平成26年に改正された労働安全衛生法により、化学物質のリスクアセスメントの実施が義務付けられましたが、作業者がどの程度のばく露を受けているかは、ほとんどの場合、視覚的に直接確認することが出来ません。そのため、当協会では、「株式会社ガステック」及び「株式会社日本ハイソフト」と共同で、ばく露の「見える化」を可能にする、ビデオばく露モニタリングシステムを開発しました。
実施した事業場からは、ばく露状況を視覚的に捉えることができ、ばく露低減対策のための有益な情報が得られるとともに、測定結果を関係者(作業者、実務担当者および責任者等)で一緒に見ることができるため、議論が活発になり、積極的な労働安全衛生活動に繋がったなどの感想を得ております。

STEP2
測定(作業者にリアルタイムモニタ、ウェアラブルカメラを取り付け、実際の作業中に測定を実施)

STEP3
結果説明・助言(測定結果について、測定結果を確認しながら説明を実施)
事業案内
活用事例
ばく露低減対策の事例
ばく露源特定の事例
ドラム缶から処理装置へ有機溶剤を送液中、連続して有機溶剤蒸気が発散していると思われた。しかし、VEM測定の結果では、ドラム缶のフタを緩めた瞬間に最も大きなピークが確認された。局所排気装置の設置された場所で、フタを緩めて一度蒸気抜きを行うことで、ばく露低減が可能である。
適切な作業方法の事例
有機溶剤の発生源であるウエスの取り扱い方の違いにより、作業者のばく露状況が大きく異なることがわかった。ばく露低減化へ向けた適切な作業方法を見つけ出すことができた。
お問い合わせ
中央労働災害防止協会(中災防)大阪労働衛生総合センター
分析測定室
TEL:06-6448-3784 FAX:06-6448-2263
E-mail:osaka@jisha.or.jp