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令和6年度 年末年始無災害運動
令和6年度 年末年始無災害運動実施要領
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1 趣旨
年末年始無災害運動は、働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えることができるよう、事業場等の取り組み促進を図る趣旨で、昭和46年から厚生労働省の後援のもと中央労働災害防止協会が主唱する運動で、本年で54回目を迎える。
職場の安全と健康を確保するためには、経営者、労働者が一丸となって安全衛生活動を推進し、災害のない職場環境を整えるためにも、一つひとつの作業を丁寧に確認し、次の作業に備えること、そして体調管理を万全にし、無理をしないことが大切である。
令和5年の労働災害による死亡者数は 755 人と過去最少だったものの、休業4日以上 の死傷者数は 135,371 人となり、3年連続で増加となった。そのうち 60 歳以上の高齢者の割合は 29.3%となっており依然として増加傾向にある。 また本年8月末までの労働災害発生状況(新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害を除く)をみても、前年同期に比べて休業4日以上の死傷者数は、全体で 1.5%増加しており、業種別では陸上貨物運送事業で 1.8%、第三次産業で 3.0%の増加、事故の型別では「転倒」で 0.9%、「動作の反動・無理な動作」で 2.4%増加している。
こうした状況の中で、特に年末年始は大掃除や機械設備の保守点検・再稼働等の作業 が多くなるほか、物流等の増加に伴う交通・荷役作業時の災害、積雪や凍結による転倒等の危険が増す。また、多忙による焦りや疲労からミスやエラーが起こりやすくなる。そのため各事業場においては、非定常作業における安全確認の徹底、作業前点検の実施、作業手順や交通ルールの遵守、安全衛生保護具の点検の実施が一層重要となる。また転倒・腰痛災害予防のため、身体機能の維持向上のための取り組みや、感染症予防を含めた労働者の健康管理にも全員で取り組むことが大切である。
自身の安全・健康の確保はもちろん、周囲の仲間とも声を掛け合って、皆で力を合わせて無事に一年を締めくくり、明るい新年を笑顔で迎えられるよう、本年度の年末年始無災害運動を展開する。
2 実施期間
令和6年12月1日から令和7年1月15日までとする。
3 運動標語
「今年もやります! 基本作業の徹底 年末年始も無災害」
4 主唱者
中央労働災害防止協会
5 後援
厚生労働省
6 実施者
各事業場
7 主唱者の実施事項
- (1)機関誌、ホームページ等を通じての広報
- (2)報道機関等を通じての周知
- (3)リーフレット等の制作および配布
- (4)小冊子、ポスター、のぼり、デジタルコンテンツ等の頒布・配信
8 事業場の実施事項
- (1)年末年始に実施する事項
- ①経営トップによる安全衛生方針の決意表明
- ②安全衛生パトロールの実施
- ③機械設備に係る一斉検査および作業前点検の実施
- ④年末時期の大掃除等を契機とした5Sの徹底、掲示や旗の掲げ替え
- ⑤年始時期の作業再開時の安全確認の徹底
- ⑥年末年始無災害運動用ポスター、のぼり等の掲示
- (2)年末年始に実施状況を確認する事項
- ①KY(危険予知)活動を活用した非定常作業における労働災害防止対策の徹底
- ②安全保護具・労働衛生保護具、安全標識・表示等の点検と整備・更新
- ③化学物質のリスクアセスメントの実施を含めた化学物質管理の徹底
- ④転倒、墜落・転落、はさまれ・巻き込まれ災害防止や腰痛予防対策の徹底
- ⑤火気の点検、確認などの火気管理の徹底
- ⑥交通労働災害防止対策の推進
- ⑦過重労働をしない・させない職場環境づくり
- ⑧高年齢労働者を含めた身体機能の維持向上のための健康づくり、健康的な生活習慣 (睡眠、食事、運動等)に関する健康指導などの実施
- ⑨感染症拡大防止対策の徹底
- ⑩職場のハラスメント防止につながる取り組みの推進
- ⑪自然災害等に伴う復旧・復興工事等における労働災害防止対策の推進
- ⑫安全衛生旗の掲揚、その他安全衛生意識高揚のための活動の実施