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ゼロ災運動、KY(危険予知)

ゼロ災運動に取り組む事業場紹介

関西ペイント株式会社

話し合いの充実はKYTの実践で

よくKYT(危険予知訓練)とKYK(危険予知活動)はどう違うのですか?という質問を受けます。

ここまでが訓練(KYT)で、あとは活動(KYK)というように、線引きすることはできません。両者は一体のものです。毎日毎日のトレーニングが危険に対する「感受性」を鋭くし、「集中力」を高め、「問題解決能力」を向上し、「実践への意欲」を強めるからです。

KYTは、単なる安全先取りの手法でなく、ゼロ災運動の基本理念三原則(ゼロ、先取り、参加)に根ざした災害・疾病ゼロを目指すための真剣なチームミーティングでなければなりません

KYTのチームミーティングは、一般的に朝礼直後や作業開始前に、イラストシートを使って行っているケースが多いのですが、イラストシートで行ったKYTはより現場・現物の実作業に反映させる実践レベルに引き上げる必要があります。

ちょっとした工夫で、より実践的なKYTに取り組み始めた関西ペイント株式会社の事例を紹介しましょう。

関西ペイント株式会社ではKYTを導入し20年になります。ここ数年、不休や赤チン災害の減少が横ばいで推移しており、事故・災害は在来型、繰り返し型が多くKY活動の限界説が一部で出ていたようです。そんな壁に挑戦したのが「実践事例KYT」です(図「実践事例KYTシート」参照)。

労力的、時間的にもそれまでより負担もなく効果が期待できる方式へと検討した内容が、この方式です。

図:実践事例 KYTシート
図:実践事例KYTシート図:実践事例KYTシート

再度、現場・現物で指差し唱和と設備点検

このKYTは、朝礼の直後に次のように実施しています。

(1) イラストシートを使ってワンポイントKYTを行います。ここまでは従来通りです。

(2) リーダーはKYT終了後、イラストシート裏面に記入してある過去の災害事例や再発防止内容を読み上げ、メンバーに伝え再確認します。また、ヒヤリ・ハット情報の意見交換をします。

(3) そしてKYテーマの現場へ行き、

1 危険のポイント
2 チーム行動目標
3 指差し呼称項目(3回)

(4) 現場で設備点検と観察を行います。

(2)〜(4)の項目を実践することで、KYTに対し、新たな気付きがあり、新鮮で充実したチームミーティングを実感している様子です。

写真:現場で指差し唱和(関西ペイント)

新鮮気分のKYTで実践力もアップ

この方式を取り入れたことによるチームメンバーの感想は次の通りです。

* 貴重な過去の災害・事故事例と対策を継承し、再発を防止できる。

* 「現場・現物」での指差し唱和の実施で、危険をより実感でき、「危険に対する対策を実践するぞ!」という意欲がこれまで以上に高まった。

* 現場での設備点検は、イラストシートでは見えない 1設備のほこり、 2スイッチ類の表示、 3安全装置の状態などが目に止まり、是正する気持ちになった。 また、こんなとき現場は時々刻々と動き、職場は生きているのだなと感じた。

* イラストシート裏面の実施記録や点検記録は、実践KYTの職場の経歴として積み重ねができる。

ちょっとした工夫で新鮮なKYTへ歩み出した関西ペイント株式会社の一方策は、 現場・現物で行うKYTという本来のあるべき姿へ一歩近づいたものといえます。 実践事例KYTシートを増やす中で、在来型、繰り返し事故・災害撲滅への成果を期待します。

 

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