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キャンペーン・募集

令和6年度 年末年始無災害運動

令和6年度 年末年始無災害運動によせて

(とある事業場のAさんと、安全衛生相談員とのやりとりです)


Aさん

今年も年末年始無災害運動の時期になりました。私の事業場では無災害を継続しています。一年を無災害で締めくくり、年明けも無災害でスタートしようと職場で話し合っています。

新年も新たな気持ちで安全衛生活動に取り組めるとよいですね。
無災害運動期間中は何に取り組むか、考えていますか?


相談員

Aさん

うちの事業場は日ごろから上司がうるさくて・・・
比較的、災害防止活動はやっているほうだと思いますが、具体的に何を取り組めばよいか、まだ決まっていません。

令和6年度の年末年始無災害運動標語は「今年もやります! 基本作業の徹底 年末年始も無災害」ですよ。「基本作業の徹底」はどうですか?


相談員

Aさん

そうですね~上司はあれもこれもやれと言うけれど、欲張ってもできることには限りはあるし。欲張りすぎると手を抜いてしまうこともあります。でも「基本」って、どういうことでしょう。

世の中、働き方も変わって一人作業、単独作業が多くなっていますね。誰も見てないから手抜きができてしまうかもしれませんね。不幸にして災害が起きてしまっても、近くに人がいなくて発見が遅れたり、発生状況を現認している人がいないから、具体的な再発防止対策も立てにくくなってしまうことが考えられますね。


相談員

Aさん

確かに。労働災害はあってはならないから、一人作業、単独作業であっても、基本に忠実に、安全を確認して作業をすることが必要、ですね。

最近は生産性を上げるために効率的な作業、成果を求められるから、早く作業を進めて短時間で成果を出すことが良いことと思われがちです。


相談員

Aさん

そうなんです。基本作業の徹底とわかってはいるのですが、焦って早くやらなきゃという気持ちがじゃまをする時もないとはいえません。

よく聞くのは、多少不安全でも、短時間で作業を終えることができることがあって、その我流でもケガをしないので自信につながって、後輩にそれを教える先輩もいるとか。でもこの我流、たまたま災害が起こらなかっただけであって、いつ被災してもおかしくないんです。


相談員

Aさん

誰も見ていないとやりがち・・・。
どうしようもないですね。何かいい対策はないものでしょうか。

指差し呼称で確認する危険予知活動は大変効果的です。基本作業の徹底、定着のための対策として、社長や上司が率先して基本作業の大切さを理解し、社員に基本作業の徹底を繰り返し指示すること、先輩も同僚も朝礼などで基本作業の徹底を確認することなど、基本作業を行うのが当たり前の状況を作り出すことが大切です。


相談員

Aさん

基本作業を確実に定着するために、職場のみんなで話し合うことで、安全への意識が高まると思います。
この年末年始、基本作業の徹底をキーワードにして取り組みます!

はい、いいですね。年末年始も無災害を継続してください。


相談員

令和6年11月
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