第74回(平成27年度)全国産業安全衛生大会2015 in 名古屋

機械・設備等の安全分科会

【会場】
名古屋市中小企業振興会館(メインホール)〔名古屋市千種区吹上2-6-3〕
【交通】
地下鉄桜通線「吹上駅」下車5番出口徒歩5分

 

10月30日(金)プログラム(9時00分開場)

9時30分
(1)保守用車取扱いのスキルアップを目的とした実践的な訓練の実施
九州旅客鉄道(株)中津工務センター
運輸係
谷口 真咲人
保線職場では業務移管が進み保守用車の取扱いも外注化され、従事する機会の減った社員の実践不足をいかに補うかが課題となっている。そこで実践的かつ緊張感のある訓練を実施し、技術力の維持向上に取り組んだ。併せて、分岐器ポイント部の開通方向の視認性向上対策も実施した。
9時50分
(2)リスクアセスメントによる単車の電装実験職場の作業環境改善
川崎重工業(株)明石工場
モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部
第一実験部 第五課 班長
朝倉 猛史
単車の電装実験職場の作業環境改善を目指し、リスクアセスメントにて危険有害要因を洗い出した。その結果、主に計測準備段階において高リスク項目が存在することが分かった。これらを改善することで、災害の未然防止だけでなく、作業性も向上し、職場の環境改善に成功した。
10時10分
(3)「クレーンの残留リスク通知情報」の作成モデルについて
(一社)日本クレーン協会東海支部
クレーン製造整備部会 部会長(富士ホイスト工業(株)参与)
前田 栄
平成24年に「機械譲渡者等が行う機械に関する危険性等の通知の促進に関する指針」が公表され、機械等の譲渡者または貸与者が行うべき具体的内容が示されたことを踏まえ、天井クレーンのモデル作成に取り組み、そのリーフレットが完成したので報告する。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分
(4)設備工事におけるリスクアセスメント活動
(株)ジェイアール西日本テクノス設備支店
工事部 主任
梶山 達也
建設工事や修繕工事など設備工事における安全の確保では、「リスクアセスメント」や「安全確認型リスクアセスメント」を盛り込んだ工事計画の作成が、工事担当者の危険に対する感受性の向上に寄与すると共に、作業関係者とリスクの共有化と対策の実施により労働災害防止につなげた。
11時00分
(5)作業手順書の気づきから取り組んだ、大型減速機O/H作業(低頻度作業)の安全化
愛知製鋼(株)
設備技術部 鋼材設備課 機械第2保全係
山脇 良介
作業手順書の見直し中に、10年に1度実施する低頻度作業で、挟まれ、重量物取扱い、転落といった重大災害に直結する危険な作業があることに気がついた。大型減速機オーバーホール作業が安全に実施できるよう、試行錯誤し、テストを重ね、リスクを低減して安全化を実現した。
11時20分
(6)安全・安心な1/N鍛造一貫ラインづくり展開先でも絶対にケガをさせない
(株)デンソー西尾製作所
部品エンジニアリング部 部品3課 担当係長
桑田 博文
グローバルで競争力を発揮する1/N設備において設備の小型化等が安全性・作業性を著しく向上させた。しかし少しでも気を抜けば重大災害につながることは変わっていない。関係部署と一丸となって安全意識の向上・物的な安全対策を進め安全・安心な工程づくりを実現した。

特別報告

11時40分
サービス・介護分野で人と協働するロボットの安全評価
(独)労働安全衛生総合研究所
機械システム安全研究グループ 統括研究員
池田 博康
第三次産業分野で活躍が期待されるロボットは、人に近接して稼働する場合が多いために、特に安全性の確保が重要となる。このようなロボットに対する安全性の評価手法と事例を紹介する。

12時10分〜13時00分 昼休み

パネルディスカッション

13時00分
「止めない文化」から「止める安全」、さらに「止まる機械」と「止めない工夫」
パネリスト
コマツ産機(株) 事業企画部主査 製品安全マスタ畑 幸男
長岡技術科学大学 システム安全専攻 准教授芳司 俊郎
中央労働災害防止協会マネジメントシステム審査センター 専門役
元・旭硝子(株)CSR室 リスクマネジメント統括グループ プロフェッショナル
高岡 弘幸

司会
中央労働災害防止協会 技術支援部 安全管理士青木 泰
15時00分
(7)アクスルギヤ載せ替え作業の危険要因撲滅活動─反転吊り具でらくらく作業─
(株)小松製作所粟津工場
コンポーネント部 熱処理課 0災リーダ
菅原 厚
私たちの職場では、NC旋盤によりギヤの内径加工を行っている。ギヤ重量は最大43kgあり、いったん手で反転した後、吊り具によりNC旋盤に取り付けていた。この作業をビデオ解析した結果、反転もできる吊り具を考案、作製し、挟まれ、落下の災害の可能性を大幅に低減させた。
15時20分
(8)若さと匠の技でリスク排除
日鉄住金テックスエンジ(株)機械事業部大分機械センター
第二機械整備グループ
清里 倫宏
新日鐵住金大分製鐵所の連続鋳造設備整備作業でサポートロールの芯出作業を行っている。その作業の中の最大60トンの重量物をクレーンで吊り揚げ作業時、わずかな時間に発生する開口部のリスク排除を検討し、開口部と吊り荷に近づかずにエリア表示を行う治具と工法の開発に成功した。
15時40分
(9)ホームドア搬入時における転倒防止柵の改善について
東日本旅客鉄道(株)新宿機械技術センター
企画安全G施設技術主任
大楠 修平
当社はホームドアの導入を進めており、その設置工事は終電から初電までの限られた時間で行う必要があり、また、ドアという重量物を狭隘な場所で設置することになる。設置作業を行う作業員の安全確保のために、パイプ等を用いて従来より強固な転倒防止柵を導入した。
16時00分
(10)表面欠陥検査装置建設における保全リスク低減─ライン外校正への挑戦─
JFEスチール(株)東日本製鉄所(千葉地区)
制御部 制御技術室
石原 幸萌
表面欠陥検査装置の点検・校正作業を行う上でのリスクを、装置建設時に低減させるべく安全化を推進。その中で「ライン内での作業は怖い」と言う女性メンバーの一言にGr全員が共感し、アイデアを出し合い、ライン外校正作業を実現した。保全リスクの低減に加えGr結束力も向上した。

16時20分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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