お知らせ

安全衛生フォトコンクールは、平成20年度をもちまして終了とさせていただきます。
これまで多数の作品のご応募、またご協力をいただきましたことにつきまして、深く感謝申し上げます。

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全国労働衛生週間

化学物質のリスクアセスメントの導入・実施までの基本的な手順

1 リスクアセスメントの義務化

リスクアセスメントに基づく化学物質の自主管理の考え方が浸透していないことから起こりうる労働災害を未然に防止するために、平成26年(2014年)の労働安全衛生法の改正(平成26年法律第82号)において、労働安全衛生法第57条の2および同法施行令第18条の2に基づき、SDS(Safety Data Sheet:安全データシート)の交付義務の対象である化学物質(「通知対象物」:平成28年6月1日時点で640物質)についてリスクアセスメントが義務化されました。(平成28年6月1日施行)。

また、リスクアセスメントの結果の措置として有機則や特化則などの特別則で規制されている物質については、当該規定に基づく措置を講じることが必要であり、それ以外の物質についてもリスクアセスメントの結果に基づいて、危険または健康障害防止の措置を講じることが努力義務とされています。なお、通知対象物以外の危険有害性を持つ化学物質についても従来どおり、リスクアセスメントが努力義務として求められています。

2 導入のための手順

化学物質のリスクアセスメントを導入し、実施するまでの基本的な手順は以下のとおりです。

Step1 リスクアセスメント導入・実施宣言

  • 事業者は、リスクアセスメントの導入・実施を宣言し、導入の目的、意義など事業場の導入方針を表明する。

Step2 リスクアセスメント導入・実施のための推進体制の整備

  • リスクアセスメントの統括管理者として総括安全衛生管理者、実施管理者として安全管理者、衛生管理者などの担当者等を決めて、役割分担を明らかにする。
  • 推進担当者として安全管理者、衛生管理者、化学物質管理者、ライン管理者などでワーキンググループを作り、リスクアセスメントの実施手順、評価方法など技術的事項を検討し、リスクアセスメント実施マニュアルを作成する。
  • 推進担当者は、自らの役割が適切に遂行できるよう、外部の研修を受講するなどリスクアセスメントに必要な知識を習得する。
  • 化学物質管理者、ライン管理者、作業主任者など各部門の安全衛生担当者が中心となって実施を担当する。
  • リスクアセスメントの実施担当者は、製造し、または取り扱う化学物質の種類、作業方法、設備、化学物質のばく露状況等の事業場の実態に精通している者で、化学物質の適切な管理について十分な知識、経験のある者が担当する。

Step3 リスクアセスメント実施マニュアル(手順書)の作成

  • 推進担当者は全職場で統一した基準でリスクアセスメントを実施するために、化学物質の危険有害性(ハザード)の評価方法、ばく露の評価方法、発生の可能性、爆発の威力等のリスクの見積り方法の基準(リスク評価基準)などをまとめたリスクアセスメント実施マニ ュアル(手順書)を作成する。

Step4 トライアルの実施

  • トライアルの実施は、作成したリスクアセスメント実施マニュアルが適切かどうかの確認を目的とし、問題点があれば修正を行う。
  • トライアルの実施場所は、できるだけ単純な工程で情報量の多い化学物質を使用している職場を選んで行う。
  • トライアルのメンバーは、推進担当者のほか、各職場のリーダーを集めて行うとその後の職場への展開がスムーズになる。

Step5 リスクアセスメント実施マニュアルの決定・周知

  • 推進担当者は、職場の実施担当者などにリスクアセスメント実施マニュアルについて教育し、化学物質のリスクアセスメントについて理解と周知をはかるとともに、リスク評価の平準化をはかる。

Step6 各職場でのリスクアセスメントの実施

  • 実施担当者はリスクアセスメント実施マニュアルに従い、リスクアセスメントを各職場で実施する。トライアルで出てこなかった問題点があれば、推進担当者は修正を行う。

Step7 リスクアセスメントの実施の事前準備

  • 各職場で製造し、または取り扱う化学物質の安全データシート(SDS)を入手する。
  • 作業手順書などで各職場における化学物質の使用状況などを把握する。
  • 化学物質の法的な規制の状況、災害発生情報、ヒヤリハット報告も収集する。
  • リスクアセスメント管理シートなどを実施記録用として作成しておく。

Step8 安全衛生委員会の活用・リスクアセスメント結果の労働者への周知

  • 安全衛生委員会では、リスクアセスメントが各職場で適切に実施され、その結果に基づいてリスク低減対策が検討・実施されているか審議・評価する。
  • リスクアセスメント結果については、作業場に掲示するなど労働者に周知するとともに、その結果を記録・保存する。

3 リスクアセスメントの実施効果

  • ①事業場で使用している化学物質について、潜在的なリスクの早期発見ができる。
  • ②化学物質の危険有害性について認識が高まり、事業場全体でリスクを共有することができる。
  • ③リスク低減対策の必要性や優先順位がわかり、リスク低減対策の実施がスムーズにできる。
  • ④リスク低減対策の検討・実施により、低減対策の費用対効果など低減技術のノウハウが伝承できる。
  • ⑤作業手順書の見直しができ、職場の安全・衛生の向上につながる。
  • ⑥リスクアセスメント結果を作業者の安全衛生教育などに活用できる。

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