防止につなげていくことを目的に、見える化をキーワードに過去の災害アーカイブを中心にした「見える安全品質コーナー」を開設。関係会社社員も利用できるようにし、2015年7月より運用を開始した。
- 11時20分
- (6)職長等教育指導におけるグループ討議のより理解を高める新たな取り組みについて
RST トレーナ会 千葉【(一社)安全衛生教育研究所】 副代表 【理事・専任講師】 | ア 親一 |
RST講座では RPGのようにグループ討議を指導するが、受講者の中にはそれが大きな負担になり理解を阻害されている者が少なくない。新たな取り組みは受講者にテーマのみ与え、役割分担も自主的に決めてもらう。受講者を如何に参加者に変えていくかが取り組みの成否である。
- 11時40分
- (7)いかに思い込み事故を防ぐかノンテクニカルスキル教育の一環として
状況認識の中でも情報の受信や理解において思い込みが判断を曇らせて事故を招くことが多い。自己を知れば事故が減ることを目標に、判定質問を考案して個人の思い込み度合いを測定し、それを自覚することにより事故が減らせると考え、受講者自らが深く気付く教育プログラムを構築した。
12時00分〜13時00分 昼休み
- 13時00分
- (8)効率的・効果的な安全教育方法の取り組み
東海旅客鉄道(株) 東海鉄道事業本部 名古屋電力区 電気技術係 | 若杉 耕英 |
より効率的・効果的な教育方法を確立するため、動画の活用を検討した。教育動画の製作では、受け手側に内容が正確に理解されるよう、写真やテロップを用いて編集を工夫した。その結果、言葉よりもイメージが具体的になり、講師による教育の偏りが解消され、教育内容の標準化を図れた。
- 13時20分
- (9)安全に関する「風土改革」の取り組み 〈転落死亡事故直後の意識を風化させない取り組み〉
NTT東日本-南関東 東京事業部 東京南支店 設備部門 エリアコーディネート担当部長 | 松島 健一 |
平成23年、我々の仲間が電柱から転落し死亡した。発生時は様々な再発防止策を講じてきたが、時間経過と共に緊張感が薄れ、現場では受動的な安全作業となっていた。本取り組みにより、能動的に社員自らが安全施策を考え、実行する高い安全意識を身につけた軌跡について紹介する。
- 13時40分
- (10)人の意識や行動に着目した安全教育活動について
旭硝子(株)モノづくり研修センター 人事部人材開発グループ AGCモノづくり研修センター 主席 | 釘山 啓章 |
有効な教育とは何か、被災者の意識や行動に着目した災害の分析を行い、要因を6つの型に分類し、その型それぞれに有効だと思える対策を、事業所や部門毎の風土や個人の特性に応じた個別の対策を考え、一つひとつの提案を、マンネリ化に陥らないよう注意しながら行った実例を紹介する。
- 14時00分
- (11)工事に特化した「4ステップ訓練」を取り入れた「安全工事体感訓練」の開始
JFEプラントエンジ(株) 安全衛生部 主任部員 | 杉川 匡信 |
災害分析から、被災者は経験の浅い人が多いこと、また不注意が原因のものが多いことが分かった。今後も新人の増加が予想されることから、特に経験の浅い人と新人の危険感受性の向上を図るため、工事に特化した「4ステップ訓練」を取り入れた「安全工事体感訓練」を開始した。
- 14時20分
- (12)「安全考学未来館®」による安全教育の取り組み
JFEスチール(株) 東日本製鉄所 京浜地区 安全衛生室 主任部員 | 北原 雅之 |
JFEスチール京浜地区において2014年6月から安全考学未来館®(危険体感センター)を開設。若年層や作業経験年数の浅い社員の危険感受性向上及び過去災害の風化防止を目的とし、バーチャル技術なども導入した最新鋭の学習施設で安全行動力を高める場として教育推進している。
14時40分〜14時50分 休憩
講演
- 14時50分
- 「カイゼンを継続的に続ける人と組織づくり」〜モノづくりは人づくり〜
"安全活動はカイゼンの入り口"と考え、トヨタ、中小企業で教育を重視し元気な会社づくりへつなげた。"カイゼンを継続的に続ける人と組織づくり"につながる安全衛生教育のポイントを紹介する。
- 15時50分
- (13)現場力の向上を目指し、 RSTトレーナーによる職長教育の社内教育体系の構築
リスパック(株) 犬山本社工場 総務部 総務チーム 主任 | 佐藤 寛之 |
2011年にRST講座を初めて受講したのを機に、外部に頼っていた職長教育を、その後はRSTトレーナーによる社内教育として実施してきた。エリア毎・班毎・係毎にそれぞれ監督者を任命しており、社内体系として役割にあった職長教育を実践し、現場力の向上に結び付けている。
