10月21日(金)プログラム(9時00分開場)
特別報告
- 9時30分
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化学物質対策の最近の動向について
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課長 |
奥村 伸人 |
オルト―トルイジンを取り扱う作業に従事していた労働者が膀胱がんを発症した事案や、化学物質のリスク評価に関する最近の動きなど、最近の化学物質対策の動向について講演する。
パネルディスカッション
- 9時50分
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化学物質のリスクアセスメントにおける簡易ツールの活用について
パネリスト
みずほ情報総研(株)環境エネルギー第1部 環境リスクチーム コンサルタント |
貴志 孝洋 |
(一財)化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所 研究第二部 研究第四課長 |
石井 聡子 |
パナソニック健康保険組合 産業保健センター 産業衛生科学センター 労働衛生推進部 部長 |
橋 克明 |
中央労働災害防止協会 労働衛生調査分析センター 副所長 |
荒木 明宏 |
助言者
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課長 |
奥村 伸人 |
司会
中央労働災害防止協会 労働衛生調査分析センター |
山田 憲一 |
12時00分〜13時00分 昼休み
- 13時00分
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(1)保線業務における化学物質の適正な取り扱いについて
北海道旅客鉄道(株) 室蘭保線所 線路・施設係 |
立木 亮 |
近年、有機溶剤や特定化学物質などの化学物質が広く流通しており、化学物質を日常的に用いる業種以外の分野においても化学物質に関するリスクアセスメントの重要性が高まっている。鉄道事業の現場で発生した化学物質に起因した労働災害の事例に基づき、化学物質管理の課題を考察する。
- 13時20分
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(2)鉛等有害物を含有する塗料のかき落とし作業時における工事従事者の健康障害防止
大鉄工業(株)和歌山支店 和歌山土木メンテナンス出張所 主任 |
信田 秀樹 |
当出張所が受注したこ線橋ペイント塗装工事において、既塗装部分の塗料に鉛等有害物が含まれることがわかった。工事従事者の健康障害防止のため、施工方法や施工手順の検討を行い無事工事を完成させた。本稿では、その取り組み内容等について紹介する。
- 13時40分
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(3)研究所における労働安全衛生法 化学物質リスクアセスメント対応
旭硝子(株)中央研究所 管理・企画グループ管理チーム 環境安全保安ユニット |
野上 達弘 |
化学物質リスクアセスメント(RA)義務化対応として、簡便かつ評価ミスの少ないRA手順を考案した。この手法では対象約1300物質のGHS区分データベースを作成し、日々実験内容が変化する研究所での RAに要する時間をミスなく大幅短縮させることに成功している。
講演
- 14時00分
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職業がんの発生と予防対策について
中央労働災害防止協会 労働衛生調査分析センター 所長 |
清水 英佑 |
平成18年のクボタショックに始まるアスベストによる悪性中皮腫、平成24年の大阪での印刷工場における胆管がん発症、そして今年3月に福井県の染料工場で発症した膀胱がん患者と、近年立て続けに職業がんの発症が報告されている。職業がんの原因と歴史および予防対策について述べる。
- 15時00分
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(4)インジウム曝露軽減のための電動ファン付き呼吸用保護具のマスク内濃度の測定
十文字学園女子大学大学院 人間生活学研究科 教授 |
田中 茂 |
インジウム作業場の作業環境測定結果は許容される濃度(基準値)の100倍高い値である。電動ファン付き呼吸用保護具の効果確認として18名の作業者で作業中のマスク内側の空気中インジウム濃度を測定した結果、多くの作業者で許容される濃度以下に達していた。
- 15時20分
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(5)携帯型可燃性ガス検知機を活用した有機溶剤リスクの『見える化』
住友理工(株) 安全環境統括部 安全衛生部 |
渡邊 健治 |
有機溶剤の使用にあたっては、主に揮発に対する注意喚起が行われている。しかし、有機溶剤ガスは目に見えず、臭気以外では存在を認識し難いものとなっている。そこで、今回、安価な携帯型可燃性ガス検知機を活用することで、容易に『見えないもの』を『見える化』した取り組みを報告する。
15時40分