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欧州連合の労働安全衛生の状況−パイロット調査
3.4 化学的/生物学的危険有害要因
下の表は、危険な暴露分類ごとに、加盟国の労働人口にとって最重要のリスクとみられる危険な化学的/生物学的物質/要因を、最大5個まで指摘するようにとの問いに対するフォーカル・ポイントののべ回答数をまとめたものである。
表では、職場における発ガン性物質の重大な発生源として、アスベストを指摘する回答がもっとも多かった。
神経毒性物質については、ずば抜けて回答数の多い物質はなく、有機溶剤、有機リン酸化合物/農薬、鉛および鉛化合物が並んでいる。
鉛および鉛化合物は、労働における生殖機能への危険有害要因として、もっとも回答数が多かった。
列挙したすべての化学的/生物学的物質のなかで、回答数が最多なのはB型およびC型肝炎で、15ヵ国中14ヵ国のフォーカル・ポイントが指摘した。非感染性の生物学的危険有害要因については明確な報告はなく、4ヵ国が内毒素を指摘しただけである。
暴露分類
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·回答数のもっとも多いもの
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回答数
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発ガン性物質
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·アスベスト
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13
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·クロム化合物
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9
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·クリスタリン・シリカ
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8
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·ベンゼン
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8
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神経毒性物質
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·有機溶剤
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8
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·有機リン酸化合物/農薬
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7
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·鉛および鉛化合物
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7
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·トルエン/キシレン、芳香性/塩素化溶剤
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4
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生殖機能への危険有害要因
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·鉛および鉛化合物
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11
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·水銀および水銀化合物
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3
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·アクリルアミド、メトキシ・エタノール、エトキシ・エタノール、
酸化エチレン、有機溶剤、ハロタン
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2
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感染性生物学的要因
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·B型およびC型肝炎
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14
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·結核
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11
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·HIV
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6
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·レプトスピラ病
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5
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·ボレリア菌
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4
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非感染性生物学的要因
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·内毒素
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4
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·かび
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4
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·好熱性アクチノミセス菌
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3
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·有機粉じん
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2
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·動物上皮
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2
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