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ゼロ災運動推進宣言事業場の声

推進宣言を「内部への活動発信」として(関西ペイント株式会社 平塚事業所)

神奈川県・第1号のゼロ災運動推進宣言登録事業場である関西ペイント株式会社平塚事業所の「推進宣言」実施の背景と、最近の活動状況を同事業所の市川安全環境課長に紹介してもらいました。

推進宣言を「内部への活動発信」として

ゼロ災運動を本格的に導入し20年余。今更「ゼロ災宣言」はないだろうという意識がありました。しかし、平塚事業所の「何事も徹底してやろう」という風土の下、ここでゼロ災運動の「徹底」と「こだわり」を「事業所内部へ発信しよう」という坂本所長の決断で、「推進宣言登録」を決定しました。

事業所長基本方針~KY活動・指差し呼称が中心~

生産部門の使命である「良いものを安く、早く造る」を「安全第一」と「法遵守」の理念の上に構築し、その真ん中にKY活動を挙げています。

形に残り、継続する活動を

何となく活動を継続しては「推進宣言」の意味が薄れます。宣言を期に運動の押し上げを図るなら活動の見える化が必要です。5Sや指差し呼称のパトロールに加え、最近スタートさせた3つの活動を紹介します。

  1. KY演練職場巡回の実施
    1. 目的・・・全社員が 「安全なくして生産なし」の原点に立ち返り行動できる人づくりのため、 ワンポイントKYTで一人ひとりの危険予知能力を向上させます。本年度は特に研究部門に力を入れています。
    2. チーム編成・・・部課単位、3~5名編成、それ以上はチーム分割とします。
    3. KYシート・・・職場で5枚用意し、演練シートを所長がその場で指定します。 シートは、作業時の写真を使用します。実際の自分たちの作業を見ながら考えるため本気・本音が出ます。
    4. 巡回チーム・・・所長、部長、安全環境課長、当該部門管理者など
    5. 内容・・・巡回メンバーの前でワンポイントKYTを実施し、表現内容、姿勢、態度、チームワークなどを評価し、併せてディスカッションを行います。年間実施計画により展開中です。
  2. 決めごとを守る安全巡回指導の実施
    KY活動をやっていれば安全活動をやっているとの観念があります。しかし、標準作業で決まっている事項がKYで出てきたり、点検ルールが守られていないケースが散見されました。これらはKY活動以前の約束事に問題があるとの認識の下、ルールを徹底させようと本年度から「決めごとを守る安全巡回指導」をスタートさせました。
    1. 目的・・・法令、社内基準、標準作業などの遵守と徹底を図って、安全職場づくりを進めます。
    2. 巡回チーム・・・所長、部長、安全環境課長、専門担当課長、当該部門管理者など
    3. 内容・・・年間計画により対象職場と作業や設備を決め、現場で活動や点検の報告を受け、ヒヤリングをしながら記録や内容の確認を行います。不具合は改善報告を求めます。
  3. 非定常作業は管理者の確認で作業許可
    作業ミスや事故・災害は、非定常作業に多く発生しています。これらを防止する方式として「非定常作業の安全指示・KYミーティング実施記録票」を作成し、運用しています。この方式では、必ずKYミーティングを実施し、安全確認項目を再徹底し、KYの実施内容(危険のポイント、行動目標、指差し呼称項目)を管理者と唱和確認してから作業許可が下りる点が特徴です。
    日常のKY活動での改善や、事業所長をはじめ各管理者がゼロ災活動に深くかかわっていることは、大きな意味があるのです。
    「ゼロ災運動推進宣言事業場」としての自覚を事業所内部へさらに発信し続け、楽しい「ゼロ災運動」を進めていきたいと思います。

職場巡回指導風景
職場巡回指導風景

=平成 18 年度事業所長 基本方針=

  1. KY活動の更なる推進、指差し呼称の徹底で災害ゼロ事業所を達成する
  2. 風通しのいいコミュニケーションと知恵出しで法適合対応と法遵守の意識向上を図る
  3. 受注~出荷までの生産システムを顧客からの視点で徹底的に見直し、顧客満足リードタイムに挑戦する
  4. 各部門・各階層でのリーダーを育成するため、リーダーとして必要な項目を洗い出し習得させる
  5. 生産技術部の開発成果を積極的に事業所で採用展開する

ゼロ災運動推進宣言事業場表示板
ゼロ災運動推進宣言事業場表示板

ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度に関するお問合せ先

教育推進部 TEL 03-3452-6257