10月30日(金)プログラム(9時00分開場)
シンポジウム
- 9時30分
-
化学物質のリスクアセスメントの義務化に対応して
基調報告
化学物質の個人ばく露測定のガイドラインについて |
日本産業衛生学会 産業衛生技術部会 個人ばく露測定に関する委員会委員長 (国立大学法人東京工業大学 大学マネジメントセンター 特任教授) | 橋本 晴男 |
シンポジスト
(一社)日本化学工業協会 化学品管理部長 | 近藤 元好 |
東燃ゼネラル石油(株)環境・安全・衛生統括部 産業衛生部長 | 中原 浩彦 |
三井化学(株)本社健康管理室長 統括産業医 | 土肥誠太郎 |
国立大学法人大阪大学教授 安全衛生管理部副部長 | 山本 仁 |
助言者
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課長 | 森戸 和美 |
司会
中央労働災害防止協会 労働衛生調査分析センター 副所長 | 山田 憲一 |
12時00分〜13時00分 昼休み
特別報告
- 9時50分
-
見えない化学物質のリスク─そのアセスメントと管理に向けた研究例─
(独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ 部長 | 小野 真理子 |
昨年度の労働安全衛生法の改正により、リスクアセスメントをより一層進めることが求められている。化学物質由来のリスクの見つけ方、定量的な評価法、新規物質への対応等に関する研究について発表する。
- 13時30分
-
(1)着用者が呼吸用保護具の防護性能を理解する方法の検討
電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)の高い防護性能をユーザーに示すため、性能測定結果をリアルタイムで視覚的に見ることができるポータブル型の装置を用いてPAPRを評価した。その結果、この装置は、PAPRをユーザーが理解するための有用なツールとなることが期待される。
- 13時50分
-
(2)化学実験室における有機溶剤の不適切な取扱いと室内への揮散に関する調査事例
国立大学法人東京大学 大学院工学系研究科 工学系等安全衛生管理室 技術専門職員 | 平川 拓洋 |
有機溶剤の使用はドラフト内で行うことが徹底されている。しかし、使用後の有機溶剤の不適切な取扱いが原因と思われる作業環境の悪化が散見された。各不適切行動と有機溶剤の室内揮散との関係は数値的に不明だったが、各行動を模擬的に再現し、有機溶剤揮散の防止に有用な知見を得た。
14時10分〜14時20分 休憩
特別報告
- 14時20分
-
化学物質管理の課題
厚生労働省 愛知労働局 労働基準部 健康課 労働衛生専門官 | M田 勉 |
化学物質にかかる①現場と安全衛生管理部署、人事部署等の連携不足、②義務化されたリスクアセスメントの不適切な対応など、愛知労働局管内の各労働基準監督署が実際に指導を行う中で認められた問題点等について報告する。
- 14時50分
-
(3)AGCグループにおける化学物質リスクアセスメントの普及
旭硝子(株) CSR 室リスクマネジメント統括グループ 主幹 | 藤間 俊彦 |
AGCグループでは独自の化学物質リスクアセスメント手法を定め、作業現場のリスクを的確に評価可能とした。この手法では対策措置実施による改善がリスクランクの低下につながるよう配慮を行っている。グループ内の化学物質管理者等に対しこの手法の研修を行い、普及を図っている。
- 15時10分
-
(4)定期の作業環境測定を有効活用した化学物質リスクアセスメントの構築
(株)ツムラ茨城工場 (現)製品戦略本部 製品管理部 研究総務課 | 片倉 薫 |
化学物質は種類も多く、かつ様々な用途において混合物として使用されており、このため化学物質リスクアセスメントが複雑で実施しにくい面がある。当事業所では定期の作業環境測定を活用する定量的な手順を導入し、効率的に運用し、健康障害の未然防止に役立てている。
- 15時30分
-
(5)白金粉末製造工程における白金ばく露測定およびその対策について
田中貴金属工業(株)湘南工場 資材グループ マネジャー | 東野 直幸 |
弊社では、白金を材料とした工業用製品を多数扱っており、その中でも白金粉末製造工程では、作業者が空気中に舞う微粉末を吸引してしまうことが懸念されたため、現状把握として作業環境測定を実施し、対策を行った。対策前・後の比較をまとめ発表する。
15時50分