- 16時10分
- (14)労働災害の防止に向けた乗務員の意識改革
九州旅客鉄道(株) 長崎乗務センター 運転士 | 繻エ 健太郎 |
乗務員の労災に対する知識・関心の低さを克服すべく、車両を用いた労災に関する勉強会を開催し、知識の習得に取り組んだ。実際に現物に触れて危険な箇所を探すことで日頃の業務に潜む危険に気付き、一人ひとりが労災に対する問題点や対策を考えるきっかけを作るとともに意識改革につなげた。
- 16時30分
- (15)重大災害撲滅に向けた安全文化の構築〜感受性向上に向けた教育方法の拡大と見直し〜
(株)ユアテック 人財育成センター 安全啓発グループ 講師 | 槻川原 徹 |
墜落死亡災害が発生したことを重く受け止め、重大労働災害撲滅に向けた「安全文化の構築」を目指している。その中心的な役割を担う疑似体験教育施設『安全啓発センター』を会社創立70周年を記念して開設した。危険に対する感受性向上を目指した活動と5つの体験ゾーンを紹介する。
16時50分
10月21日(金)プログラム(9時00分開場)
- 9時30分
- (16)事故災害時に危険を予測し臨機応変に行動できる力を高めるための教育手法の構築
東日本旅客鉄道(株) JR東日本研究開発センター 安全研究所 安全心理グループ 主幹研究員 | 蔵谷 正人 |
東日本大震災に伴う津波からお客さまを避難誘導した経験から、自ら情報を得る、避難を決定する等の臨機応変な行動の重要性を認識した。この経験を活かし、事故や災害を想像しながら、具体的な危険を予測する、咄嗟に何をするか判断する力を高めるための新しい教育手法を構築した。
9時50分〜10時00分 休憩
パネルディスカッション
- 10時00分
- 危険感受性を考える
パネリスト
新日鐵住金(株)安全推進部 部長 | 朱宮 徹 |
関西大学 社会安全学部 社会安全研究科 教授 | 中村 隆宏 |
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 | 高野 研一 |
司会
(公財)大原記念労働科学研究所 特別研究員 | 福成 雄三 |
12時00分〜13時00分 昼休み
- 13時00分
- (17)危険体感デモ機を活用した危険感受性向上のための取り組み
当社は事業所長の安全宣言のもと、安全最優先の職場風土づくりのため各種安全活動に取り組み、成果を上げてきた。なかでも、当社の災害特性に合わせて進化した「危険体感デモ機」による教育に力を入れており、デモ機を使用した危険感受性を向上させるための取り組みについて紹介する。
- 13時20分
- (18)建設業を営む会社における事務系社員を対象にした、安全衛生教育
(株)九電工 人事労務部付九電工健康保険組合 | 高野 揚子 |
建設業を営む会社の安全衛生教育は、ほとんどが現場で働く作業者が対象である。しかし、危険要因は現場だけではなく事務所の中や周辺の道路などにもたくさん潜んでいる。この危険要因に気付き、災害を未然に防ぐ目的で事務系社員を対象にハザードマップを作成し安全教育を実施した。
- 13時40分
- (19)鉄道電力設備における安全作業知識向上の取り組み
東日本旅客鉄道(株) 横浜支社 横浜電力技術センター 電気技術係 | P賀 直子 |
電力部門において、 JR東日本発足後に採用となった社員の割合が6割を超えた。今後10年での急速な世代交代を踏まえ、技術継承が大きな課題であり、鉄道電力の特殊性を考慮すると様々な知識が必要不可欠である。安全文化を根付かせ職場全体の議論による知識向上の取り組みを実践した。
- 14時00分
- (20)「安全文化の構築」に向けての取り組み
(株)ユアテック 安全衛生・品質管理部 課長 | 澤田 賀範 |
今から5年前、墜落死亡災害が発生したことを重く受け止め、事業所ヒアリングを実施し、社内風土や原因の洗い出しを行い、その施策として取りまとめた「重大災害撲滅に向けた対策の樹立について」の基本方針に「ユアテックの安全文化」を明記した。その安全文化構築に向けた取り組みを紹介する。
- 14時20分
- (21)体験学習から学ぶ、命を守れる行動
水無瀬事務所 所長 労働安全コンサルタント | 水無瀬 守 |
私の知りえた震災後の災害の中で安全帯使用で災害に遭ったものが3件あり、内2件はハーネス着装で、1件は胴ベルトでロリップ性能を知らず救助されたが、心肺停止であった。このような災害を含め墜落災害が発生しにくい会社づくりに頑張っている、(株)阿部和工務店の活動を報告する。
14時40分