リスクアセスメントキャンペーン

中央労働災害防止協会

1 趣旨

中央労働災害防止協会では、ISO規格作成に係る国際会議への参画等を通じ、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)のISO(JIS Q)45001、JIS Q 45100(平成30年)の制定に積極的にかかわるとともに、製造業安全対策官民協議会の事務局として、新たに「リスクアセスメントの共通化手法」(「意図的なルール違反、ヒューマンエラー」を反映させるチェックリスト)をとりまとめている。
一方、製造業の労働災害(機械によるはさまれ・巻き込まれ災害や化学物質による職業性疾病を含む。)の平成30年の発生状況をみると、死亡災害は、前年と比べ大幅に増加した(183人(前年同期比+23人、14.4%増加))。また、休業4日以上の死傷災害も増加し(27,842人(前年同期比+1,168人、4.4%増加))、3年連続で増加となっている。
このため、ISO(JIS Q)45001、JIS Q 45100の本格的普及を念頭に置き、OSHMSの中核をなすリスクアセスメントの適切な実施及びその結果に基づくリスク低減措置の事業場における確実な実施を普及促進するため、キャンペーンを実施する。

2 キャンペーン期間

令和元年7月1日から令和元年10月31日まで

3 キャンペーンの実施内容

(1)リスクアセスメント実施の普及促進のためのリーフレットの作成及び周知

関係団体、事業場等へリーフレットを配布し、リスクアセスメントの実施を促す。

(2)OSHMS(ISO(JIS Q)45001、JIS Q 45100)及びリスクアセスメントに係る研修の集中的実施

キャンペーン期間中に研修を集中的に実施するとともに、全国産業安全衛生大会開催地の京都市での公募型研修(9/18、9/19)を追加開催する。
また、事業場のニーズに応じた出張研修(オリジナル研修)や技術支援を実施する。

(3)リスクアセスメントの共通化手法の周知

製造業安全対策官民協議会の成果である「リスクアセスメントの共通化手法」(「意図的なルール違反、ヒューマンエラー」を反映させるチェックリスト)について、製造業安全対策官民協議会事務局として、周知を行う。

(4)全国安全週間、全国労働衛生週間を通じたリスクアセスメント関連商品の周知

リスクアセスメントに関連する書籍等をホームページ上で紹介し、集中的に普及を図る。

リスクアセスメントの対象
(対象をクリックすると該当の研修ページが開きます)

機械類 化学物質 作業 作業 作業

  • ※機械・設備を使用する作業には機械・設備のリスクアセスメントが、
    化学物質を製造・使用等する作業には化学物質のリスクアセスメントの実施が必要です。

推薦図書

よくわかるリスクアセスメント-グローバルスタンダードの安全を構築する-

向殿政男著
四六判 /248頁/1色刷
定価1,620円(本体1,500円+税8%)
発行年月日 20171101
第1版
NO.25853
ISBN No.978-4-8059-1777-0 C0360

リスクと安全について理解を深めるとともに、今やグローバルスタンダードとなったリスクアセスメントを中心とする安全構築手法とその考え方までを平易かつ具体的に解説。入門書として最適な一冊。改訂にあたり、全般について記述を見直すとともに、労働安全衛生マネジメントシステムISO規格化の動向や機能安全などについて新たに3章を追加した。「中災防新書」から装いも新たに四六版で読みやすく新登場!

その他の図書等

お問合せ

中央労働災害防止協会(中災防) 技術支援部
Tel: 03-3452-6366 e-mail: gijutsu@jisha.or.jp

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FAX 03-5445-1774
E-mail:gijutsu@jisha.or.jp