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中央労働災害防止協会(中災防)
教育推進部 企画課
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第72回 全国産業安全衛生大会 in 大阪

機械・設備等の安全分科会

【会場】大阪アカデミア 5階 508ホール 〔大阪市住之江区南港北1-3-5〕
【交通】地下鉄南港ポートタウン線「中ふ頭」駅・「ポートタウン西」駅から徒歩約10 分
地下鉄中央線「コスモスクエア」駅から直通シャトルバスで約5分

10月31日(木)のプログラム(9時00分 開場)

 9時30分
(1) フレキシブルコンテナ解袋設備扉インターロック追加
    DOWA テクノロジー(株)
    秋田エンジニアリングセンター
 大山 主税

今回、選定した設備は、設備劣化や作業性の悪さが考えられリスクレベルの高い設備であると認識していた。重量物の下で作業するリスクをインターロック追加により排除し、誰が操作しても安全な設備にすることができた。今後も積極的にリスクアセスメント活動を推進していきたい。

 9時50分
(2) 「クイックパレット」開発・導入でのリスクの排除による安全性の向上
    日産自動車(株)テクニカルセンター
    パワートレイン実験部 実験運営&
    品質保証グループ アシスタント・マネージャー
 藤井 学

エンジンダイナモではエンジンの搬入・搬出において300kg近い重量をポーターを使い人の力で運搬している。今回、作業者と環境に優しく高齢化社会へも考慮した新しいエンジン搭載架台を開発した。運搬の電動化・準備作業の簡素化等により大幅なリスクの低減を図れたので報告する。

 10時10分
(3) 施工計画段階におけるリスク低減
    東海旅客鉄道(株) 栗東保線所
    施設技術係
 亀井 省吾

施工計画打合せ時に使う手順書の充実を図り、それを活用することで施工計画段階におけるリスク低減を目指したJR・関係会社と一体となった取り組みを紹介する。対策を打つべき作業に優先順位をつけることで、労災の芽を確実に摘むことができた。

 10時30分
(4) ガリウム工場 遠心分離機シュート受け皿水洗作業の改善
    秋田レアメタル(株)
    製錬課 ガリウムグループ グループリーダー
 松村 拓野

他社で挟まれ災害が発生し、経営者とともに各現場の社内巡視を実施した。巡視の際、挟まれ災害のリスクがあった箇所である。挟まれのリスクがあったため、早急に対策を講じなければならなかった。設備の防護柵は内製化により実施した防護策である。

10時50分〜11時00分 休憩

事例報告

 11時00分
安全若者〔じゃくしゃ〕の意識向上で成し遂げた
AGV(無人搬送台車)頻発停止撲滅の取り組み

    愛知製鋼(株)
    知多工場 製品課
南 健斗

設備の短時間停止(チョコ停)も頻発すると、慣れや安易感から不用意に手を出し災害につながるケースがある。繰り返し起きる「チョコ停」を「頻発停止」と呼び、撲滅させるため、作業者ひとりひとりの安全意識を向上し、AGVに潜在化していた危険に気づき、本質安全化を実現した。

特別報告

 11時30分
機械に関わる特殊作業(機械の清掃・調整・保全)での安全確保について
    (一社)日本機械工業連合会
    標準化推進部長
川池 襄

「運転中の機械・装置の掃除・注油・修理・点検時」の労働災害が全体の約10%(厚労省・統計2010年)を占める。作業の安全確保のために、作業毎の運転モードの追加について解説する。(労働安全衛生規則 第107条)

12時00分〜13時00分 昼休み

 13時00分
(5) 誤操作防止機能付『問い掛けクレーン』の開発
    三菱重工業(株) 神戸造船所
    精密工作課
 本房 正行

クレーン操作ボタンの押し間違い・誤操作によるヒヤリ・挟まれ災害に対して、これまで有効な物的対策もなく、作業者が安全意識を高め、注意をしながら作業を行うしか対策の方法はなかったが、この度、問い掛けクレーンを考案し実機に適用したので、その内容を報告する。

 13時20分
(6) 設備本質安全推進及び従業員の安全意識高揚を目指して
    KYB (株)相模工場
    管理部・専任課長
 佐藤 哲男

自社の設備安全仕様基準を構築し、設備本質安全を推進している。また、計画的に事業所間安全相互点検を全社で行いリスクアセスメントの活動強化に結び付けている。教育面では体感道場での教育や安全心得手帳の配布を請負を含む全従業員に実施し、安全に対する意識高揚を図っている。

 13時40分
(7) リスクアセスメント活用によるジェットスキー用エンジン製造職場の安全性の向上
    川崎重工業(株)明石工場
    MC&Eカンパニー SC本部 エンジン製造部 班長
垂見 憲昭

ジェットスキー用エンジン製造職場において、班のメンバー全員で安全衛生活動を実践しながら危険と感じる作業を洗い出した。リスクアセスメントの手法を活用して抽出された危険有害要因に優先順位をつけて本質的な対策を実施し、安全性を確保するとともに作業性の向上を実現した。

14時00分〜14時10分 休憩

 14時10分
(8) ベーストレイの載せ換え作業におけるリスクアセスメント活動
    DOWAサーモエンジニアリング(株) 滋賀工場
    生産課
北川 剛

今回、ベーストレイの載せ換え作業におけるリスク低減活動を実施し、リスクレベルWからTに改善した。各段の高さレベルと台車のレベルを合わせるためにセンサーも検討したが、レベル線を基準点に合わせるだけの単純な機構で改善し、作業者の安全行動に関する意識を向上させた。

 14時30分
(9) 「断路器生切り防止装置」の保安度向上品の開発
    東日本旅客鉄道(株) 横浜支社 国府津車両センター
    車両技術主任
上田 弘樹

電車のパンタグラフが上昇したまま、電流が流れている状態で断路器を切ると火花が発生し、感電等の労災発生のリスクとなる。これを防止するため、既存の装置にセンサーを取り付けて、パンタグラフの降下を検知しないと断路器が切れないシステムを開発し、労災発生のリスクを排除した。

14時50分〜15時00分 休憩

講演

 15時00分
機械安全の定着に向けて〜機械メーカーとユーザーに望むこと〜
    セーフティ・クラフト
    代表
水野 恒夫

リスクアセスメントに基づく残留リスク情報提供制度が努力義務として規定された。機械メーカーへの支援事業の結果を踏まえ、制度対応の現状、解決すべき問題とユーザーが対処すべき課題を述べる。

特別報告

 16時00分
ゼロ災・大阪「安全見える化運動」について
    大阪労働局 労働基準部 安全課長 窪田 浩和

「災害ゼロ・疾病ゼロの大阪」の実現を究極の目標に掲げて、現在、大阪労働局が積極的に展開している「ゼロ災・大阪『安全見える化運動』」について、「見える化」とした意義や背景について説明する。

 16時30分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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